INTERVIEW
Leader's Voice

Interview
林 信秀 会長
一般社団法人 日本経済調査協議会 理事長
株式会社みずほフィナンシャルグループ 顧問
林会長 2024年の会長就任後、事務局から会員数が減少しているなどの現状を聞き、これからの東京岐阜県人会の運営について議論を始めました。せっかく100年を超える歴史のある東京岐阜県人会です。この先も岐阜とつながり、恩返しをしていきたいと考えています。
ところが、岐阜県出身の方が東京で生活をしていると、お子さんは東京で生まれ、学校も東京に通うことになるので、岐阜との関わりがだんだん薄らいでしまうように感じています。また、岐阜に限らない話ですが、東京一極集中で東京と地方の格差が広がってしまっていますよね。ご存知のように、高輪、渋谷、丸の内、日本橋などで開発が進んでいるように、東京は建設ラッシュで次から次へとビルが建てられていますが、一方で、地方ではシャッターが下りた店舗やビルが多くなっています。
少しでも差が縮まるように、東京で活動している私たちが、岐阜との架け橋になっていくべきではないかと考えています。

林会長 従来の会則では、当県人会の目的は会員間の親睦と福祉となっていました。これに「岐阜の魅力を発信し、岐阜の発展に寄与すること」を目的に加えましたので、会員同士、また、岐阜にゆかりのある企業や個人の皆さんと、もっとネットワークを深めていただきたいと思います。そうすることで、岐阜に少しでもお役に立てる機会ができればと考えています。
さらに、今まで会員になるためには岐阜出身者だけが条件になっていましたが、これからは岐阜にゆかりのある人や、岐阜が好きな方にも会員になっていただきたく、会則に賛同いただける方ならどなたでもウェルカム、ということで条件の幅を広げました。 さっそく、法人会員10社以上、個人の方にも50人以上に会員になっていただくことができました。私どものみずほ銀行も岐阜に支店がありながら法人会員ではなかったので、法人入会しました。
林会長 個人はもちろん、岐阜の企業も含めたネットワークがつながるので、会員同士で紹介し合ったり、いろいろ会話をしたりする中で、ビジネスチャンスにつなげることができると思います。まずは、皆さんがコミュニケーションをとれるように、当県人会で力を入れていきます。
岐阜を改めて見つめ直す機会があればと考え、まずは、今の岐阜がどのような状況にあるのかを知ることが大切だと判断しました。そこで、当県人会の顧問を務めていただいている江崎知事に相談したところ、ご本人から講演をしていただけるとお申し出くださいました。
法曹会館で行った夏の講演会には、会員以外の方も含めて会場満席となる100人以上の参加がありました。江崎知事自身が作成されたスライドを使い、具体的な話を交えながら、今後の岐阜の変化や方向性をお話ししてくださり、みなさんすごく感動されていました。会員からも「岐阜の取り組みに何か関わることはできないか?」という前向きなご意見をいただきました。また、岐阜出身のトップリーダーや岐阜に工場を構えるメーカーの経営者の方と知事を囲んだ交流会を行ったところ、活発な意見が飛び交いました。
林会長 秋の総会には200名ほど集まっていただきました。初めて参加される方もいましたので、改めて知事には、これからの岐阜についての講演を行なっていただきました。その後の懇親会では、岐阜の名産品を召し上がっていただきながら会員同士の交流ができました。飛騨牛も用意しました、おいしいですからね。岐阜にはおいしいものがあることを再認識していただけたと思いますし、参加者に満足いただいて、また次の総会も参加する意欲にもつなげたいとの想いもありました。
林会長 銀座に店を構える「岐阜トーキョー」さんに会場まで出張いただき、岐阜の物産販売もしていただきました。栗きんとんはあっという間に売り切れになりましたね。参加者に岐阜のふるさと納税のパンフレットをお渡しましたから、岐阜のいいものをふるさと納税で購入していただければいいなと思います。毎回、各市町村の首長さんにもお越しいただいているので、特産品の持ち寄り販売が実現できればいいな、とも思っています。参加された方には岐阜のことをいろんなところで話していただいて、岐阜のファンが広がればいいなと思います。

東京岐阜県人会総会

東京岐阜県人会総会

東京岐阜県人会懇親会

東京岐阜県人会総会および懇親会の会場にて、各市町村を紹介(写真は笠松町)
林会長 大きな県で自然に恵まれていて、食材もおいしく、私は昔から歴史小説が好きなので、いろいろな歴史の舞台になっているところにも魅力を感じます。京都に近く、壬申の乱の舞台にもなっていますし、戦国時代の英雄も出ています。岐阜城や金華山を見ていると、昔の人たちはあそこから濃尾平野をどうやって治めようか考えていたのかと思いを馳せることができます。斎藤道三から龍興、織田信長へとつなげることができますし、私は一時期、墨俣町に住んでいましたので、豊臣秀吉の一夜城の歴史もあっておもしろいですよね。
食材も岐阜の辺りのおでんは味噌だれをつけて食べたり、大垣の方はにしんそばを食べる関西圏の食文化があったり。みたらし団子も高山は醤油味で、同じ岐阜県の中でも食文化や味が違うところもおもしろさを感じます。
そして、美しい金華山、雄大な長良川というように、すごく美しい景色が岐阜にはあります。人も、歴史も、食材も、自然も、地元の方が考えてる以上に岐阜はすごくいいものをもっています。飛騨高山に海外の方が多く訪れているのは、魅力があるからこそ。岐阜の方は奥ゆかしいのであまり自慢はされませんが、どんどん魅力を発信していけば、もっとたくさんの人が訪れると思います。
林会長 東京は物価も家賃も高いので、地方での生活を考える方もいると思います。その時はぜひ、岐阜での生活をイメージしてもらいたいですね。身近にある自然とふれあいながら、いろんなことを考えることができます。実際、情報通信の発達により、本社や取引先が東京にあっても、地方で働ける環境が整いつつあります。そうした中、どのように岐阜を選んでもらうかがポイント。そのためにも、Uターン、Iターンを増やすための情報発信がもっとあってもいいと思います。
林会長 県人会のようなネットワークは若い方たちにこそ、必要だと思います。岐阜出身のシニアは、何十年も積み上げたネットワークを同郷の若い方に紹介したい気持ちもあります。だからこそ、会員になって交流してもらいたいですね。ウェブ対応の情報発信や若い方が自主的につながれる機会を提供するなど、若い方たちにとってメリットを感じられるような場になるよう、工夫をしていきます。
林会長 そうですね、こちらについても知事と相談しながら進めています。岐阜に縁のある組織が今、バラバラに活動されていますが、県人会が中核になり、それぞれをつなげられる場作りをできればと思っています。そうすれば、岐阜のさまざまな情報を共有しやすくなりますし、みなさんのビジネスが広がれば、岐阜への貢献もできると思います。
■東京岐阜県人会のホームページはこちら
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