【神岡商工会議所】

神岡商工会議所 会頭
亀谷 豊 さん

(株式会社アルプスサイン 代表取締役)

副会頭 出井 浩樹 さん

副会頭 出井 浩樹 さん

(牛丸石油株式会社 代表取締役)

副会頭 楢木 仁 さん

副会頭 楢木 仁 さん

(三井金属ユアソフト株式会社 専務取締役)

副会頭 加藤 勝 さん

副会頭 加藤 勝 さん

(加藤土木株式会社 取締役社長)

【亀谷会頭メッセージ】

創立70周年を迎えた神岡商工会議所
女性活躍をテーマに事業を展開

大成功となった神岡商工会議所 70周年記念事業

-- 会頭就任3期目がスタートしましたが、これまでの商工会議所の取り組みについて教えてください。

亀谷会頭 私が会頭に就任したのは前会頭が健康上の理由で退任された時で、残り2年の任期を引き継ぎ、これで会頭になってから5年が経ちました。2期目に入った時、3年間続けていく商工会議所のテーマとして「女性活躍シリーズ」を設け、このテーマに沿った事業をメインに取り組んできました。私が幼い頃は父親が働いて母親が家事をするのが当たり前の時代でしたが、今はそうではありません。全国にある神岡のような中山間地域は人口減少が課題になっており、経済を回すために女性の力が必要です。そのため、女性のもっている力を引き上げ、見つけ出す、いわゆる人材発掘をする事業を行うために、女性活躍のテーマを設けました。

-- 昨年は神岡商工会議所創立70周年を迎えたとのことで、おめでとうございます。

亀谷会頭 2022年は創立70周年の年でした。記念事業の一つで開催した「神岡商工会議所70周年記念式典」はコロナ禍のため派手にはできませんでしたが、小さくても充実した内容にしたいと、1年前から計画をしました。式典は716日、「地域交流センター 船津座」で70人ほどの規模で行い、来賓には岸田総理の令夫人、岸田裕子さんをお招きしました。

神岡商工会議所70周年記念式典
神岡商工会議所70周年記念式典の懇親会
-- 日本のファーストレディが神岡にいらっしゃったということですね。

亀谷会頭 まずは式典の前に、「江馬氏館跡庭園」で昼食をとっていただきました。江馬氏館跡庭園は室町時代から戦国時代にかけて飛騨を治めていた武将、江馬氏の館跡を復元した施設です。神岡の歴史を感じていただこうと、室町時代の料理をベースに、飛騨牛を入れた現代風アレンジの料理を味わっていただきました。昼食後は神岡商工会議所のテーマ「女性活躍」に合わせて、地元で活躍する7名の女性と対談していただきました。短い時間でしたが、神岡の自然や暮らしぶりを知っていただくことができました。その後、式典会場へ向かうまで、車窓から神岡のまちの風景も見ていただき、式典では来賓挨拶をしてくださいました。

式典の計画から招待する来賓の方々とのやりとり、当日の交通手段の手配など神経をすり減らしましたが、日本のファーストレディが岐阜県の最北端にある神岡町に来て、地元の方と交流してくださったことに意味があると思っています。

江馬氏館跡庭園と庭園を前にした食事会の風景
-- ほかにはどのような記念事業を行いましたか。

亀谷会頭 式典の2週間後には、同じく「女性活躍」のテーマで衆議院議員の小渕優子さんに講演をお願いしていましたが、小渕さんがコロナ感染の濃厚接触者になってしまい、当日の講演はやむを得なく中止にしました。足掛け6年半かけて実現する予定の講演会だったので、連絡が入った時は愕然としました。国会も始まり、もう諦めるしかないと思っていたところ、1118日に神岡に足を運んでくださることになりまして。国会の会期の途中なので時間に余裕はなかったのですが50分間、186名の前で講演してくださいました。

-- 令夫人と小渕さんと、人脈もすごいですし、ずいぶん水面下で骨を折られたのですね。

亀谷会頭 2022年は大変な一年でした。私が会頭3期目に入った時の臨時総会には、以前からお付き合いのある科学者 武田邦彦先生に講演をしていただくなど、さまざまな方の講演を神岡で開催できた年でもあります。

