瑞浪商工会議所 中島 功雄 会頭

Leader's Voice

中日ドラゴンズファン歴半世紀以上。きっかけは大人と同じ目線に立てたから。

瑞浪商工会議所中島功雄会頭

Interview

瑞浪商工会議所

中島 功雄 会頭

東濃石油株式会社 代表取締役社長

中日ドラゴンズファン歴半世紀以上。きっかけは大人と同じ目線に立てたから。 | 県内商工会議所会頭
副会頭 工藤 好功さん
中工精機株式会社
代表取締役会長
中日ドラゴンズファン歴半世紀以上。きっかけは大人と同じ目線に立てたから。 | 県内商工会議所会頭
副会頭 水野 昌樹さん
アスゲン製薬株式会社
取締役会長
瑞浪商工会議所の小倉道生副会頭
副会頭 小倉 道生さん
株式会社小倉佐官店
代表取締役
瑞浪商工会議所の本荘恵子副会頭
副会頭 本荘 恵子さん
アルファ社会保険労務士法人
特定社会保険労務士

「柔軟自在」をテーマに取り組む商工会議所活動

――会頭に就任されての会議所内での活動や、今後の展望をお聞かせください。

中島会頭 今、社会がとてつもないスピードで変化しています。私たちも受け入れることと発信することの間を空けずスピーディーに、しかも「柔軟自在」の精神で地域とともに取り組んでいきます。「臨機応変」という言葉もありますが、途中で方向転換できる柔らかさをもって「柔軟自在」を言葉に選びました。

商工会議所と聞くと、講演会の参加者を集ったり、お祭りを開催したり、いわゆるイベント運営を構築するイメージがありますが、いったん、ここで商工会議所の全体の在り方を熟考して足元を見つめ直し、分かりやすい会議所活動に取り組んでいきたいと思います。「分かりやすさ」とは、商工会議所がどのような活動をしているのか、どんなことをしたら利になるのか、これからの展開をどのように指導してもらえるか、などを事業者の皆さんに知っていただくことです。

それぞれのニーズに一つずつ対応するためには、分かりやすい発信をしなくてはいけません。例えば、講習や研修、講演で何を得られるのかを十把一絡げにお伝えするのではなく、その方のニーズに合わせた形でお伝えすべきだと考えています。

瑞浪商工会議所の中島功雄会頭との対談風景

もちろん、今までも分かりやすい発信はしてきたつもりですが、会員数を維持していくためにも、さらにきめ細かな活動をして、一つひとつに応えていきたいと思います。そのためには、会議所内全体もそうですし、関わる議員スタッフもしっかり内容を捉えていかなければと思います。

コロナの時期に、さまざまな申請や補助金についてたくさんの相談があり、初めての事業者さんがそのまま会員になってくださる流れもあったのです。関係性を築くことができた方々もいますから、商工会議所を頼りにしていただけていることは実感しています。

また、起業向けの研修や講習を開催すると、予想以上の参加者が集まりますので、若い方が地域との関わり方をどう考えているのか、私たちも学んでいかなければいけません。ちなみに、ネットでつながれる今は仕事の拠点を地方に置く方もいて、この地域でも、都会向きの仕事を目指していらっしゃる方もいることも分かりました。

――若い方たちの勢いやパワーを感じられることはありますか。

中島会頭 瑞浪商工会議所に青年部はありませんが、若手議員さんといろいろな形でお会いすることはあります。過去には、若手議員が中心になって、行政と掛け合うプロジェクトチームがありました。このような方々が軸となり、次の世代を引っ張っていかれることに期待をしています。事業継承されている若い方は会社の業種や業態の幅を少しずつ広げたり、これまでとは全く異なる市場に進出したり、工夫していらっしゃるなと感じます。

瑞浪で仕事をしている若い方に感謝。若い方の考えも知りたい。

――中島会頭は瑞浪のご出身でしょうか。

中島会頭 はい、育ちも瑞浪です。子どもの頃はこの辺りで遊んでいましたし、当たり前に四季折々の暮らしをしていました。昔は川にざぶざぶ入っていましたね。あの頃の土岐川は陶土が流れて真っ白になることがあり、川遊びをすると海水パンツの中に砂がたくさん溜まるほどでした。

昔は陶土、いわゆる陶器に使われた土の一部を川に流していましたから、大人たちは「土岐川が白いと活況を呈している」と言っていました。その後、川の環境を考えられたこともあってだんだん川の色が薄くなっていきましたが、色の薄さと共に地場産業も少し寂しくなってきたような感じはします。

高校生になると、一般的な少年と同じで東京に憧れました。20代の頃は東京で仕事をしていましたが、ちょうど私が東京にいた頃はバブリーな時代だったので、勝手にみんながざわついて、いい気になっていた時代でした。私も勝手なことをして楽しんでいました。ただ、電車の中の諸先輩方を見ていると、40代を過ぎてから東京で暮らすのは大変かもしれないとは感じていました。

そして、瑞浪に帰ってきたら一気に「現実」ですよね。ですから、今、瑞浪に仕事をする若者がいるということは、ありがたいことです。だからこそ、彼らがどのような思考でいるかを分かりたいと思っています。

