INTERVIEW
Leader's Voice

Interview
岡部 栄一 町長
岡部町長 子育て支援ということで、当町は従来から力を入れて取り組んでいます。例えば、給食費については8年前から完全無料化を実施しています。昨年、朝日大学や岐阜協立大学で地域学というテーマで講義をする機会がありました。その時、当町の施策について、学生に向けて説明しました。給食費以外に医療費も保育料も無償化していますし、出産祝金も支給していますし、小学1年生、中学1年生の新入学の際にもお祝い金を支給しています。さらに修学旅行の費用についても小学生には3万円、中学生には5万円を支給して、実質無償化しています。昨年からは見守りベビー用品配達事業という伴走型事業もスタートしました。オムツなどのベビー用品を無償で届け、乳幼児と保護者の見守りを行っているということで、西濃地域における子育て支援はトップクラスです。一方で、 人口減少についてもトップクラスです。

自治体としては子育て世代への支援をする同時に、やはりそれによって少子化対策や人口減少対策を目的にもしていますが、残念ながらこれだけ投資しても。少子化は止まらないというところで、費用対効果という面ではなかなか難しいと感じています。
岡部町長 はい。若い方の多くは大学を卒業してから都会へ出ていきます。昨年、内閣府が地域課題分析レポートを出しました。その中に、大学を卒業して都会へ出て行く方に対するアンケートの調査結果がありました。どうして都会へ出ていくのかという理由の1番目が、希望する企業がない、でした。2番目が、都会の方が生活をしていくうえでの利便性が高い、でした。3番目は趣味や娯楽など私生活の過ごしやすさが、都会の方が優れている、でした。4番目が、親元から離れたい。5番目が、大企業が少ない。6番目が、給料が安い、でした。こうした若い方の考えがある中で、住む場所をどこにするかは個人の権利ですから、町村レベルで対応できる課題ではないと感じています。
岡部町長 はい。当町は山間地を抱えています。山間地は人口減少も進んでいますし、商店もない、医療機関もないという状況もありますので、そのサポートには力を入れています。私が町長に就任してすぐに、移動販売車の運行を実施しています。近くに商店がない、免許を返納して移動手段がないという方もいますから、生活必需品や食料品などが購入できる体制を担保しています。週5日で100カ所ぐらいを回っていますが、その際には近くの公民館などに皆さん集まることになって、「元気ですか?」と声を掛け合う機会にもなるという二次効果も生まれていて、大変喜んでもらっています。

移動販売車
もう一つは、移動診療車を今年から導入しました。平野部は開業医もいますが、山間地は診療所が一つだけという地域がほとんどで、山間地は面積も広いですから、同じ町内と言っても診療所へ行くだけでも15分、20分と時間がかかります。そのため、移動診療車を導入することにしました。

移動診療車
岡部町長 はい。当町には、元々複数のスキー場がありました。ただ、降雪量、雪質などの問題で利用客が少なくなったことから、キャンプ場などとして新たな活用を進めています。揖斐高原キャンプフィールド AFUREPPAも、その流れでキャンプ場として運用していますが、4月から四輪バギーによるアクティビティが誕生しました。今後もキャンプはもちろんですが、トレイルランなど様々な取り組みを通じて、多角的な活用をさらに進めていきたいと思います。

夏の揖斐高原
岡部町長 はい。これはキャンプ場だけに限りません。例えば、「徳山ダム」では、日本酒の貯蔵場所としても活用されています。ダム内で貯蔵した日本酒ということでプレミアムがついて、こちらも好調な売れ行きを示しています。

徳山ダムで熟成させた日本酒
あるいは、「谷汲山華厳寺」については、近年、訪れる人が減少しています。それに合わせて参道の店舗も廃業するところもあります。信仰心の低下なのか原因はわかりませんが、日本遺産にも認定されている当町にとって貴重な資源でもあるのですが、残念な状況にあります。一方で海津市の千代保稲荷神社は若い方を中心に大変な賑わい見せています。その目的は信仰というよりも参道での食べ歩きにあるように思えます。かつてのように信仰だけで寺を訪れる人が減少している中ですから、新しい取り組みを始めようということで昨年「竹のぬくもりイルミネーション」を開催しました。ありがたいことに若い方を中心に多くの方に訪れていただきました。

竹のぬくもりイルミネーション
山門の近くには立花屋旅館という長く続いた料理旅館がありましたが、残念ながらコロナの影響もあってその歴史に幕を閉じました。ただ、ありがたいことに三甲株式会社様が跡地を利用して新たな施設をつくってくれることになりました。活性化の起爆剤になる新しい核となる施設ができるのではないかと期待しているところです。さらには、「松本屋」の若女将がインバウンドを取り込もうということで、谷汲山華厳寺の戒壇めぐり、薬草を自分で煎じて飲む、禅寺で座禅するなど体験型の周遊プランを自ら企画立案して海外のエージェントへの売り込みを始めています。今後も、官民一体になって谷汲山の魅力づくりに力を入れていきたいと思います。
岡部町長 「ぎふコーラ」や「伊吹百草カレー」など、薬草を活用した商品は出てきています。ただ、以前、高島屋の会長とお会いする機会に恵まれましたので、その際、「ぎふコーラの販売スペースをつくってもらえませんか」とお願いしたところ、「前向きに検討できます」という返答をいただきました。ただ、「まとまった数量を安定的に出してもらうことが条件です」とも同時に言われましたので、実現には至りませんでした。これは至極当然の話で、いつ入荷するかもわからない、数量もそんなに多くない、というのでは、やはり取引が難しいのは当たり前だと思います。高齢の方が自生している薬草を摘んで、それを材料として生産しているという現状では、生産できる数量も限られてしまいます。薬草を活用した商品自体は生まれてきていますから、それをいかに安定的に生産できるようにするか、今後は組織的に生産できる体制をつくるなどの取り組みを進める必要があると考えています。

伊吹百草カレー

伊吹百草カレー
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面積:803.68km2
人口:18,152人(令和8年4月1日)
町の木:けやき
町の花:はなもも
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