INTERVIEW
Leader's Voice
17の和の心と笑顔が織り成す雲外蒼天の岐阜の未来へ
Interview
春山 大樹 会長
一般社団法人 大垣青年会議所所属
地域の魅力を再発見し、インバウンドを推進
―― 今年度のスローガンについて教えてください。
春山 「17の和の心と笑顔が織り成す雲外蒼天の岐阜の未来へ」です。
―― 今年度の活動内容について教えてください。
春山 2月には300人以上のメンバーが集まり、「岐阜会議」を開催し、各組織のリーダーが運動方針を発信しました。5月か6月頃にはサッカー大会「JCカップ」、8月頃に岐阜ブロック大会を開催する予定で、会員向けにはセミナーや勉強会などを随時、開催する予定です。
―― 今年度の大きな取り組みとしては、どんなことが挙げられますか?
春山 今年度、日本青年会議所はインバウンド推進を大きな目標に掲げています。岐阜ブロック協議会としては、県民に岐阜の魅力を改めて意識づけして、当事者意識を持ってほしいと考えています。地域の魅力が伝わる商品を選定し、どんどん発信していきたいと思っています。
―― 岐阜の魅力をアピールするということですが、具体的にはどんなことが行われますか?
春山 海外の方からはアドベンチャーツーリズムということで、体験を含む旅行が大変注目を集めていますので、各地域の魅力を盛り込みながら実際にパッケージ化できるところまで進めたいと考えています。一方で、海外の富裕層には、1回の旅行に数百万円の費用をかけるといったラグジュアリーツーリズムも人気が高まっています。こちらは岐阜ブロック単独ではなく、愛知、三重、静岡を含む4県をまたいで、1つのコースとしてプランの策定を考えています。
仲間がいたから苦難を乗り越えることができた
―― ラグジュアリーなコースが、どんな魅力が詰まったプランになるのか楽しみです。大いに期待しています。話題は変わりまして、個人的なお話も伺いたいと思います。JCに入会して何年になりますか?
春山 8年目になります。JCのOBだった親戚に勧められて入会したのですが、それまでの私は地域貢献など考えたこともなく、自分がよければいいという考えでした。最初の2年ぐらいはやらされ感も大きくて、面倒だなと感じていたものです。
―― そんな春山さんに3年目頃から変化が出たということですね。
春山 3年目に何かがあって、いきなり変わったというよりは、活動を続けていくうちに少しずつ変化が出てきた感じです。JC入会と同時に、父から社長を受け継いだのですが、当時の私は28歳でした。ギリギリで被害こそ免れましたが、いろいろと悪い誘い話もあって、人間不信に陥っていました。同時に、父、母、息子を失う不幸も重なって、仕事もJCも、何もかもどうでもいいとさえ感じる時期がありました。それまでは社業で選択を迫られたときも、一人で決めなければならなくて、周りに相談できる人がいませんでした。そんな中で、JCの仲間たちから刺激を受け、いろいろな価値観を養うことができました。経営の相談もできて、仲間がいたからギリギリ踏ん張ることができました。井の中の蛙で、周りが見えていなかった私でしたが、その時はJCに入ってやっぱりよかったと感じました。人と人とのつながりは本当に大事だと改めて思いましたので、後輩たちにも常々「つながりを大事にしながら活動してほしい」とアドバイスしています。
多くの人との出会いが人生観を養うことにつながる
―― 社業にもいろいろな場面で生きているというわけですね。
春山 はい。人脈も増えて、いろいろな経営スタイルを勉強できましたし、資料作り一つとっても、以前に比べてはるかによい資料を作ることができるようになりました。会社を空けることも多いですが、私がいなくても会社が回る仕組みづくりや外で仕事ができる環境づくりなども工夫できるようになりました。ただJCは学校ではありません。決められたカリキュラムもないですし、決められた成長もありません。どれだけ成長できるかは、自分で、つかみ取りにいかなければなりません。どれだけ自分事として捉えることができるかによって、自己成長の度合いは大きく変わると思います。
―― JCでの活動も、あと数年残っています。今後、JCでどのような活動をしていきたいですか?
春山 日本青年会議所本会での活動ができたらという考えはあります。さらに多くの人に出会って、人生観が養われることに大きな魅力を感じています。いろいろな人に出会ってきて、接し方、人の巻き込み方、バイタリティなど、上には上がいると感じされられます。そういう人たちを見ると、自分ももっと頑張ろうと思わせてくれます。これまで以上に、会社を空けることが多くなるかもしれませんので、周囲とよく相談してから決めたいと考えています。