【可児商工会議所】

可児商工会議所 藤田会頭

可児商工会議所 会頭
藤田 幸夫 さん

(株式会社甲山製作所 代表取締役会長)

副会頭 渡邉 明義 さん

副会頭 渡邉 明義 さん

(東岐運輸株式会社 代表取締役)

副会頭 吉田 登資 さん

副会頭 吉田 登資 さん

(中部クリーン株式会社 代表取締役)

副会頭 市原 崇光 さん

副会頭 市原 崇光 さん

(リビング市原商事有限会社 代表取締役)

【藤田会頭メッセージ】

子どもたちに魅力いっぱいの可児の良さを知ってもらい、将来、地元で活躍して欲しい

職員が率先して実施する経営の勉強会

-- 今、商工会議所さんで力を入れて取り組んでいる事業を教えてください。

藤田会頭 商工会議所は地域の元気な会員があってこその組織です。会員の経営強化に繋がる支援を全職員で進めており、創業・事業計画・BCP・事業承継など様々な事業やセミナーを実施しています。特に事業承継では「2025年度には日本の経営者が70歳を超える会社が127万社になる」と言われており、後継者問題は、待ったなしの状態になっています。

昨年、当所の役員・議員約100名に行ったアンケートでも、後継者が決まっている方が56名、残りは未定が多く、中には廃業予定の方もありました。このような状況を少しでも改善するため、株式会社日本政策金融公庫多治見支店と「事業承継支援に関する覚書」を、東農信用金庫と「包括連携協定」を締結し、周辺地域が連携してM&A・事業者同士の連携や廃業する方と創業希望者とのマッチングなどを進めています。

可児商工会議所 藤田会頭 対談

-- 具体的にはどのような支援をされているでしょうか。

藤田会頭 以前から伴走型経営支援を実施していますが、6年度からは経営者自身が課題を設定し「自己改革」に取り組みながら持続的発展を実現する「課題設定伴走経営支援」を展開していきます。

このため職員は今まで以上に経営者に寄り添いながら支援することが求められるため、職員自身が実践経験を積む必要があると考え、R4年10月から「目標管理システム」修得のための勉強会に取り組み、本年度より「展開シート」によるPDCA支援を実施していきます。なお、昨年11月、日本商工会議所の小林健会頭も「会議所職員が経営の勉強をしなければいけない」との発言もあり、自身の方針に自信を持つことができました。

「経営は数値」藤田会頭が青年部・女性会会員の元気ある経営を応援

-- 可児市の状況はいかがでしょうか。

藤田会頭 可児市は主産業が製造業のまちです。市内最大手のカヤバ株式会社・大王製紙株式会社・県内最大級の可児工業団地に加え優良な中小企業も多くあり、ロシアによるウクライナ侵攻や円安等による原材料価格の高騰等の厳しい経営環境が続くなかでも工業製品出荷額は、各務原市、大垣市に次いで、岐阜県3位をキープしています。特に、中小小規模事企業が多い可児市においても日本商工会議所が推進しているパートナーシップ構築宣言によって適正価格での取引が浸透しつつあり、持続的な発展に貢献していると感じています。企業が持続的に経営を続けるためには「黒字経営」が必須であり、私が経営者になってから「赤字」になった事は一度もありません。そのため経営者には黒字経営を目指してして欲しいとの思いがあり、これまで青年部や女性会の研修会で「付加価値経営」について講演会をさせていただきました。

「経営は数値」であることや「BS経営」について、私の具体的な経営手法などをお話ししました。そして最後に「BS経営に関するテスト」を行いました。弊社では係長以上の社員も損益分岐点を理解できるように、BSのテストで100点を取るまで続けています。青年部や女性会の皆さんにも、損益分岐点を頭に入れた経営をお勧めしました。付加価値経営により利益が上がれば給料、ボーナス、福利厚生など労務費に充てることができます。私の経験では労務費は50%がベストと考え着いたことや、営業利益のパーセンテージや流動比率、自己資本率など具体的な数字を出して、分かりやすく説明をさせていただきました。

青年部での、藤田会頭の講演風景
青年部での、藤田会頭の講演風景
-- 青年部と女性会のみなさんはイベントも盛り上げてくださいますね。

藤田会頭 毎年8月第2土日に開催する「可児夏まつり」は青年部の皆さんが主体で行う市内最大のイベントの一つになります。新型コロナの蔓延により中止した年もありましたが、昨年はコロナ前の規模に戻して実施し、土曜日の「噴き上げ花火」では、可児市民だけでなく近隣市町から多くの家族や若者が楽しみに来場され、観覧場所は大盛況でした。また、女性会の皆さんは春から練習を重ねられた「盆踊り」で盛り上げてくださいました。青年部や女性会の皆さんには夏まつりイベントと同様に、今後も元気に継続して経営を担っていただきたいと思っています。

