テープカットをして五毛座の大規模な改修工事の完成を祝う関係者=恵那市飯地
テープカットをして五毛座の大規模な改修工事の
完成を祝う関係者=恵那市飯地

恵那市の芝居小屋「五毛座」改修工事の完成式典が執り行われました。

恵那市の芝居小屋「五毛座」の改修工事完成式典が4月12日、同市飯地の同座で行われ、大勢の関係者が生まれ変わった地域文化の殿堂を祝いました。

飯地地区には飯地五毛座歌舞伎保存会があり、五毛座は、1951(昭和26)年に建設されて以来、地元愛好者による地歌舞伎の公演に活用されてきました。

経年劣化による傷みが激しく、地域住民の改修の要望を恵那市が汲み取り、県を通じて国の支援を受けて、昨年6月から大規模な改修工事に着手、ようやく完成しました。

登録有形文化財の五毛座は木造地上2階、地下1階建て、建築面積約480平方メートル。今回は外壁改修、床の張り替え、屋内の壁や天井の手直しが行われ、照明や音響設備なども一新されました。

完成式典では、小坂喬峰恵那市長が「地元の人たちの熱意が実りました」とあいさつ。来賓の古田肇知事らが「地歌舞伎の一体感が大好き。新たな五毛座での公演が楽しみ」「国、県、恵那市と地元の4者が一体となって尽力した成果」などと祝辞を述べました。関係者によるテープカットも行われ、地元住民らから大きな拍手が送られていました。

完成を祝っての「中村勘九郎 中村七之助 春歌舞伎特別公演2024」が催され、新しい館内は熱気に包まれました。