岐阜県内を回り、現場に出向き
聞こえてこない声にも寄り添い、日本を元気にしたい

参議院議員
大野 泰正 さん

日本の原点のような豊かな自然がある岐阜
自然と共生していく開発で元気な県に

-- 大野議員が感じる岐阜県の印象を教えてください。

大野議員 私は定期的に岐阜県全体、42市町村全てを回り、首長さん、議員さん、商工会等のみなさんからご意見やお悩みを聞いています。岐阜県全体を回っていると、海抜0mから標高3000mまでいろいろな環境の地域があり、いろいろな生活をしてらっしゃる方がいることを実感します。人の生き方、食生活、本当に多様な県だという印象があります。

他県から見ると地味な風土かもしれませんが、みなさん堅実にしっかりと生活をされています。自然が身近にあり、宝物が豊富に眠っているので、ぜひ、全国のみなさんはもとより、県民のみなさんにも県内をくまなく回って欲しいと思います。

-- お気に入りの景色や食べ物はありますか。

大野議員 岐阜県を回っていると1ヶ月以上お花見ができるのが良いですね。海津市の開花から始まって飛騨の奥まで長期間、桜を見ることができて、タイミングが良いと梅と桜を一度に楽しめることもあります。岐阜県は清流長良川をはじめ、豊かな水もあります。岐阜県にいれば水の大切さと怖さを感じることもありますし、水を守るために山を守らなければいけないということが県民のみなさんのDNAに刻まれていることを感じます。

大きなことを言うと、日本の原点がここにはあるのではないでしょうか。「岐阜県全体が元気になると、日本全体が元気になるのでは」と、強く思いながらいつも回ってます。

-- 岐阜県は全国から見ても、魅力のある県でしょうか。

大野議員 皆さんには当たり前にみえる景色や環境などはとても魅力がある部分だと思っています。誤解を受けるかもしれませんが、僕は岐阜を「周回遅れのトップランナー」と呼んでいます。自然と共生しながらたくさんの人が安心して暮らせるような、これからの時代を見据えた開発がまだまだできるからです。

コロナでリモートワークが当たり前になったことから、岐阜に住みながらさまざまな仕事ができる社会になってきました。リニア中央新幹線が開通すれば、30分くらいで大阪や東京に行くことができます。岐阜でホッとしてもらって鋭気を養いながら仕事をするような、人が安心して生きられるような開発をしていくことが大切だと思います。また、岐阜の方はおもてなしの心を非常に大切にされていて、誇るべきふるさとだと感じています。世界の人にも喜んでいただけるような自然と共生する開発が進むといいのではないでしょうか。

さらに、岐阜県に世界的な研究所やトップの方が来てくれるような施設ができて、世界に通用するような教育観を持っている方が岐阜県に来てくださると嬉しいですね。

-- 経済発展のためにはどのような対策をすれば良いでしょうか。

大野議員 「一宮西港道路」の早期実現でしょうか。一宮西港道路は東海北陸自動車道「一宮JCT」から南伸し、名古屋港まで直結する道路です。開通すれば、世界に誇る日本の産業・経済の発展に寄与する道路となるでしょう。新鮮な農産物の運搬も可能ですし、高潮や洪水・津波による災害時の緊急輸送路としても期待ができます。

「一宮西港道路」によって岐阜県はさらに元気になると思います。岐阜県は岩盤が強いところが多くあるので、企業立地としても強みがあります。羽島市にコストコが来てくださったのも、将来を見据えてのことだと思います。私たちにとって新幹線も高速道路もあるのは当たり前ですが、県外から見るととても魅力的な環境が揃っているのが羽島市です。これが岐阜県全体に言えるのではないでしょうか。