可児夏まつり2023
可児夏まつり2023

可児市の魅力をイベントとパンフレットで伝える

-- 地元に残って就職をする若者を増やすための取り組みはいかがでしょうか。

藤田会頭 地元高校生等が市内企業の魅力を知り、市内企業への就職者を増やすことを目的としたさまざまな事業を実施しています。その一つに、今年初めての試みとして、会議所の「産業フェア in 可児」と可児市の「可児の企業 魅力発見フェア」を合同で開催しました。産業フェアは、市内会員企業約100社が出展し、地元の中学生・高校生や一般市民の方々に自社の魅力や商品・サービスのPRをするために実施しています。また「魅力発見フェア」は地元高校生とその保護者に市内企業の事業内容や企業の魅力を知っていただき、市内就職に繋げる企業PRイベントです。なお「高校生と保護者のための就活セミナー」を可児市と会議所が連携して実施するなど相乗効果もあり好評でした。その他今年で3年目となる「可児の魅力・企業の魅力」発見パンフレットの制作・配布も実施しました。

「可児の企業 魅力発見フェア」と合同開催した「産業フェア in 可児」
「可児の企業 魅力発見フェア」と合同開催した
「産業フェア in 可児」
可児の魅力・企業の魅力」発見パンフレット
可児の魅力・企業の魅力」発見パンフレット
-- パンフレットにはほかにも可児市のスポットがたくさん掲載されていますね。

藤田会頭 掲載内容は、可児市の魅力として「明智城跡の明智光秀像」などの歴史・文化施設や世界最大級のバラ園がある「ぎふワールド・ローズガーデン」や東海最大の芝生広場「トイファクトリーの丘」(ふれあいパーク・緑の丘)など若人が楽しめる公園等の他、「地域コミュニティの核」としての機能が期待される無印商品と可児市立図書館がコラボした「カニミライブ図書館(分館)」も紹介しています。

企業の魅力では、市内会員企業145社を掲載しており、企業の多くは自社PRに加えホームページへ誘導するQRコードを付け、会社の詳し事業内容や求人情報を多くの方に見ていただけるようにしています。

パンフレットは、可児市の高校6校と美濃加茂市の高校1校に2500部を配布し、先生には「生徒さんにはぜひ、家族と一緒に見て欲しい」と伝えてきました。市内企業の採用が困難な状況が続いていますが、地道な取り組みを続けてきたことで、地元に残る高校生が増えてきた高校もありますので、今後も継続して行っていきます。

カヤバスタジアム
カヤバスタジアム
トイファクトリーの丘
トイファクトリーの丘
カニミライブ図書館(分館)
カニミライブ図書館(分館)
カニミライブ図書館(分館)のヘルスコーナー
カニミライブ図書館(分館)のヘルスコーナー
-- ぜひ、高校生、中学生、小学生に向けてメッセージをいただけないでしょうか。

藤田会頭 可児商工会議所は可児市と協力しながら可児の良さを知ってもらう環境づくりをしていきます。ぜひ「産業フェア」や「魅力発見フェア」に家族の皆さん一緒に参加していただいて、多くの魅力ある企業があることを知ってもらえると嬉しく思います。勉強も大切ですが、可児市には素晴らしい自然も沢山あるので様々なことに興味を持ってもらいたいと思います。皆さんが、それぞれの個性に合わせた教育を受けていただいて、皆さんが成功できる社会になると思います。そして、感情豊かなお子さんが育って、生涯いい人生を送れるような日本になると良いと願っています。

プライベートでも考察や実験、先人の教えを大切に

-- 最近、気になることがありましたら教えてください。

藤田会頭 私には孫が6人いて下の孫には3歳と5歳になる幼稚園児がいますが、3歳の孫がスマホを、5歳の孫がタブレットを使いこなしており「時代の流れ」に驚いています。企業においても今後はIoT・ICTから更にDXを取り入れないと「時代の流れ」についていけなくなると思います。

私は京セラの稲盛和夫さんが好きで、亡くなられた後も月刊誌で連載されていた稲盛さんの想いを読むたびに、本気で仕事をしていることが大切なのだと感じています。日本の自動車産業は、精度の高いエンジンとミッションを1ミクロン単位で組み合わせることにより、素晴らしい静粛性と燃費をつくりだしています。私が製造に携わっていた頃は、不良品を出さないように厳しく指導されていました。それを考えると、本気で仕事をしないと日本の技術が伝承されないのではないかと心配しています。本気で技術を身につけようと思ったら、時間がかかるものなのです。

-- 休日はどのように過ごされていますか。

藤田会頭 NHKの番組「ブラタモリ」を見て、土地の成り立ちが好きになり、正月には広島の安芸の宮島に行きました。広島は太田川を中心に三角州がある場所で、水脈があるため地下鉄が作れず、路面電車が多いのかなと想像してみたり、安芸の宮島を反対側から見るとまた違う見方ができるなと興味をもちました。

また、私は結婚してから週末は必ず女房と一緒に買い物に出かけていますが、昨年から孫2人がついてきてくれるようになって、非常にありがたく、そして、楽しく出かけています。その他「家庭菜園」に勤しんでいます。3年前に初めて作った玉ねぎがビギナーズラックで上手くできたのですが、2年目は小さな玉ねぎしか収穫できませんでした。原因を知りたくて調べたところ、土に深く植え付け過ぎたことと、黒いマルチを敷くと良いことを知り、今年はそれを実践しました。実験で10%分はマルチを敷かずに育てたのですが、やはり、葉の伸び方が違いました。先人の教えは大切であることを改めて知りました。

■可児商工会議所
〒509-0214 岐阜県可児市広見1-5 可児市総合会館3階
TEL.0574-61-0011
FAX. 0574-63-1856