【岐阜商工会議所】

岐阜商工会議所 会頭
村瀬 幸雄 さん

(株式会社十六フィナンシャルグループ 取締役会長)

副会頭 廣田孝昭さん

副会頭 廣田 孝昭 さん

(ヒロタ株式会社 代表取締役社長)

副会頭 廣田孝昭さん

副会頭 小澤 義行 さん

(濃飛倉庫運輸株式会社 取締役会長)

副会頭 廣田孝昭さん

副会頭 井手口 哲朗 さん

(株式会社安部日鋼工業 代表取締役社長執行役員)

副会頭 廣田孝昭さん

副会頭 澤田 栄一 さん

(株式会社マルエイ 代表取締役社長)

【村瀬会頭メッセージ】

変化していく社会と岐阜市のまち並み。チャレンジがまちを動かす

コロナ禍を乗り越え、新しい暮らし、社会へと準備する期間

-- アフターコロナ対策となる、岐阜商工会議所さんの取り組みについて教えてください。

村瀬会頭 コロナ禍の3年間はみなさんさまざまな我慢をされており、設備投資をはじめ事業への投資を控えた方も大勢いると思います。3年間で社会環境が変わってきていることもあり、地元の商店や経営者のみなさんにとって今は、チャレンジする時期にきていると思います。目の前にいる方との取引だけでなく、ECによる海外取引も可能となり、岐阜のいいものをもっと全国、世界に発信することで可能性を広げることができます。岐阜商工会議所でも岐阜のものを紹介できる機会を大事にしていきます。

-- 若い方への支援もありますか。

村瀬会頭 若い方が店を構え、商売を始めることに対しても積極的に後押ししていきます。起業・創業をはじめ、さまざまな新しいことにチャレンジする事業者を積極的に応援していきます。個人ではなかなかネックになりがちなデジタル化やインボイス制度、SDGsの取り入れ方などについても広く情報発信します。相談の多い事業承継は、親族内継承だけでなく、地域の中の第三者が引き継ぐためのマッチングなど、ニーズに合わせた支援をしていきます。

-- 2023年の夏の開催に向けて、「ぎふ長良川花火大会」の準備はいかがでしょうか。

村瀬会頭 これまで新聞社2社が別日で開催していた花火大会を一つにし、「ぎふ長良川花火大会」の名称で811日(山の日)に毎年1回、開催していくことになりました。昨年1214日に岐阜市、中日新聞社、岐阜新聞社、岐阜商工会議所の4者が中心となり、ここに、岐阜長良川温泉旅館協同組合、岐阜ホテル会、岐阜観光コンベンション協会と会場周辺の自治会連合会のみなさんが参加する実行委員会が立ち上がりました。

多くの方が意見を出し合いながら作り上げていく花火大会になります。

長良川河畔で打ち上げる花火は、まち中で行われる貴重な大会ですし、岐阜市の文化でもあり、夏に帰ってくる家族やお客様にとっても楽しみにしている行事の一つになります。全国各地の有名花火大会のように、有料席を設けるなどゆっくり落ち着いて観覧していただくなど、密にならないよう、安全安心に楽しんでいただける方法をこれから考えていきます。

長良川花火大会は、戦後すぐの1946年(昭和21年)に、現在の岐阜新聞社が復興平和の願いを込めて復活されました。1957年(昭和32年)には中日新聞社さんも始められたので、70年以上も長良川の花火大会は岐阜市民に染み付いています。2023年からは岐阜市のみなさんで支えていく花火大会として、今後も継続していきたいと思います。

長良川の花火(写真提供・岐阜市)

再開発ビルの完成や計画、岐阜インターチェンジの完成

-- 再開発ビルの完成や計画、岐阜インターチェンジの開通などについてはどのように感じていらっしゃいますか。

村瀬会頭 柳ケ瀬商店街にマンションが多数建ち、「柳ケ瀬グラッスル35」が開業し、金公園の再整備が完了します。金公園は芝生が一面に敷かれ、遊具のある子どもの遊び場スペースの設置や、公園周辺にはカフェなどの飲食店もオープンされるそうです。柳ケ瀬商店街内で若い方がお店を始められたり、今まで商売をされていた方がスペースを貸し出すなど、積極的に動かれていることで大きく変化しています。

