INTERVIEW

Leader's Voice
Interview
堀部 勝広 町長
堀部町長 当町は、当町を大好きな人がたくさんいることが強みだと思います。現在住んでいる方は、当町のことを誇りに思っている方が多いことが魅力であるし、当町の力だと思っています。そうした中で、皆さんが何を誇りに思っているかというと、自然豊かで、自然資源が豊富であることだと思っていますし、その中で、人とのつながり、地域とのつながりを大切にして生きてきたことに対する自負もあると思います。そうした部分を活用して、いかにして皆さんの力を結集させるかが、これからのキーワードだと考えて、まちを前に進めていけたらと思っています。
堀部町長 今話したように、強みや魅力がありながらも、現実的には人口が減っていて、まちの力が疲弊しているところも浮き彫りになっています。全国的に叫ばれている人口問題に対して、最先端の位置にあるまちだということで、これからの政策運営については未知数のところを開発して、見えないところに挑戦しなければなりません。その部分が若干鈍かったのではないかという思いがあります。既成概念にとらわれすぎて、今まで通りのことをやっていても決してよい結果は出ないと思いますので、規制にとらわれず、今までにない挑戦をしていかなければならないと思っています。
堀部町長 期待値しかないと思います。現状に対する不安がありますから、まちを変えてほしいという声は多く聞かれました。
堀部町長 人数は多くないですが、商工会青年部も存在しています。青年部長は「つながりを大切に地域に貢献したい」という思いで若い方たちが活動してくれています。そうした姿を見ると、若い人たちにも、地域とのつながりを大切にして生きてきた誇りが伝播していると思います。
先日は、「神渕神社」で例大祭が行われました。持ち回りで当番区が回ってきて、各地区が9年ごとに回ってきます。9年に1回の当番を皆さんが大切にしながら、皆さんの力で一つの祭りを組み立てています。その姿を見ると、とても大変なことですが、それを大切にしながらやられています。すごい人たちがいるなと改めて思います。ほかにも様々な分野で、サークル活動が存在しています。
神渕神社
神渕神社の例大祭風景
神渕神社の例大祭風景
堀部町長 選挙公約にも掲げましたが、1番のスローガンは「華のある栄えある町をつくる」ことです。華があるとは、町民の方々が「ここに住んでいたら夢が叶うね」というワクワク感が生まれてくることです。栄えある町は、いつまでもそうしたワクワク感が持続可能であることです。
このことを大前提として、その手法として七つのことに挑戦していきたいと考えています。一つは、当町が自立していくことです。国に頼る、県に頼る、補助金をくださいというまちでは自分たちらしさがありません。誰かに依存しなければやっていけませんし、依存先がそっぽを向いたら何もできないまちになってしまいます。そうではなく、自分たちの力で立っていられるまちをつくるために、産業振興を進めたいと思います。山林が90%以上を占めていますから、負の財産という概念ではなく、町を生かす財産にしていきたいと思います。観光資源としては、先ほどの神渕神社や「飛水峡」などが列挙されますが、観光として生かしきっていないので、生かしきる方法を考えたいと思います。
飛水峡
飛騨川の風景
飛騨川の風景
飛騨川の風景
飛騨川の風景
そのためにも、2番目として道路を整備しなければなりません。3番目は高齢化率が50%近いまちの状況を考えると、高齢者が主役になれるような、健康でイキイキと暮らせるために、軽スポーツを推奨しながら、かかりつけ医の制度を充実させたいと思います。また、地理的な条件で、買い物難民が出る可能性もあるので、移動販売などを組み合わせて、日常生活を安心して過ごせるようにしたいと思います。そうはいっても出かけることもできないのでは楽しい暮らしになりませんので、公共交通を一元化して皆さんが希望する目的地まで送り届けることができるようにしたいと思います。
学校については、日本一の教育環境にしていきたいと思います。今年から中学校を統合して、小学校は別の地区につくります。一般的に考えると、小中一貫校をつくるケースが多いですが、当町は神渕地区、上麻生地区という二つの地区にわかれています。神渕地区に小学校、上麻生地区に中学校という統合になりましたから、それぞれの環境に合わせた教育を推進します。神渕地区は自然豊かですから農業体験や山林体験などの体験を通じた心の教育も実施したいと思います。
人口減少をかかえるまちが未来に投資することはとても大切だと考えています。人数が少なくても充実させていきたいと考えています。その一つの足掛かりとして、休日の七宗高校を設立したいと思っています。岐阜大学と連携して、高度な教育を学べる機会を創出することができないか模索しているところです。
堀部町長 まだすべてを見ていないので、評価するには及んでいません。私自身は民間出身ですから、考え方でギャップはあると思います。ただ、両方が大切だと思います。私だけが正しいわけではなく、職員として守ってきたものがあると思います。その中で、私が選挙で選ばれた大きな要因の一つが改革だと思います。職員が守ってきた土台があるからこそ改革ができるわけですから、改革をどのようにマッチングさせて、よいものとして築き上げていくことができるかが、私自身の役目だと思います。
堀部町長 コロナを経て、売り上げが落ちているのが現状です。ただ、道の駅自体を、どうとらえるか悩んでいるところです。野菜を販売する売り場としての存在であり、産業振興という一面があります。あるいは、住民が来て楽しむエリアという一面もあります。そうはいっても、赤字体質の場所だと住民に思われている場所であってはならないと思いますので、改革は必要だと考えています。
道の駅「ロック・ガーデンひちそう」
堀部町長 企業誘致については、強力に進めなければならないと考えています。当町には硬い岩盤という魅力があります。平成に入って、震度3以上の揺れがないという事実は、あまり知られていないことだと思います。もう一つは中部電力のダムがありますので、電力供給が滞りません。これも大きな強みだと思います。多くの皆さんに知られていないことだと思いますので、そうしたことを最大限にPRしながら企業誘致につなげたいと考えています。
〒509-0492 岐阜県加茂郡七宗町上麻生2442番地3
TEL.0574-48-1111 FAX.0574-48-2239
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面積:90.47km2
人口:3,120人(令和7年4月1日)
町の木:ひのき 町の花:しゃくなげ
飛水峡
日本最古の石博物館
神淵神社
蒸気機関車展示館
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