御嵩町役場

〒505-0192 岐阜県可児郡御嵩町御嵩1239番地1 
TEL.0574-67-2111 FAX.0574-67-1999
ホームページサポートメンバー
御嵩町町長
渡辺 幸伸 町長

町民が誇りを持てるまちづくり
「御嵩町ファンクラブ(仮称)」の立ち上げも企画

課題は人口減少による担い手不足

-- 選挙期間を通して、様々な声が寄せられたようですね。

渡辺町長 はい。当町は濃尾平野の一部と山間部で形成されているのですが、山間部では人口減少が如実に出てきています。その中で「担い手がいない」という声が叫ばれていました。そうなると自治会の活動、あるいは山を守る、田んぼを守るとなったときに担い手が不足しているというわけです。「自分自身は体が動く間は活動を続けていくが、今後、自治がどうなるのか、地域がどうなってしまうのかとても心配です」という声はたくさん耳にしました。

御嵩町町長対談

-- 自治会はいくつあるのですか?

渡辺町長 68の自治会があります。ただ、自治会は、かつては当たり前のように加入していたのですが、加入率が下がっています。「役ばかり回ってきて、メリットがないから入らない」というわけです。そうなってくると、自分の家の周辺はきれいにするけれど、共有である道路周辺や川の周りなどには手が入らなくなってきます。では、それを誰がやるのかというと、放棄するか、役場にお願いするということになってきますので、何か仕組みを作っていかないと自治としての存在自体が成り立たなくなってしまうのではないかと思います。そうした点も含めて対策をしていかないといけないと考えています。

-- 仕組み作りも含めて、よい課題解決方があるといいですね。

渡辺町長 はい。日本全国どの自治体にも同じ課題があると思うのですが、地元として真摯にとらえて取り組むことは必要だと考えています。山間部で一番致命的なのは、車です。免許を返納すると、そもそもどうやって生活をしていこうかということになってしまいます。近くにお店があるわけではないので、食べるものをどうやって確保するか。配達してもらうのか、取りに行くのか、買いに行くのかという話になりますが、足がないと持ってきてもらう仕組みをどうするのか。そうした問題があるだけに何らかの取り組みをしていく必要があると思います。ただ画期的な解決策がなかなか見つからず、どこの自治体も困っているのが現状だと思います。

“まちが好き”をキーワードに
関係人口、交流人口の増加を目指す

-- 「御嵩町ファンクラブ(仮称)」を立ち上げるようですね。

渡辺町長 はい。先ほどの担い手が不足しているという話と合わせて、そもそも「御嵩町に住んでいることに誇りを感じますか」という話をしたときに、「あまり誇りに感じていない」と言われる方もいます。これではいけないと思いました。私自身“好きですみたけ”を一つのキャッチフレーズにして、当町に愛着を持っていることを前面に出しています。「好きです」という言葉の裏側には「誇りを持っています」という意味もありますので、そうした思いを持つ町民を増やしていきたいと考えています。

そう考えたとき、二つの側面があります。内側の人たちは、特産品など魅力あるものを作り上げる、あるいは今あるものに光を当てていく必要があります。誇れるものを世に出すことによって、「御嵩町には、こんないいものがあるんだ」ということで、住んでいることに誇りを持ってもらいたいというのが一つです。もう一つは、魅力あるものを発信することによって、それを見たり聞いたりした人に、当町に来てもらってファンを増やしていきたい。その両面の思いがファンクラブを創造し、関係人口や交流人口の増加、移住者への増加に結びつけていきたいと思います。

-- 御嵩町を磨いていく魅力の種については、どうお考えですか?

渡辺町長 当町には中山道が通っていて、かつては2つの宿場がありました。中山道という街道を通して東西が交流した場所です。「願興寺」という1,000年以上の歴史を持つお寺もあります。また、県内を見たとき、飛騨、岐阜、西濃、東濃、中濃と5圏域にわかれていますが、古くは「可児郡(かにごおり)」といわれて、当町は東濃の雄であったまちであるという自負があります。現在は、多治見市や土岐市などに人口が移っていますが、それはJR中央線ができて以降の変化です。それ以前については中山道が通っていることもあり、当町が東濃の中心でした。ですから、東濃高校も旧制中学の頃からあって、120年以上の歴史を持つ由緒ある学校です。「温故知新」というとおり、そうした歴史的、文化的なものをベースにしながら新しいものを作り出すか、あるいは今あるものに光を当てて形を変えていくといった取り組みが必要になると思います。

