Leader's Voice

新病院の建設、瑞浪駅周辺再開発など
大きな事業が着実に進展

新病院の建設、瑞浪駅周辺再開発など<br/>大きな事業が着実に進展 | 市町村長

Interview

瑞浪市

水野光二市長

マンションメーカー等の民間企業と協力し、正式な組合昇格を目指す

――　瑞浪市の最近の動きについて教えてください。

水野市長　新しい病院は令和８年２月に開院予定で順調に進んでいます。よほどのことがない限り、計画通りに行くと思います。もう一つの大きな課題はJR瑞浪駅周辺です。駅北地区に関しては公共事業として進めます。現在は用地買収に入っていて、来年度ぐらいまでには用地買収は終わるのではないかと思っています。並行して、基本設計、実施設計に入って、令和10年度中オープンの予定で進むと思います。駅南地区に関しては、組合施工になります。
現在は準備組合ですが、なんとか早く体制を整えて、正式な組合に昇格させたいと思っています。ただ、準備組合の段階でマンションメーカーの株式会社長谷工コーポレーションが事業に関心を示してくれましたので、専門的な立場からの意見をいただきながら、より具体的な事業検討を進めることができました。今の予定では正式な組合に昇格するには２年間ほど要すると言われていますので、令和７年度ぐらいまでに手続きを終え、正式な組合に昇格した段階で、改めて株式会社長谷工コーポレーションと正式な契約をすることになると思います。

瑞浪市水野光二市長との対談風景

瑞浪駅

道の駅構想はじっくり時間をかけて確かなものに

――　道の駅についてはいかがですか？

水野市長　道の駅については、諸事情があって、事業自体が大幅に遅れる予定です。ですから、私としては駅周辺を優先して進めて、逆に道の駅の構想は時間をかけて失敗がないような計画ができればと思っています。これまでは、駅の再開発と道の駅が同じぐらいのタイミングでした。財政的に厳しいということもあったので、道の駅についてはじっくり時間をかけて構想をまとめる時間がもらえたと解釈して、地域住民の皆さんの意見も改めて聞きながら、構想をもっと確かなものにしていこうと考えています。

きなぁた瑞浪はソフト面の充実を図り、観光振興につなげていく

――　観光関連についてはいかがですか？

水野市長　観光については、今話した駅の再開発や道の駅と関連していると思います。ほかには大湫地区の整備などもありますが、それぞれ事業化して、順調に進んでいます。今後も観光に関する整備は課題になってきますが、それに対する準備は着々と進めていて、その集大成が道の駅であると考えてもらえればいいと思います。
「きなぁた瑞浪」については、コロナ禍で苦戦しましたので、民間企業と提携しました。その民間企業のノウハウを生かして、さらなる経営改善ができる体制になりました。4月から、その企業から人材も派遣してもらって、経営分析、店舗の運営、企画、社員教育などの指導を受けています。すでに直売所、ハム工房、バーベキュー広場があり、周辺に市民農園を計画していて、ハードとしては完成形に近づいていますから、今後はソフト面をいかに充実させて、どのように観光振興につなげていくかという段階に来ていると思います。

きなぁた瑞浪

――　「きなぁた瑞浪」はオープンして、何年になりますか？

水野市長　平成24年のオープンですから12年になります。

――　オープンして、そんなにたちますか？話題として、何度か聞いていた記憶があるので、もっと新しいかと思っていました。

水野市長　最初は直売所だけでオープンしました。その後、ハム工房は令和に入ってからのオープンですし、バーベキュー広場は昨年のオープンです。予算の問題もありますし、人の手配の問題もあって、一度に施設を作ることはできません。その意味では、少しずつ付け加えていった部分もあるので、話題としては新鮮味があったのかもしれません。

――　最後になりますが、ふるさと納税についてはいかがですか？

水野市長　寄付金としては2億5千万円ほどです。毎年少しずつ伸びてはいますが、一気に伸びるということではありません。品目としてはボーノポークがありますし、陶磁器関係も安定しています。ほかにも、かまどブリュワリーのクラフトビール、堀養蜂園のはちみつなどがあって、商品構成としては魅力的だと思っています。いろいろと手は打っていますが、一気に伸びることがないので、発信力をもっと高めていきたいと考えています。