INTERVIEW
Leader's Voice

Interview
堀部 勝広 町長
堀部町長 変化のスピードが速い時代にあって、これまでよいと思われていたこともすぐに変わっていきます。その意味ではスピード感を大切にして取り組みを進めています。例えば、防犯カメラの設置については、さっそく実現しました。高校生の通学費の助成については、公約として掲げましたが、今年からすでに支給がスタートしています。住民の方に対して昨年7月に、まちに対する要望の募集を行いました。防犯カメラの設置も、その中の一つですが、実際の設置という具体的な行動も含めて、昨年11月ぐらいまでに、すべての要望に回答させていただきました。「募集があって、提案したけど、返事はいつ来るのだろう」と住民の方が不安にならないよう、普段の仕事から回答の放置をしないという姿勢で職員が取り組んでくれています。

堀部町長 成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことだと考えています。レンジをどこで見るかにもよると思いますが、挑戦することによって失敗する時があるかもしれません。でも、失敗を糧にして次に成功させれば、失敗は成功に導くための糧だったという判断になります。行政は税金を使って様々な事業を行っていますから失敗は許されません。必ず成功しなければいけないということで、二の足を踏んでいたらいつまでたっても新しいチャレンジができません。そのことは職員に話していますし、その意識で取り組んでくれるようになっています。スピード感という意味でも、まずはやってみようという姿勢が生まれてきました。まだ大きな成果は出てきていないかもしれませんが、その種まきを続けているところです。
当町の冬は、どちらかというと茶色い風景で色に乏しい雰囲気があります。そう感じる住民も多いので「緑化をしてほしい」という町民からの要望がありましたから、桜の木を植えました。そうした単純なことはすぐに取り組んでいます。「廃校になった利用を考えてほしい」という声もありました。住民の皆さんとすぐに話す機会をつくって、「自分たちが自由に使えるような形にしたい」という声をいただきました。その方向で検討し、早い段階で住民の要望にこたえる形で活用できるようにしたいと進めているところです。
堀部町長 当町の現実は、財政面では厳しいものがあります。そのことは住民も理解してくれています。「あれをしてほしい」「これをしてほしい」という要望よりも、課題について、「自分たちでこのようにしたい」とアイデアを出してくれます。大変ありがたい町民性がありますので、行政はそれを支援していくという姿勢を大切にしています。
堀部町長 一つはサロンの充実を考えています。目的は食の安全です。買い物できる場所が少ない課題に対して、民間企業と連携して定期的にサロンを開いてもらうことで、十分な食料品が手に入る環境をつくる事業を始めたいと考えています。もう一つは、鳥獣害対策です。財政面やマンパワーで厳しいところはありますから、民間業者と連携しながら、里山を守る意味でもバッファゾーンの整備を進める事業にも取り組みたいと考えています。
休日の高校をつくりたいとも考えています。講座のようなものを想定していますが、当町を休日に訪れて学ぶことで、「ほかでは学ぶことができない」「七宗町へ行けば、私たちの夢はかなうかもしれない」。そのように思ってもらえるものを提供したいと考えています。将来的には、企業と子どもたちを結びつけながら、高校生の段階で自分の人生設計ができたり、目指すべき方向が明確になっていくようなカリキュラムを提供できたらと思っています。通常の高校を創設するとなると、複雑な申請があったり、ハードを整えたり、様々な面でハードルが高いのですが、講座であれば、自治体だけでもできると思います。最初は年に数回の開催になると思いますが、将来的には開催頻度も上げていくことができたらと考えています。
堀部町長 観光についての取り組みは、少し先になると考えています。観光で町外の方に来ていただくためには、観光スポットをつくる必要があります。観光資源自体は、かなり揃っていると思いますが、お金を落とすところがないです。食事ができる場所、お土産屋さんがたくさんあるかというと、そうではありません。観光整備にかかる費用は相当な金額になると思います。その意味では、先ほど話した休日の高校は、費用面では相対的に小さいですが、人を呼び込むことができます。限られた財政の中で、どちらを優先するかという話です。
堀部町長 昨年12月には小学生が橋の塗り替えなどを通し、地域への愛着を育む体験イベント「プロジェクト1184(いいはし)」などの活動が評価されて、「手づくり郷土(ふるさと)賞」(国土交通大臣表彰)に認定されました。住民の方からも「まちがかわってきたね」と声をかけられることもあります。

