神戸町役場

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藤井 弘之 町長

「住み続けたいまち、ごうど」を創りたい

地域経済活性化のポイントになる
IC周辺地域の企業誘致活動が動き出す

―― マニフェストで「1.未来をひらく」「2.命を守る」「3.心に寄り添う」「4.輝きを放つ」「5.信頼を得る」という5つの柱を掲げています。「4.輝きを放つ」の中で、農業、地域経済活性化に取り組みたいということですが、具体的な取り組み内容について教えてください。

藤井町長 まず地域経済活性化についてですが、神戸町は人口が減少しています。児童生徒の10年間の減少率は20%で、県下で16番目の減少率となっています。人口減少は全国的に避けられない課題ですが、減少率を抑制しないと町が生き残っていくことができません。人口減少が進む1つの理由としては働く場所が少ないということで社会減が進んでいます。その対策として、やはり産業振興や雇用対策の充実を望む声も多く聞かれます。

 令和元年には東海環状自動車道大野神戸ICが完成しました。IC周辺には企業誘致の大きな期待感があります。IC周辺地域は都市計画区域になっていますので、市街化区域にしないと工場誘致ができません。そこで、まずは工業系の市街化区域を決定しました。土地区画整理事業が開始され、企業誘致に向けて動き出したところです。

 当町は平坦地ですから土砂災害はありませんし、自然災害が少なく安心していただける地域です。地盤が固く、水も豊富ですから工場誘致には向いています。すでに数社の企業から引き合いをいただいますが、こうした立地条件をもっとアピールして優良企業の誘致を進めていきたいと思います。

 このほか、当町では経済を支える地域産業の活性化のため、町民を正規社員として雇用、または、町外在住者を新規に雇用した事業者に対して奨励金、1人当たり10万円、上限100万円を交付する「雇用拡大事業奨励金制度」を実施しているほか、町内で新たに創業される方に対して、設備費など上限50万円の補助金を交付する「創業支援事業補助制度」を実施しています。 また、私自身が地元企業に赴いて、企業の方々との談話の中で様々なニーズを汲み取るトップセールスも進めたいと思っています。

 そして、今般の急激な物価高騰を踏まえた地域経済の安定を図るための取り組みとして町独自の生活支援策を打ち出します。新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、小中学生給食費の6カ月無償化や上水道基本料金の6カ月減免などを実行しています。

 次に農業関係です。町の特に南東部は昔、揖斐川が流れていた関係で、とても肥沃な土地です。5mぐらい掘っても同じ砂地で農業に適していて、畑どころと言われます。小松菜を中心にグリーンネギやホウレンソウ、モロヘイヤなどの生産は、若手農家や青果部会の皆さんが、安全で安心な農産物としての「神戸ブランド」を維持するために、一生懸命頑張ってくれています。町としても、JAなどの関係機関と連携して、地元野菜のPRや販路拡大を支援していきたいと思います。

バラのまちとして改めてPRを強化

―― 「4.輝きを放つ」の中にある新規ブランド、商品の開発支援についての具体的な取り組み内容について教えてください。

藤井町長 当町では現在、事業者が生産、製造した食料品や農産物を対象に、「ごうどブランド」として認定する制度を行っており、これまでに11事業者の27品目を当町の特産品として全国に発信しています。町のホームページやパンフレット、報道機関への情報提供、物販イベントの出店をして町の魅力としてPRしています。

 さらに町では、この「ごうどブランド」を増やすこと、さらには、ふるさと納税の返礼品を充実させたいとの思いから、令和2年度より「特産品開発支援事業補助金制度」に取り組んでいます。特産品の開発や既存商品の改良にかかる費用を補助するもので、補助金額は、補助対象事業費の2分の1、上限50万円となっています。これまで洋菓子、和菓子についてはバラやモロヘイヤを使ってユニークな商品が開発されて、新たに7商品が開発されました。ただ、利用事業者数は3社と、少し寂しいところもあります。

 こうしたことから、商工会とタッグを進めたいと思っています。商工会と連携した制度のPRや、事業者に興味を持ってもらえるように、きめ細かな広報活動にも力を入れていきたいと考えています。

 当町はバラのまちとして、先人の皆様が様々な取り組みを行い、売り出しています。最盛期は11軒の生産農家があり、賑わっていましたが、最近は外国産のバラが入ってきて、安価であることから町内の生産は伸び悩み、現在は生産農家が3軒まで減少していました。ただ、バラは町の花にもなっていますし、これまで地道にPRしてきたわけですから、今後もしっかり支援していきたいと考えています。JAなどとも連携を強化して、どのように特化できるかわかりませんが、新しい特産品として農産物の開発なども研究していきたいと思います。

中長期的な移住定住施策を推進

―― 最後に、「4.輝きを放つ」の中にある移住定住施策の推進についての具体的な取り組み内容について教えてください。

藤井町長 交流人口、関係人口、定住人口があります。交流人口は主に観光などで当町を訪れる人です。関係人口は当町で働いたことがある、当町を知っているなどですが、その流れを最終的に移住・定住につながる施策を進めていきたいと考えています。人口減少対策については、近隣市町でも実施しているわけですが、当町でも移住・定住を促進する様々な奨励金制度を実施しています。平成25年度からスタートした「定住促進奨励金」、平成28年度からスタートした「三世代同居奨励金事業」、令和3年度からスタートした、養老鉄道と名阪近鉄バスで通学する高校生の保護者を対象にした定期券の購入助成金事業など、引き続き実施していきたいと思っています。

 空き家の利活用については、空き家というと特定空き家を意識しがちですが、まだ十分に住むことができる空き家もたくさんあります。これは非常にもったいない話です。すでに不動産業者への情報提供、取得希望者へのあっせんに向けた「空き家バンク」の運用をしていますが、こちらについても有効利用していきたいと考えています。

―― 神戸町を訪れると、新築住宅も結構多い気がしていますが、それでも人口減少が進んでいるのですね。

藤井町長 はい。現在、1学年での出生数は100人程度ですが、それに対して亡くなられる方が200人以上ですから、自然減が起きます。確かに周辺部では新しい家がどんどん建っていて、かつて町営住宅があった場所が2か所ありましたが、更地にして住宅として販売したら99%完売して100軒以上の家が建ちました。町内を回っていると、これだけ新しい家ができて、どうして人口が減るのかと思います。しかも、こうした新しい家に入ってくる方は小学生ぐらいまでのお子さんを持つ家庭が多いです。ただ、逆にかつて中心地だった地域からの流出がそれ以上にあるのだと思います。いずれにしても、全国的に人口減少が進む中で、当町のみが転入者を増やしていくことは容易ではありません。そんな中でも、歴史的・文化的な資源やバラなどの地域資源をPRしたり、若い方々の意見を取り入れて、せっかく移住していただいた方々に長く住み続けていただける取り組みを進めていきたいと思います。

神戸町の情報

面積:18.77km2
人口:18,593人(令和4年12月1日)
町の木:もちの木
町の花:バラ

名所・旧跡・観光

日吉山王祭
ごうど朝市
さくらまつり
夜叉ヶ池伝説の里

隣接する自治体

大垣市|瑞穂市|池田町|大野町

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