中津川市役所
〒508-8501 岐阜県中津川市かやの木町2番1号
TEL.0573-66-1111 FAX.0573-65-5273
青山 節児市長
リニアを活用したまちづくりで
高齢化、人口減少といった課題解決に取り組む
妻籠・馬籠へのアクセスが格段にアップする(仮称)神坂PAスマートIC
―― 広域連携を実現する(仮称)神坂PAスマートICの整備についてお聞かせください。
青山市長 地方都市において高齢化、人口減少、若者の地元離れなどの課題があるなかで、当市にはリニアの岐阜県駅と沿線唯一の車両整備工場が建設されます。(仮称)神坂PAスマートICの整備についても、スマートICの建設だけではなく、様々な事業を一体となって取り組むことが、高齢化や人口減少、若者の地元離れといった課題を克服していくことにつながると考えています。
(仮称)神坂PAスマートICは、平成28年に実施計画を作成して、平成29年に事業採択されました。現在は工事が始まって3年目を迎えています。工事としてはおおむね順調に進んでいますが、当初から急峻な地形であることについて懸念がありました。土質も悪いことから、大きなトラブルにつながることの無いよう工事を進める一方で、再度、土質調査も広範囲に行いながら、より安全性の高い施設を作るための精査も行っています。
―― (仮称)神坂PAスマートICは、馬籠・妻籠という観光地に、非常に近い位置に立地しますね。
青山市長 はい。長野県との県境に位置することから、スマートICに対する長野県側の期待も大変大きいものがあります。(仮称)神坂PAスマートICからは車で、2、3分で馬籠・妻籠にアクセスできるようになり観光面での活用はもちろん、恵那山トンネルに近いことから防災面での備えも視野に入れています。
持続可能な森林づくりを進める
―― 森林環境譲与税を活用した林業従事者等への就労支援と市独自の移住支援の概要と取り組み内容についてお聞かせください。
青山市長 岐阜県には国が行う以前から森林・環境税を導入し、林業の振興、森林づくりを進めており、メニューも大変幅広くなっています。一方、当初、国の森林環境譲与税が設立された際には、使い道が非常に限定されており、放置山林の原因となっている、所有者が山の手入れをしない、あるいは自分の山がどこにあるか分からない、所有者不明といったものを自治体が主体となって整理していくことが一つの大きな目的でした。しかし、それでは岐阜県の森林・環境税が活かされなくなります。将来、一本化されることを検討しているなら岐阜県のケースをぜひ参考にしてほしいと林野庁にお願いしてまいりました。そんな中で、徐々に活用範囲が拡大されるなど内容が変化してきました。
現在当市では、森林環境譲与税を活用し学生を対象に林業従事者就学支援事業として授業料の助成や、新規に林業に就労する方を対象とした就労準備の支援、資格取得の支援、また森林教育を実施する民間団体の活動支援を行うなど、林業従事者を迎え入れて育てる体制を整えています。
―― 手入れしなければならない山に対して、やはり人材が不足しているということですか?
青山市長 その通りです。森林環境譲与税を活用して、森林の手入れなどを行いますが、主体は地元の森林組合や民間の事業体が中心になりますがどちらも人材が不足している状況です。先ほど話した当市が進めているメニューにより新たな人材の獲得にもつながっていますが、まだまだ必要な林業従事者数には届いていない現状があります。
中津川での新生活を幅広いメニューで応援
―― 中津川市は宝島社が発行する2022年2月号「田舎暮らしの本」で紹介された2022年版「住みたい田舎」ベストランキングの、若者世代・単身者が住みたいまち部門で、東海エリア第1位に輝きましたね。
青山市長 ありがとうございます。大変うれしいことです。ただ、東海エリアに長野県は入っていません。全国ランキングではすぐ近くの長野県飯田市が当市よりも上位にランクされていますので、まだまだ取り組み内容を研究する余地があると考えています。
―― そうした評価がある中で、やはり人口減少は大きな課題になっていると思いますが、若者世帯の住宅取得に対する支援で定住促進の概要と取り組み内容についてお聞かせください。
青山市長 たくさんのメニューがありますが、例えば「新婚さん住まいる応援事業」があります。こちらは、移住される方だけでなく、現在住んでいる方も対象になる事業で、新しく住宅を購入するときの支援、増築するときの支援、さらに市内の事業者を利用していただくと加算があります。また高山市と連携し、地元の東濃桧と飛騨の杉を使った場合の補助も実施しています。
―― 移住される方はどのエリアから来られる方が多いのですか?
青山市長 一番多いのが愛知県で、2番目が関東エリアです。勤務先としては地元の企業に勤める方が最も多いですが、中心市街地で飲食店を開業したり、又は付知地域や川上地域などで観光客相手の商売をしたり、クラフトに携わるなど自ら起業される方もいます。ありがたいことに、すでに移住された方からは実際に暮らしてみて、よい印象を持っていただいている方が多くいます。今後も引き続き移住・定住対策には力を入れていきたいと思います。
中津川市の情報
面積:676.38km2
人口:76,838人(令和3年5月31日)
市の木:こうやまき
市の花:サラサドウダン
名所・旧跡・観光
恵那山
中津川温泉・クアリゾート湯舟沢
中山道・馬籠宿
加子母大杉
恵那峡県立自然公園
根の上高原
博石館
隣接する自治体
恵那市|下呂市|白川町| 東白川村
商工会・商工会議所のご案内
中津川商工会議所のホームページはこちら
中津川北商工会のホームページはこちら