課題解決のために必要な「情報」をキーワードに
羽島市のさらなる発展に期待する

羽島商工会議所会頭
高木豊さん
(福寿工業株式会社 代表取締役社長)

情報を発信し、受け取ることで新たなビジネスにつなげる

-- 羽島商工会議所では今、どのようなことを強化されているのでしょうか。

高木会頭 近年のコロナ禍に加え、物価高、円安の急伸、働き手不足など、日本ではさまざまな課題が出てきており、日本経済は変革を迫られています。こうした状況の中、羽島市の企業が発展し続けていくためには「情報」がキーワードになると考えています。日本と世界の経済状態を把握し、羽島商工会議所から有益な情報を発信すること、また、会員さんからの意見に耳を傾け、情報を共有することが大切だと考えています。

-- 企業さん自身の情報発信も必要でしょうか。

高木会頭 はい、自らの情報発信と外からの情報を得ることが大切になります。情報を共有すると、個々の課題解決や新たなビジネスの芽につながる可能性もあるからです。自分の得意分野を発信することで、その分野を必要とする人の目にふれるかもしれません。情報発信は、新たなチャンスが生まれる第一歩となります。

-- 羽島商工会議所ではどのような取り組みをされていきますか。

高木会頭 情報環境を整えること、コロナや物価上昇対策を中心にしたBCP策定支援、創業塾、事業継承の充実、各種支援金に対する相談など、企業経営の支援をしていきます。販促につなげるSNSやデジタルツールの活用法など、デジタル化の推進もしていきます。また、行政をはじめ関係機関と緊密な連携をとって意見交換をしながら、効果的な施策を実施してまいります。

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仕事では紆余曲折を、プライベートでは温かい家族と共にしてきた人生

-- 高木会頭ご自身は、仕事上で大きな転機となった出来事はありますでしょうか。

高木会頭 会社で大きな課題を抱えてしまったことがあり、その処置を当時、27歳の私に任されたことがありました。課題解決のために短い時間で猛勉強して、なんとか乗り越えることができましたが、あの時の経験が自信につながったと感じています。リーマンショックの頃に中国へ進出した際は経営も順調に進み、グローバル化につなげることができました。中国の大勢の方と交流ができて、ものの見方や考え方が大きく変わった時期でもありました。

-- お仕事では大きな波を超えられていますが、プライベートはいかがでしょうか。

高木会頭 趣味は旅行とゴルフです。普段の休日は買い物などで家族と一緒に過ごしています。このようなプライベートの時間を過ごすことができるのも、最良の妻と結婚できたおかげです。結婚がもう一つの人生の大きな転機とも言えます。

-- 素敵なお話ですね。最近、最も興味をひかれたことを教えてください。

高木会頭 ロシア・ウクライナ戦争でしょうか。平和な時代だと思っていましたが、多くの人々が亡くなり、いまだに収まらない悲劇です。この2国だけの問題に終わらず、多くの国を巻き込み、経済の悪化や物価の上昇まで影響しています。人の命、企業の経営、温かい家庭を守るために、一日も早く戦争を終わらせて欲しいと思っています。

名古屋のベッドタウン・物流拠点となる羽島市に期待

-- 高木会頭がもたれている羽島市の印象と好きなところを教えてください

高木会頭 羽島市はあまり特徴が無い普段の町に思えますが、新幹線駅と高速インターチェンジが接する日本唯一の場所です。東海道新幹線「岐阜羽島駅」と名神高速道路「岐阜羽島インターチェンジ」がある、岐阜県の表玄関という好立地にもかかわらず、土地価が安い。物流関係など、企業の進出も期待できる地域です。

そして、名古屋市・岐阜市に30分で行くことができるため買い物に便利。静かで暮らしやすい羽島市そのものが好きです。

-- 今後、羽島市がどのような地域になっていくことを望まれますか

高木会頭 まだまだ発展していくことができる市です。人や物の行き来する名古屋のベッドタウン・物流拠点になっていくだろうと期待をしています。

 

■羽島商工会議所
〒501-6241 羽島市竹鼻町2635
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FAX.058-392-6708