岐阜駅から北へ向かって歩くと、玉宮通りを抜けて金公園、柳ケ瀬商店街へと入る動線ができます。岐阜市庁舎も新しくなり、岐阜駅北中央西地区と岐阜駅北中央東地区の再開発、「名鉄岐阜」駅と「岐南」駅間の名鉄名古屋本線鉄道高架化も決定しているなど、岐阜市中心地のまち並みが変わりつつあります。

また、岐阜大学の付近には東海環状自動車道の「(仮称)岐阜インターチェンジ」も2024年度(令和6年度)に開通が予定されています。「(仮称)岐阜インターチェンジ」から岐阜大学の前を通り、4車線道路のままマーサ21の西にある新設された橋を渡り、鷺山本通りへつながることを考えると、岐阜市の北部のまち並みも変化していくでしょう。

そうなると、駅から中心市街地までのエリア、昔ながらの風情が残る長良川のエリア、「(仮称)岐阜インターチェンジ」周辺のエリア、この3箇所が今後のまちづくりの重点になっていくのだろうと、予測ができます。商工会議所では、将来を見据えた支援をしていくべきだと考えています。

柳ケ瀬グラッスル35
柳ケ瀬グラッスル35の広場
セントラルパーク“金公園”
(仮称)岐阜インターチェンジ

岐阜市の良さは住みやすく、仕事がしやすい、大都市へのアクセスの良さにある

-- 岐阜市の良さはどこにあるとお考えでしょうか。

村瀬会頭 まずは金華山、長良川のある風景が挙げられますが、名古屋にも東京にも近い、アクセスの良さも魅力の一つではないでしょうか。高速道路、鉄道、セントレアまで行けば航空機の利用もできます。大都市へのアクセスが良好のため、全国の方や海外の方との交流もしやすいと思います。このように便利な地方都市で、住みやすくて仕事もしやすいまちです。それを考えると、生活の拠点を岐阜に置きながら、広範囲に商売をすることが可能になります。そのような利便性の良さが岐阜の良さではないでしょうか。

金華山と長良川
-- 村瀬会頭がプライベートで訪れる場所で、好きなところがあれば教えてください。

村瀬会頭 金華山の達目ハイキングコースは高原のような雰囲気があり、気に入っています。金華山の登山コースの多くは急な傾斜がある場所もありますが、岩戸トンネルと井ノ口トンネルの間にある達目洞から歩き、岩戸公園から入る東坂ハイキングコースに合流する峠まではなだらかで人もあまりおらず、とても気持ち良く歩くことができます。

メジャーなめい想の小径や七曲り登山道、百曲り登山道のコースとは異なり、達目洞の辺りは岐阜市最後の里山という感じがあり、違った趣があります。コロナ禍だったこともあり、家から出発して人が少ない達目ハイキングコースで合流点まで行き、Uターンして帰る、という散歩コースで健康づくりをしています。考え事をするのにもちょうど良いコースです。

達目洞ハイキングコース
達目洞の風景

自分のやりたいこと、新しいことにどんどんチャレンジして欲しい

-- 最近、村瀬会頭が興味のあることがありましたら、教えてください。

村瀬会頭 ネット社会は便利ではあるけれど、行動予測されるなど、行き過ぎてしまっていることがあり、今後、どこまで行き着くのか気になります。人間らしさを感じられるようなネット社会が広がれば良いなと感じています。

もう1つ、新型コロナウイルスによる行動規制が緩和されてきましたので、国内のいろいろなところへ行きたいと思います。

-- 具体的にはどこへ行きたいと思われますか。

村瀬会頭 まだ縁がなく、一度も行ったことのない北海道です。できれば、日ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」がある「北広島」駅周辺でしょうか。球場を中心にしてホテル、エンターテイメント施設、飲食店、ショッピングなどができて、まちに変化が起きているそうです。一度、その地域のまちづくりを体験してみたいと考えています。

-- 最後に若い方へのメッセージをお願いします。

村瀬会頭 これからの日本社会は面白い時代に入ってきていると思います。ぜひ、みなさんも失敗を恐れず、どんなことにも挑戦して欲しいと思います。もし、失敗してしまっても、それを糧に再チャレンジしてください。チャレンジをなん度でも受け入れることのできる社会が作られ始めています。

もし、創業・起業、新しい事業に挑戦したいということであれば、岐阜商工会議所がしっかりとサポートします。失敗を恐れず、自分がやってみたいと思うことに挑戦してください。

■岐阜商工会議所
〒500-8727  岐阜市神田町2丁目2番地
TEL.058-264-2131
FAX.058-264-0336