スポーツが大好き、今はウクレレの練習も

-- 学生時代はどのように過ごされていましたか。

大野議員 もともと運動が好きで、学生時代はアイスホッケーをしていました。冬の間は長野県の松原湖のほとりで合宿をしましたね。今は練習場があまりないのでアイスホッケーはやれていませんが、野球やゴルフなど、ゲーム的なスポーツに参加することがあります。昔はラグビーチームを作ったこともありましたが、お互い社会人だから危険なことは無理にはできないので、最近はやっていません。サッカーやスキーも好きですが、これも時間がないので全然できません。その代わり、最近はさっと弾けるウクレレを始めました。

-- ウクレレですか。どのようなきっかけだったのでしょうか。

大野議員 県議会議員の時に購入したウクレレが久しぶりに出てきて、調子を見てもらいに楽器店へ行ったら「本格的にやってみませんか」とアドバイスしてもらって、新調しました。私はフォークソング世代なので、ギターが弾けたら格好いいからと挑戦してみたことがあるのですが、どうも私は指が短いみたいで(笑)、コードがうまく抑えられなかったのです。ウクレレだったらなんとか弾けるので、今は宿舎へ戻った時に、少しずつ練習をしています。

-- 好きな曲はありますか?

大野議員 ハワイ出身のシンガーIZさん(イズラエル・カアノイ・カマカヴィヴォオレ)がウクレレを引きながら歌う「over the rainbow」が好きです。とても素敵な声で心に響きます。せひ、聴いてみてください。

-- お忙しい毎日だと食事をとるのも大変ではありませんか。

大野議員 私たちは会食やお弁当を食べることが多いのですが、自由に食べられるチャンスがある時は、ほんの10分でもいいから蕎麦屋へ行って温かいものを食べます。お味噌汁一杯でもいいから温かいものが食べたい。岐阜県を回りながら花や風景を眺めるのも楽しみの一つにしていますが、できる限り、おいしいものを食べてパワーアップしながら、岐阜を回ってさらに、ふるさとの知らないことを知りたいと思っています。

若者の夢の実現に向けて、後押しをしたい

-- 若い方たちに向けてメッセージをお願いします。

大野議員 若い方には夢をもっていただき、ぜひ、その夢の実現に向けて努力を続けて欲しいと思います。そのためには、私たちの世代がしっかりと後押しすることが必要だと思っています。ひと昔前とは違い、時代が新しいフェーズに入ったことを認識し、みんなで頭を切り替えて国としてのあり方を考えなくてはいけません。例えば、学びたいと思った時にしっかり学んでいただけるような仕組みを作ったり、起業のバックアップをしたり。スタートアップ企業が多い国は間違いなく、一人当たりのGDPが伸びています。国としても、もっと若い方達を応援できるようなシステムを作らないといけないと思います。

-- 一人ひとりの声を聞くことも大切にされているのでしょうか。

大野議員 いろいろな生き方がありますので、私たちはみなさんの不安に寄り添うことに努力をしています。私たちのような政治家は敷居が高いように思われるようですが、そんなことは全くありません。本当は声さえも上げられない人もいて、私たちはその人たちの辛い部分、不安な部分、いろいろなものをしっかり観て、感じていかなければいけません。そして、お一人お一人の不安を解決していかなくてはならない、という気持ちでいます。一人で悩まないで欲しいし、勇気を持って声を吐き出してもらいたい。若いみなさんが元気に頑張ってもらえるように、少しでも日本の社会を良くして次世代に繋いでいきたいと思います。

-- 若い方との交流はありますか。

大野議員 参議院では勉強会をしながら、若年層の話を聞くことや視察をしています。例えば、近年、広がりつつある子ども食堂に話を聞くと、さまざまな背景によって子ども食堂に来られない子もたくさんいることに気付かされることがありました。本当の「寄り添い」がどのようなことなのか、実際にそこへ行って話を聞くこともそうですし、それ以上のことがあることを認識して、そこに目を向けないといけないのです。私はとにかく現場に行き、いろいろな話を聞くことを大切にしています。私は日頃からバッジをつけずに自分の足で地下鉄に乗ったり、居酒屋に行ったりすることで、生の声を聞くようにしています。みんなが元気で暮らせる岐阜、日本になることに一層、取り組んでまいります。