岐阜商工会議所 村瀬 幸雄 会頭

Leader's Voice

岐阜市にたくさんある素材で、夜観光「ナイトタイムエコノミー」

岐阜商工会議所の村瀬幸雄会頭

Interview

岐阜商工会議所

村瀬 幸雄 会頭

株式会社十六フィナンシャルグループ 取締役会長

岐阜商工会議所の廣田孝昭副会頭
副会頭 廣田 孝昭さん
ヒロタ株式会社
代表取締役社長
岐阜商工会議所の井手口哲朗副会頭
副会頭 井手口 哲朗さん
株式会社安部日鋼工業
代表取締役社長執行役員
岐阜商工会議所の澤田栄一副会頭
副会頭 澤田 栄一さん
株式会社マルエイ
代表取締役社長
岐阜商工会議所の山口嘉彦副会頭
副会頭 山口 嘉彦さん
株式会社エスライン
代表取締役会長

夜の観光産業に注目し、中小企業のみなさんに元気になってもらいたい

――岐阜商工会議所さんの今年の活動について教えてください。

村瀬会頭 毎年、中小企業のみなさんが元気になってもらうためにと活動をしています。今年は夜の観光に注目し、「ナイトタイムエコノミー」を充実させたいと思います。というのも、夏の気温が高くなり、日中の観光は暑くて大変ですが、岐阜ではもともと長良川鵜飼や長良川の花火大会、といった夜観光の要素がたくさんあるからです。

岐阜商工会議所の村瀬幸雄会頭との対談風景

金華山ロープウェーは毎年、十数万人の利用があるそうですが、ほとんどが昼の利用客です。夏期や土日にナイター運行する日もありますが、さらに拡大できれば、もっと夜観光を取り入れられのではないでしょうか。岐阜市は仙台市と松山市と共に「日本三大山城夜景」ブランドを立ち上げたとのことなので、ぜひ、ロープウェーを使って岐阜の夜景を楽しんで欲しいですね。

そうすると、夜景観光に合わせて、岐阜城楽市や市営駐車場でナイター営業をしてもらえるといいですね。ほかにも、長良川の旅館街を利用してもらったり、岐阜駅周辺のホテルを利用する方には、戻る途中で柳ケ瀬や玉宮に立ち寄ってもらうことができます。観光産業を中心に、夜も多面的な波及効果が期待できるのではないかと考えています。

2026年春から岐阜城が改修でしばらくお休みになりますが、金華山の山頂には岐阜のまちの景色、リス村、カフェレストランもあり、昼の金華山も十分に楽しめます。夜は、岐阜の鵜飼観覧がメインイベントでありますが、さらに、楽しんで頂くためには、夜の金華山に登って、山麓での食事や買い物を楽しんでもらえるという仕組みを作っていきたいと考えています。夜景を見ていただく動線をつくれば、さらに岐阜のまちの経済が回るのではないでしょうか。そうすれば売り上げにつながり、雇用、賃上げにもつながります。商工会議所では経営アイデアなどの提案もしますので、ぜひ、相談して欲しいと思います。

金華山、岐阜城からの夜景

岐阜城からの夜景

夜の西柳ケ瀬(奥柳ケ瀬)

柳ケ瀬商店街

飲食店が連なる夜の玉宮町

玉宮町

デジタル時代だからこそ、リアルの心地よさを

―― プライベートの時間の過ごし方を教えてください。

村瀬会頭 最近はコンサートで生の音楽を聴く機会が出てきました。岐阜には大きなホールから小さなホールまで、多種多様な音楽ホールがあります。そのため、オーケストラも聴けますし、ピアノソロも聞けますし、いろいろな音楽にふれることができます。

最近はAIやテクノロジーがますます発達して、デジタルがあふれていますので、目の前にいる人の演奏を生で聴く、という体験をすると、リアルの良さをひしひしと感じるようになりました。音楽や舞台芸術、スポーツなど、ライブ感を体験できる施設がまちなかにできたら、もっといろいろな人がリアルの良さを再認識してもらえるかもしれません。

クララザールじゅうろく音楽堂の館内

クララザールじゅうろく音楽堂

クララザールじゅうろく音楽堂の夜の外観

クララザールじゅうろく音楽堂

――健康には気をつかわれていますでしょうか?

