縦と横のつながりによる強力な連携、
一体感の中時代に合わせた革新を支援

大垣商工会議所会頭
田口義隆さん
(セイノーホールディングス株式会社 代表取締役社長)

今後を見据えた情報発信力、
DX推進のための支援に力を入れる

ーー 大垣商工会議所のスローガンを教えてください。

田口会頭 スローガンは「SMILE SUPPORT~いつでも笑顔溢れる街 大垣を目指して~」です。個々の事業者が底力や魅力を発揮することが、笑顔の原点である、ということです。大垣地域の強みとして、産官学金の生態系による強力な連携があり、大垣商工会議所はその力を活用し、会員事業所革新の支援に徹していきます。

ーー 情報発信力を強化されているとききました。具体的な方法を教えてください。

田口会頭 急速に進展しているデジタル化社会において、情報発信力の強化に力を入れています。事業者の情報発信力強化としては、プレスリリース支援、SNS活用支援を重点事業として取り組んでいます。
また、大垣商工会議所としては、HP、Facebook、YouTubeといった媒体を活用し情報発信に力を入れながら、相談会のオンライン対応、セミナーの配信など、事業者の利便性を高めたデジタル活用を行っています。

相談会をオンラインで対応。

相談会をオンラインで対応。

ーー 今後はどのような取り組みを考えられていますか。

田口会頭 現代社会のトレンドでもあります、DXを推進させるための支援、脱炭素社会に向けた環境対策のための支援を行っていきます。DXや5G、カーボンニュートラル、SDGsといったテーマを理解し、推進するための支援を行います。
また、国内向け、海外向けの販路拡大を目的とし、セミナーを開催します。あわせて、東海環状自動車道西回りルート完成を見据えた、沿線地域の商工会議所および中部経済連合会との連携、観光をテーマとした商工会議所間の連携により、地域を超えたつながりを活性化していきます。

さまざまなセミナーや講演会を開催。

さまざまなセミナーや講演会を開催。

大垣の発展は「一体感」にあり。
縦にも横にも繋がっていく。

ーー 地域のみなさんの印象について教えてください。

田口会頭 大垣の商工会議所の会員企業は約2350あり、上場企業が多く、業種も多様化していますが、一体感があります。これだけ多種多様な業種があると、地域経済の発展に向けたベクトル合わせが大変ですが、大垣の場合は、ある提案にみなさんの合意を得やすい雰囲気があります。先ほどもお話ししましたが、産官学金の生態系による連携がしっかりしているところが大垣の強みです。個々での活動を基盤として、企業間でそれぞれ意見を交換し合いながら大垣全体の発展のために取り組んでいる印象があります。
その最たるものが「大垣ミナモソフトボールクラブ」ではないでしょうか。複数の企業が選手を抱え、成り立っているチームは全国的でも唯一の存在で、注目もされているので大垣市をあげて応援しています。

大垣ミナモソフトボールクラブ

大垣ミナモソフトボールクラブ

ーー 今後、大垣の発展はみなさんの一体感によるところが大きいでしょうか。

田口会頭 まずは、縦のつながりとして、大手企業からインフラ系の会社まで、全体が繋がっていくことが大切だと考えています。また、岐阜市さんをはじめ、他の市町村の商工会さんともつながることが必要です。さらに、大垣には海がないため、例えば、福井との繋がりができると、海の玄関ができます。まち同士の、横のつながりも展開していくことができると、さらなる発展が望めます。

一歩踏み出して挑戦する。
失敗から学び、大きく飛躍して欲しい。

ーー 先ほど「大垣ミナモソフトボールクラブ」の話題がありましたが、田口会頭はスポーツはお好きでしょうか。

田口会頭 子どもの頃は剣道、高校の時はラグビー、大学ではアメリカンフットボール、体を思い切り動かすスポーツに取り組んできました。今はトライアスロンに挑戦しています。コロナ禍以前はシーズンになると6、7大会に出場していました。トライアスロンはスイム(水泳)、バイク(自転車ロードレース)、ラン(長距離走)の3種競技で、それぞれやり方や考え方が異なるところが特徴ですが、そこから学ぶことも多くあります。

ーー 今なお挑戦を続ける田口会頭から、若い方へのメッセージをお願いします。

田口会頭 若い方へ2つ、伝えたいことがあり、一つ目は「挑戦をする」ことです。挑戦するということは新しく始めるということ。自分の思い通りにならない結果は「失敗」、と思いがちですが、それは失敗ではなく、「必ず学び」になります。挑戦をしていかに、大きな学びを得るかということが大切で、そのためにも一歩踏み出さないと何も得ることはありません。
現代の若い方はみなさん情報を得ることを意識しているため、大変、クレバーになっています。そのため、リスクがあることに対しては慎重になっています。それは、決して間違ってはいません。しかし、一歩進むことによって得るものもあります。必ず、何かをなし遂げたい、何かをやってみたいと思われた時は、行動に移して、挑戦していただきたい。思い通りにならないこともありますが、それは次のプラスに繋がっていくと思います。
そしてもう一つ、「誇り(プライド)を持つ」ことです。

ーー 誇りを持つとは、具体的にどのようなことでしょうか。

田口会頭 日本人である場合は、日本人であることに対する誇りです。今、私が英訳をお手伝いしている「万葉集」を例にすると、万葉集は全4200種の中に天皇陛下から防人までの歌が詠まれています。あらゆる身分の人の歌が一つにまとめられている歌集は世界に類を見ないのではないでしょうか。日本人にはもともと、多様性を受け入れる、寛容な心が備わっているのです。このような日本人の血筋を引いていることに誇りを持って欲しいと思います。

■大垣商工会議所
岐阜県大垣市小野4丁目35-10
TEL.0584-78-9111 FAX.0584-78-9112