INTERVIEW
Leader's Voice

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藤井 浩人 市長
藤井市長 新庁舎の場所については、昨年、議会で決めてもらいましたので、これから具体的な施設計画や概算事業費の算出に入り、新庁舎完成までの事業スケジュールを作成したうえで、基本計画を策定します。
新庁舎を建てる場所は現在、「プラザちゅうたい」がある場所になります。市民からは当然、「体育館はどうなるのか」という声はありますので、二大プロジェクトを同時に進めていくことになります。課題にはなりますが、市の二つのシンボルを同時に着手できることにもなりますので、市民には期待を持ってほしいと思います。

そのうえで、時代に合った役割分担がうまくできればと考えています。市民からは、「新しい市役所には、くつろげる場所が欲しい」という声も聞かれます。ただ、市役所の中に必要でしょうか。新しい体育館は市民が集う場所なので、くつろぐスペースや喫茶店、コンビニエンスストアを入れるのは一つのアイデアだと思います。「市役所にカフェやコンビニはできますか」という声もありますが、つくったら毎日来てもらえますか、という現実と、市民のニーズや期待をどうすり合わせていくか。そして、物価高騰の現在の中で、振り返って20年、30年先に、「いい庁舎ができたね」と言ってもらえるような計画を実現していきたいと思っています。
藤井市長 一つの候補は「前平公園」です。もう一つは前平公園に隣接する岐阜県畜産研究所を岐阜県から返還してもらう予定がありますので、そこも候補になっています。

前平公園
藤井市長 来年度から基本計画、次の年度に基本設計、その後、実施設計、施工と進み、6年後ぐらいの開庁を目指しています。ただ、これについても、行政の進め方だとそれぐらいのスケジュール感ですが、民間が建てるPPP方式を採用すると、工期が短くなったり、リース方式にするなどの選択肢も出てきます。具体的な計画をつくる中で、どういうやり方がいいのか判断したいと思います。
藤井市長 現状ではその方向ですが、庁舎は利益を生む場所ではありません。サービスを提供する場所ですから、規模は縮小していきたいという思いはあります。例えば、市長室は現在よりも小さくていいと考えています。各フロアに関しては、従来型だと執務スペースが両脇にあって、真ん中に通路があるケースが多いですが、通路は必要ないかもしれません。市民と応対するフロアは、コンシェルジュのような対応スペースをつくって対応しますが、市民との関わりが少ないフロアは効率性を重視してもいいのかもしれません。ただ、様々なルールもありますし、市民の期待もありますので、市民のニーズに応えつつ、効率的な行政サービスができる場所として整備をしたいと考えています。
藤井市長 当市の特産品である堂上蜂屋柿は、平安時代から歴史がある貴重な文化資源であり特産品でもありますので、引き続き力を入れていきたいと考えています。一方で、生産者の数が100軒を大きく下回って約60軒になっています。生産量、品質を維持していく上では、厳しい環境がありますので、加工所建設費用の一部補助を行うことで、堂上蜂屋柿の伝統を守り、高品質な蜂屋柿の安定した生産を支えることで生産量の増加と販売拡大の支援をしていきます。

堂上蜂屋柿

堂上蜂屋柿
藤井市長 約5万個です。最上級は3個で10万円ですが、ビラミッド型ですから、最上級品の数はそれほど多くありません。評価は高まっていますので、当市や岐阜県を知ってもらうきっかけになると考えていますから、今後も応援していきたいと考えています。一方で、市民が手の届きやすい価格帯の製品も生産してほしいと考えています。品質を維持しながら、生産量についてもしっかり確保していく。その体制を支援するのが、今回の取り組みになります。
藤井市長 はい。1900年に開催されたパリ万博では銀杯、1904年に開催されたセントルイス万博では金賞を受賞したこともあります。江戸時代には、蜂屋地区は年貢を納めなくてもいいから柿をしっかりつくりなさいという時期もありました。一方で、大正から昭和にかけては繊維産業が盛んになったので、桑畑になりました。時代とともに出入りがある中で、現在は厳しい時代かもしれませんが、市が誇る貴重な資源として後世に残していけるよう支援を続けていきたいと思います。

堂上蜂屋柿

堂上蜂屋柿
藤井市長 当市では「あい愛バス」の充実に力を入れています。高齢化が進む中で、買い物や病院に通うなど、生きがい、健康面を考えても移動初段は大事だと考えています。現在は大型バスとワゴン車両を複数台導入していて、市民の利用数もどんどん伸びています。ただ、課題は平日昼間の時間帯に利用人数が少ないことです。その解決策として、昨年7月から12月まで、AIデマンドバス「チョイソコみのかも」を実証運行しました。
例えばAさんが「4時に中部国際医療センターの予約があるので行きたい。私の家はここです。デマンドバスをお願いします」と依頼すると、「3時15分に自宅近くの停留所である市役所に迎えに行きますので、来てください」という答えが返ってきます。同時にBさんが「バローへ買い物に行きたい」と依頼すると、AIがAさんとBさんを迎えに行って、バローと中部国際医療センターへ行くにはどのルートが一番よいか計算して、それに従って運行します。半年間の実証運行の結果、約3,500名の利用がありました。トラブルはありませんでしたし、市民からの評判がとてもよかったので、来年度から本格運行を開始します。AIという名前がつきますのでスマートフォンで予約できますが、高齢者に配慮して電話での対応も行いますので、安心してご利用いただけると思います。

AIデマンドバス「チョイソコみのかも」(イメージ写真)
藤井市長 市議会議員選挙は10月に開催されます。それに向けて、全国的に少しずつ実施されている電子投票を実施したいと考えています。当市は、デジタル化にはかなり力を入れています。スマホ市役所、書かない窓口を実現する中で、選挙の仕組みにおいてもデジタル化が導入できるのではないかと考え、条例改正に向けた取り組みを進めているところです。
藤井市長 従来の投票用紙に記載する方式から、タブレット端末を使用した電子投票に変わります。利点もいくつかあります。開票作業に時間がかかっていて、行政コストになっていますが、データになることで即座に開票できますからコスト面の寄与があると思いますし、開票作業に関わる職員数の削減もできると思います。
無効票や疑問票の発生もなくなると思います。選挙に行った際、障害のある息子さんに付き添ったお母さんと話す機会がありました。「息子は字が書けません。でも選挙に連れてくることが大事なので連れてきています」と話されました。ただ、書きたいと思っても、字が書けないとなると、無効票や疑問票になってしまいます。「ボタンになれば、本当にうれしい」と言われました。書きたくても書けない方に、投票する権利を改めて提供できる機会にもなると考えています。
藤井市長 はい。県内では初めてですし、東海地区でも初めての取り組みになると思います。同じ方式を想定している先進事例としては、大阪府四条畷市、宮崎県新富町があります。福岡県粕屋町でも予定されていますので、職員を派遣したいと考えています。導入にあたっては、デモンストレーションの機会をつくって、周知も含めて当日の混乱がないよう進めていきたいと思います。
藤井市長 はい。現在5名の方々に来ていただいています。富士通の方にはデジタル化を進めてもらっていますし、オイシックスの方には特産品のブラッシュアップをしてもらっています。非常に優れた人材で、職員にも大きな刺激になっています。来年度はさらに2名の追加を予定していますので、今後も行政サービスの向上に生かしていきたいと思います。
■美濃加茂市役所
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