――社長と会頭の兼任はいかがでしょうか。

中島会頭 弊社は昭和24年創立した会社で、私は5代目になります。その間にまちのスケールがどんどん変わっていることは肌で感じています。きっと、先代や先先代は「お前は社長職に加えて、会頭職を引き受けてもいいのか」と思っているでしょうね。本当はもっとふさわしい方がたくさんいらっしゃいますから。ほかにも重複して役員をやらせていただいていることもあり、お引き受けすることになりました。

中にドラゴンズの縁で学んだ大人との付き合い方

――中島会頭のご趣味を教えてください。

中島会頭 シンプルに申し上げるとスポーツ観戦が趣味です。もう少しくだけていうと、ただの中日ドラゴンズファンです。ドラゴンズオンリーで半世紀。小学校3、4年生頃からのファンです。昔の仲間は「まだそんなこと言っているのか」と呆れていますよ。最近はチケットもなかなか取れなくて。ホームのバンテリンドームナゴヤにホームランウイングを設置するぐらい盛り上がっていますからね。

ファンクラブに入ってスマホを駆使しながらチケットをとっています。もちろん、ホーム戦も行きますが、最近は刺激を求めようとして、横浜スタジアム、明治神宮野球場、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島など、アウェーの球場で応援して燃えています。今年はエスコンフィールドHOKKAIDOに行きたいなと。

ゴルフをやっていたことありますけど、みんなに迷惑かけて申し訳ないなと思って今はほとんどやっていないように、なにかを始めてもなかなか続かないタイプですが、ドラゴンズファンだけはずっと続いています。

――ファン歴が長いですね。

中島会頭 私が子どもの時に父親が「野球といえばドラゴンズだなあ」と言っていたことから、少しドラゴンズに興味を持ち始めたことがきっかけです。その頃は、父親が社員さんを家に連れてきて、お酒やごはんをふるまいながら仕事の話をする時代でしたので、そうすると、社員さんが私を「ちょっとこっちへおいで」と呼ぶわけです。そこで私がドラゴンズのことを饒舌に話すと、ウケるんですよ。

この時にちょっと大人の仲間入りをしたような気になって。誰がスリーランで今日は誰が投げた、みたいな話をすると、大人が喜んでくれたのですよ。これが嬉しくて、どんどんドラゴンズのことを知っていきました。今振り返ると、大人とほぼ同質の会話ができていたのだろうと思います。大人も私をおだてますしね(笑)。

――野球はプレイもされるのでしょうか。

中島会頭 少年野球はやっていました。つまらない話ですが、野球は9人でやるスポーツで、補欠を入れても12、3人ですし、その中に入れないならやっていてもしょうがないな、と思ってしまって。中学校では森田健作が流行っていたので、自然と剣道部に入りました。

少年野球といえば、今、私は瑞浪市民球場の辺りを早朝ウォーキングをしていますが、そこで少年野球の練習風景を見かけます。私の時代の頃から比べると、全体的に人数が少ないなと感じることと、指導者のみなさんも遠慮しながら指導されていることを感じます。その言葉で響くかな?と思ってしまうような声掛けをされていて、私たちの時代とは随分違う世の中なのだなと感じています。

とはいえ、朝歩くのは気持ちいいですよ。できるだけ長い時間、1時間ほど歩きます。深酒した翌朝の方が、目覚めは良いです(笑)。おかげさまで重篤な病気にかかることもなく、体調も良く、ありがたいですね。

――「ありがたい」と思われるのですね。

中島会頭 50歳頃から全ての面で「おかげさんでありがたいな」と思うようになりました。いろいろな形でまちにお世話になっていますが、商工会議所は地域の経済団体の一つという位置づけがあります。「分かりやすさ」をテーマにしていますが、私たち自身の存在意義がどこにあるのかを相当自覚しないと、外にも表明できません。前任の会頭にもいろいろとご指導いただいています。

周囲との対話から教わることもたくさんある

――先ほどのドラゴンズの話題が大人にウケたことや、少年野球の指導のお話がありましたが、年齢差のある方との付き合い方について、なにかお考えはありますでしょうか。

中島会頭 孫がいて思うのは、現代はテレビ、パソコン、ゲームなど、いろんなアイテムがあり過ぎて個の時間が軸になっていること。きっと、周囲の大人と一緒に成長していく経験が少ないだろうな、という気がします。子どもの成長へのアプローチはいろいろありますが、嫌なことも良いことも周囲の大人から知ったり、教わったりするような成長をして欲しいなと感じます。

社会に出てからも、その人の立場や年齢を知ったうえでの話し方があります。私たちの立場としては、若い方とうまく付き合えることが会社の力になるのでは。若い方に合わせられないと、明日から働く人がなくなってしまうのでないでしょうか。

――最後に、若い方にメッセージをお願いします。

中島会頭 個人で判断することはたくさんありますが、10回に1回ぐらいは年配者と話をしてみませんか。私も若い方の話を聞いてみたいので、少しずつ免疫をつけてくれれば嬉しく思います。でもきっと、私たちも明治、大正の先輩から見れば、甘っちょろくて鬱陶しいな、と思われていたでしょうね。

 

■瑞浪商工会議所
〒509-6121 岐阜県瑞浪市寺河戸町1043-2
TEL.0572-67-2222
FAX.0572-67-2230
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