これからの神岡を支える商工会議所のあり方を考える

-- 神岡といえば「レールマウンテンバイク ガッタンゴー!!」が好調、「ハイパーカミオカンデ」の完成も待ち遠しいですね。

亀谷会頭 「レールマウンテンバイク ガッタンゴー!!」は神岡商工会議所が50周年の時にNPO法人「神岡・町づくりネットワーク」を立ち上げて設立したアトラクションです。昨年、20周年を迎えたことになり、NPO法人「神岡・町づくりネットワーク」の記念式典も行われました。今、年間65千人を超える人の利用者があり、ありがたいことに、土日は予約が取りにくい状況です。若い方に人気があるのですが、先日、武田邦彦先生に体験してもらったところ、電動アシストバイクを漕ぎながら渓谷の自然の中を走ることができるので、体力作りに適している、もっと高齢者にPRした方がいいよとアドバイスをいただきました。いつも武田先生にはアドバイスをいただいており、感謝しております。

またハイパーカミオカンデは2027年度からの運用が予定されています。円筒形の検出器を地中に埋めるために、およそ直径60m、深さ80mの穴を掘るのですが、先日、建設現場を見学させていただいたところ、その巨大さに凄さを感じました。神岡商工会議所ではニュートリノをラベルにしたお酒やグッズを販売し、その売り上げの一部を寄付する形で若手研究者の支援をしています。

「レールマウンテンバイク ガッタンゴー!!」渓谷コース
スーパーカミオカンデ見学風景
スーパーカミオカンデ見学風景
-- ますます期待が高まりますね。

亀谷会頭 運用が開始されると、世界各国から120名ほどの研究者が神岡に入ってくるとされています。しかし、研究者が宿泊できるホテルが神岡にないことが課題になっており、今、ホテルの誘致を計画しているところです。別件で、神岡市民病院に富山や岐阜大学から来ていただいている先生の宿泊場所として、ドクター専用の宿舎設置を計画していることもあり、今後も宿泊場所の確保は必要になってきます。そこで、古民家の改装、空き家のリフォームなども含め検討しています。とはいっても、町の中にコンビニが1軒しかないようなところですから、そのほかの神岡の良さを打ち出して、希望が合えばぜひお越しいただければと思っています。

東京 有楽町に移住や就職について相談ができる「ふるさと回帰支援センター」があり、岐阜県の担当者が地元の人以上に飛騨や神岡のことを知っていただいていて、一生懸命に取り組んでもらっています。そうした熱意のある方にぜひ、地元の方に向けて話をしていただき、私たちが気が付かないことを教えてもらいたいとも思っています。

若者の考えに合わせた伝え方で、想いを伝える

-- 忙しい一年だったと思いますが、最近、亀谷会頭が感じる想いがありましたら教えてください。

亀谷会頭 今、ウクライナの侵攻によって世の中が急変しています。多角化と言われていた部分がさらに多角化し、世の中のハードルが上がってきました。こうした厳しい状況の中で、私たちの考えを伝えていくことは困難になっていると感じています。私は2023年で69歳になりますが、私たちの教育と今の若い方達の教育の方法が異なるため、私たちの考えや思いを伝えるために、工夫をしないといけないと思っています。

私たちは物を習う時は見て覚えろ、人のやることを見て覚えなさいと言われました。ところが、今はこの習い方はまったく当てはまりません。もし、やるとするならば、私たちが見て覚えてきたことを一つ一つ分解して伝えて、その伝えたことをイメージしてもらって作業してもらうことになるでしょう。

最近、「先義後利」という言葉をよく使います。義を大切にすれば後からお金がついてくる、とういことです。話としては理解できてもつい、目先のお金にいってしまいがちですが、どうか人の道を優先して、何事も丁寧に進めていくことで、経済を回していきたいと思います。

■神岡商工会議所
〒506-1161 岐阜県飛驒市神岡町船津1325-3
TEL.0578-82-1130
FAX.0578-82-5870