プロジェクト1184(いいはし)

プロジェクト1184(いいはし)

手づくり郷土(ふるさと)賞(国土交通大臣表彰)
堀部町長 様々なイベントには積極的に顔を出すようにしていますし、いろいろな形で住民と直接ふれあう機会は大切にしているつもりです。まだ一部の方に限られているかもしれませんが、住民の声を直接聞くように努めています。最も大切にしなければいけないのは、住民が何を思っているかということです。現場での肌感は大切だと思っています。自分の判断基準が正しいかどうかは、やはり現場へ行かないとわからないと思いますので、今後もその姿勢は大切にしていきたいと考えています。
当町の置かれた現状は厳しいです。新しい方が増えなければ、存在しないまちになります。現在の人口は3,000人強ですが毎年100人以上減っています。減少数の鈍化はあるでしょうが、単純計算では、30年後には人がいないまちになってしまいます。これを放置しておくことなどできません。ウェルビーイングなまちづくりを考えれば、現在住んでいる方が幸せを感じて、その姿を見て外から人が入ってくるというのが本来的なコンセプトだと思います。でも、30年しかないですから、そこまで待っていられないです。いかに人を集めるかということにいち早く取り組まないと、まちがなくなるという危機感を持っています。いかに早く魅力をつくるか、来ていただける方と今住んでいる方の融合をいかに図っていくかに視点を置いて取り組んでいます。
堀部町長 はい。「なんでこんないいまちなのに、人が増えないのかな」。多くの住民が言ってくれます。愛着を感じている方が多くいます。都会の魅力は当然あると思いますが、当町は暮らすのに大きな不便はないです。近隣の美濃加茂市や関市も、短い時間で行くことができます。高校生の通学に対する助成も充実しています。通うのに距離が少し遠いということはありますが、学費が余分にかかるということはありません。子育て支援の充実度も高いです。それに加えて、学校における自然体験や地域での交流について充実度を高めています。
近年、心の教育の大事さが言われます。IQ より EQ という言葉もあります。地元の方の協力を得ながら野菜づくりをしたり、地元の方が学校へ来て教えてくれるなど、体験型の学習がとても充実しています。小学校で心豊かな子どもを育成し、中学校でIQ的な分野を指導していく教育の形も整えつつあります。教育に関しては、他地域に負けない魅力を持たせていこうという考え方で進んでいます。日本一の教育を目指すという意味からも、コンセプトはしっかりしたものを持っていますので、近い将来は、当町に住み続けたり、移住する意味を持ってくれるようになると期待しています。

体験型教育風景
堀部町長 はい。その意味では、すでに職員がとても頑張ってくれています。まちのインスタグラムはフォロワー数が5,000人を超えています。これは行政としては、すでに上位です。「インスタで1万人目指しましょう」と、職員から提案があり、熱心に取り組んでくれています。イベントの際も「まちのインスタを見てきました」という声も聞くことがあり、成果は確実に上がっています。
岐阜方面から役場を訪れる際、国道41号を左に折れて、来ていただいたと思います。スムーズにアプローチできたのではないかと思います。以前は、踏切の手前に建物があって、道が細くなっていました。ご厚意でお譲りいただき、建物を撤去したことで見通しがよくなりました。これも数十年間できなかったことでしたが、今回実現しました。そうした見た目での変化も生まれてきています。これからも、まちをどんどん動かしていきたいと思います。

スムーズになった役場へのアプローチ
〒509-0492 岐阜県加茂郡七宗町上麻生2442番地3
TEL.0574-48-1111 FAX.0574-48-2239
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面積:90.47km2
人口:3,066人(令和8年1月1日)
町の木:ひのき 町の花:しゃくなげ
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