願興寺
願興寺
願興寺
願興寺
御嶽宿本陣
御嶽宿本陣
御嶽宿本陣
御嶽宿本陣
竹屋資料館 外観
竹屋資料館 外観
竹屋資料館 内観
竹屋資料館 内観
-- 町の魅力が上がることで、たくさんのファンができるといいですね。

渡辺町長 ファンクラブについては、自治の運営にも関わると思っています。元気なうちは、町民も自治に関わることができると思いますが、いよいよ動けなくなると農地も放棄地になってしまいます。そうしたとき、ファンクラブという形で当町に何か貢献したいという方がいたとすれば、サポートという形でマッチングできるのではないかと考えています。ファンクラブの中で、そのような仕組みづくりができたらいいのではないかと考えています。

お困りごとや課題の中に、まちをよくするヒントがある

-- 先ほど“好きですみたけ”がご自身のキャッチフレーズだという話がありましたが、子どもの頃の思い出などが強く影響しているのですか?

渡辺町長 それもありますし、住んで育った恩返しという気持ちもあります。また、自然にふれながら暮らせるという魅力もあります。さらにもう一つ大きいのは、私自身が住んでいる地域の自治を担っていることもあります。担い手の一人ですから、毎日100㎞の道のりを通勤もしていました。

さらに草刈りなどの自治と合わせて、私自身がバレーボールをやっていたこともあるのですが、中学校で17年にわたりバレーボールの指導員をしています。平日の夜や土日曜の部活動に顔を出したいと思うと、通勤は遠くても地元に住みたいという思いで、ずっと続けてきました。

-- 地域を担うという意味では、特産品にも関わっていたそうですね。

渡辺町長 現在、「みたけのええもん」という特産品が30品目認定されています。その中に「舳五山茶(へごやまちゃ)」があります。上之郷中学校の学校茶園として栽培しているのですが、生徒だけではなく地域の人がお茶を摘んだり、除草したりして、地域として茶園を守っています。そのボランティアも続けてきたので、地元を離れられなかったということもあります。バレーボールや茶園を通じて、子どもたちと関わる中で、この子たちが当町をどう支えていくのか、この子たちのために当町がどうあるべきか、常に考えてきたところです。

茶摘み
茶摘み
舳五山茶
舳五山茶
-- 町長さん以外にも地域の担い手はいますか?

渡辺町長 集まると100人規模になって、一斉に作業します。

-- たくさん集まるのですね。先ほど、御嵩町に住んでいることについて「あまり誇りに感じていない」と言われる方もいるという話がありましたが、逆の方も多いというわけですね。

渡辺町長 はい。当町が好きだという方、「何かやってみたい」「模索していることがある」という思いを持っている方もたくさんいることはわかっています。そうした方々に担い手になってもらって、ファンクラブなどを通しながら“みたけが好き”を広げていきたいと考えています。

-- 町長さんの“みたけが好き”という気持ちが、まちを変える大きな原動力になりますし、町民の中にも同じ気持ちを持つ方がたくさんいるようですから、今後に期待が持てますね。

渡辺町長 はい。その気持ちは誰にも負けないつもりです。“みたけが好き”という気持ちを持つ人はたくさんいると思います。ただ、「こんなものを作っているけれど、まだまだかな」「やってみたいけれど踏み出す勇気がない」という方もいると思います。その意味では受け皿を作ってあげることが必要だと感じています。

-- “みたけが好き”という思いをキーワードに、どんな事業が進められるのか楽しみにしています。

渡辺町長 今後どんなことができるのかについての答えは地域が持っていると思います。お困りごとや課題を一緒に議論することで住民が何を望んでいるのかが見えてくると思います。すでに開催していますが、車座懇談会で様々なご提案やまちづくりへの思いを聞かせていただいています。その中に地域をよくするヒントがあると思いますので、しっかりと分かち合いをし、優先順位をつけながら事業化していきたいと思います。

御嵩町の情報

面積:56.61km2
人口:17,741人(令和4121日)
町の木:アカマツ
町の花:キク

名所・旧跡・観光

鬼岩公園
生活環境保全林「みたけの森」
願興寺仏像
愚渓寺石庭
鬼岩福鬼まつり

隣接する自治体

可児市|美濃加茂市|土岐市| 瑞浪市|八百津町

商工会のご案内

御嵩町商工会のホームページはこちら
 

サポートメンバー

十六フィナンシャルグループ大垣共立銀行岐阜信用金庫東濃信用金庫岐阜商工信用組合
JA岐阜中央会フェザーミュージアム株式会社 ジーエス資材センター株式会社 エスト岐阜電力 株式会社株式会社 ダイワテクノ株式会社 技研サービス
FC岐阜