村瀬会頭 そうですね、週に1回、パーソナルトレーニングを受けています。先生が私の体に合わせて指導してくださるので、ありがたいですね。ほんの少しの時間ですが、リラックスできるようになりました。プライベートの時間は少ないのですが、ゴルフをしたり、金華山の麓まで散歩をしたり、なるべく体を動かすようにしています。

――座右の銘を教えてください。

村瀬会頭 私の出身校、岐阜高校の校訓「百折不撓(ひゃくせつふとう)」です。校歌にも歌われている言葉で、何度失敗しても、志をまげずとにかく前を向きましょうという意味です。自分の思い通りにならなくても気持ちを切り替えることが大事。そうしないと、どんどん落ち込んでしまいますよね。だからこそ「百折不撓」の精神を大切にしています。

――高校時代の思い出はありますか?

村瀬会頭 岐阜高校までの登下校は毎日、自転車で長良川の堤防を走っていました。朝は忠節橋のガード下をくぐると、同級生がみんな集まってくるという光景が思い出されます。校庭横にある長良川の土手にも思い出があります。更衣室がなかったので、体育の授業前はそこで全員、体操服に着替えていましたから。

それに当時は、その日、出張でお休みした先生の授業時間は、自習になるのではなく、その後の時間割が繰り上がってきました。すると、その日は早く帰れましたね。時には半日で終わることもあったりして。それは前日に知るのではなく、朝、学校に行って初めて授業の繰り上がりを知ることになるので、毎日、授業が「ほける」(なくなる)のを楽しみにしていた、という時代でした。家にはいつもの時間に帰ればいいので、授業がほけると友人たちと学校近辺や柳ケ瀬界隈にて、思わぬ息抜きをしていました。

みんなで仲良く高校生活を送ったので、今でもOB・OGが集まって、毎年、旅行に行きます。最近では、現地集合で金沢旅行を楽しみました。2025年はクラスの枠を超えて卒業後50周年の記念同窓会を行ったら、100人近く集まりました。普段もそれぞれが食事会などで集まっていますし、みんなつながりながら、元気にやっています。

岐阜で育った誇りを、これからの力にして欲しい

――若い方との接点はありますか?

村瀬会頭 商工会議所では、開業・起業を志す方や開業間もない方が抱える課題の相談を受け付けるなど、若い方のスタートアップを後押ししています。また、商工会議所内の若手職員も将来のビジョンを描きながら業務をしていますので、世代を超えたコミュニケーションが広がればと考えています。

――コミュニティの場作りも大切にされていますか?

村瀬会頭 私自身の話をすると、十六地域振興財団の決定証書を授与する際、式に参加してメッセージを伝え、奨学生の想いを聞く機会があります。授与式にはOBやOGも参加するので、奨学金制度には、コミュニティの場としての役割ももたせています。

また、私は東海国立大学機構の運営方針委員を務めていて、いいなと思った場所が、名古屋大学のキャンパス内にある東海国立大学機構が運営する共創の場「Common Nexus(コモンネクサス)」です。「ComoNe(コモネ)」の愛称で、学生、職員だけでなく、すべての人に解放された空間になっています。地下鉄の「名古屋大学駅」を降りてすぐの場所にあり、近隣の方や子どもたちが芝生に寝そべったり、勉強したり、イベントやプログラムも行われ、世代を超えた新しい交流が生まれています。

旧岐阜市役所の跡地にオープン予定の「16FGオフィス&パーク」も、1から3階まで一般の方に解放しますので、新しい交流の場になればと思います。

16FGオフィス&パークのイメージパース

16FGオフィス&パークのイメージパース  ©日建設計

――最後に、これから活躍していく若い方にメッセージをお願いします。

村瀬会頭 若いみなさんには、ぜひ広い視野で仕事に向き合ってもらいたいと思います。そのためにも、県外や海外に出て、いろんな、たくさんの経験をしてください。たとえ将来、岐阜県に戻らなくても、ぜひ、岐阜で育ったこと、この土地の良さをアイデンティティとしてもちながら、各地で活躍してください。岐阜のことを大切に思い続けることが、自身の魅力や人間性につながっていくと思います。岐阜で育ったという誇りを、これからの人生の力にしてもらえたら嬉しいですね。

 

岐阜商工会議所

〒500-8727 岐阜市神田町2丁目2番地
TEL.058-264-2131
FAX.058-264-0336

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