留学生の友人と(手前がアディカリ自然さん)
留学生の友人と(手前がアディカリ自然さん)

第1回「ドイツでの暮らし、学びをスタートさせて感じたこと」
アディカリ自然さん

岐阜在住20年のネパール人の両親の元に生まれ、岐阜で育ってきたアディカリ自然さんは妹のアディカリ夢さんと共にモデル活動をしている高校生です。モデル活動を通じて人と人が関わり合うことの大切さや、母親が代表を務める「NPO法人Kizuna Global」でネパールの子どもたちに文房具を寄付する社会貢献活動を通じて、「みんなが幸せになることを願い、世界と日本をつなぐ人になりたい」と夢をもたれています。
2023年10月からは、9ヶ月間のドイツ留学をされています。そこで、アディカリさんが留学先で何を感じ、何を想っているのかを数回に渡り、紹介していきます。

日曜日は家族とゆっくり過ごすドイツの生活

-- 留学のきっかけを教えてください。

アディカリさん 新しい言語と世界に触れたかったことと、ネットワークを広げて多様な考え方を身に付けたかったからです。そして、新しいことに挑戦したかったからです。

-- なぜ、ドイツを選ばれたのでしょうか。

アディカリさん ドイツの景色・食べ物・文化などに興味があり、素直にいい国だと思ったからです。日本とは違うヨーロッパという別の大陸になるので、その雰囲気や違いも楽しみたかったからです。また、ドイツ語という、英語以外の他国の言語を勉強したかったことも理由の一つです。

Frankfurtのレーマー広場
Frankfurtのレーマー広場

-- ドイツの生活で気がついたことはありますか。

アディカリさん 私はドイツヘッセン州のダルムシュタットで、ホストファミリーと共に生活をしています。日曜日はスーパーマーケットもショッピングモールも、全てのお店がお休みになることに戸惑いました。日曜日は家族でゆっくりするのが日常のようです。お店がお休みになる代わりにマーケットがあって、そこでみなさん集まってワインや食事を楽しんでいます。
食事はパン・ポテト・ソーセージなどがよく売られています。パンの種類が豊富なんですよ!あと、ドイツの方は買い物をする時にレジ袋を使いません。ペットボトルはデポジット料金が上乗せされていて、飲み終えた容器を返却すると返金される仕組みができていることが日本と違うな、と感じました。

-- 物価はいかがですか。

アディカリさん 円安であることを実感しています。物価は日本より安く感じるので、円安のことを考えなければ、リーズナブルな価格帯だと思います。

マーケットの様子
マーケットの様子
映画館
映画館
Frankfurtの教会を訪問。お願いごとをしながら火を灯すキャンドルが入り口にずらり
Frankfurtの教会を訪問。お願いごとをしながら
火を灯すキャンドルが入り口にずらり

まじめであたたかな性格のドイツの人々

-- ホームステイをされているということですが、ドイツの方の人柄などいかがでしょうか。

アディカリさん ご近所さんと仲が良くて、お家に招いてディナーを楽しまれています。学校の友達や近所の人とは、会った時と別れる時はハグして挨拶する習慣があたたかいなと感じています。待ち合わせする時など、時間を約束して守るのがドイツ人の特徴だと感じています。きちんとしているところは日本と似ているところだと思います。

ホストファミリーと
ホストファミリーと

-- 学校生活はいかがでしょうか。

アディカリさん 私の学校は一コマ90分授業をして、25分の休憩をするスケジュールです。授業中はみんな真剣で、思ったことや考えたことを伝えることを大切にしています。まるで会話をしているかのように、意見を自然に伝え合っています。しっかりノートもとっていますし、テストも真剣。学ぼうとする姿勢を強く感じます。でも、holiday前は先生がケーキを用意してくれるなど、授業がゆったり進んでいきます。
そして、日本の文房具やお菓子は人気があるんですよ!

-- どんな文房具やお菓子が人気ですか?

アディカリさん コンパクトのハサミ、monoの文房具、あとシャープペンもデザインが可愛くて使いやすいと好評です。お菓子はコアラのマーチとピュレグミ・マロッシュなどを気に入ってもらえました。

友人と楽しい食事の時間
友人と楽しい食事の時間
友人とアイスホッケーを観覧
友人とアイスホッケーを観覧
世界各国から集まる留学生。一緒に過ごすことで、それぞれの国の考え方にもふれています
世界各国から集まる留学生。一緒に過ごすことで、
それぞれの国の考え方にもふれています
たくさんの人に囲まれながら、ドイツ留学をしています
たくさんの人に囲まれながら、ドイツ留学をしています
学校のクラスメイトとは、プライベートな時間も食事をしたり、遊びに出かけたり、楽しく毎日を過ごしているアディカリさん。たくさんの人と交流をしながら、新しい世界で頑張っています。