御嵩町役場

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渡辺 公夫 町長

熱い想いで3年ぶりのイベントを開催、今後は御嵩町の隠れた歴史文化も発信

新型コロナ感染症対応事業で町民全員を支援

-- コロナ禍における物価高騰等に対する、御嵩町の対応について教えてください。

渡邊町長 コロナ禍における原油価格や電気・ガス料金を含む物価高騰等により、個人や事業者の経済的負担が増大しています。この状況を鑑み、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、4事業を実施しました。

1つは「みたけよってりゃあ振興券配布事業」です。町民全員に、1人当たり5,000円の振興券を配布しました。振興券は町内の事業所(飲食店、小売店、理容室、ガソリンスタンド等)で使用できます。町民への経済的支援と町内経済の維持を図るための事業です。

2つ目に、振興券と一緒に可燃ごみ袋を配布する「可燃ごみ袋配布事業」を実施しました。1世帯につき1袋(10枚)を配布しました。

3つ目は「水道料金減免事業」です。全世帯・全事業所の4ヶ月分の上水道の基本料金を免除しました。

そして、4つ目に「学校給食原材料費高騰対応補助事業」を実施しているところです。食材費の高騰分を家庭負担にせず、公費で補填することにより給食の質を維持し、安定的な学校給食を提供しています。

みたけよってりゃあ振興券

これまでに御嵩町全体で育ててきたイベントを再開

-- コロナ禍で2年間、中止されていますが、御嵩町の主なイベントを教えてください。

渡邊町長 毎年、8月第1土曜日に開催する「よってりゃあ、みたけ ~夢いろ街道宿場まつり~」が定着しています。前町長が「名物をつくろう」と、1995年(平成7年)に町政施行40周年を記念し、若手職員や御嵩町商工会で参加型のお祭りを始めたことがきっかけです。町民手作りのお祭りとして盆踊りや打ち上げ花火「みたけ夢花火」が行われ、この日を基準にして里帰りされる方も多くいます。また、商工会メンバーを中心とした地元有志が自主運営を始めた月1回の「エコビアガーデン」も定着しています。毎月、第3金曜日に御嵩駅の目の前にある「御嶽宿さんさん広場」にて開催される大盛況のイベントです。現在は新型コロナウイルス感染防止のため、中止をしています。

-- 今年のイベント実施についてはいかがでしょうか。

渡邊町長 イベントがあると町が明るく感じられるため、令和4年度のはじめ、職員に「コロナ禍前に開催していたイベント全てを実施していこう。直前に中止となったとしてもいい。開催する心持ちで臨んでください」と伝えました。コロナ対策をしっかり行い、参加者が不安を感じない方法を考え、取り組んでいます。

「よってりゃあ、みたけ ~夢いろ街道宿場まつり~」については、8月の開催は中止を余儀なくされましたが、1015日(土)に秋の宿場祭りとして開催しました。3年ぶりの開催となり、メインの打ち上げ花火は今年で25回目になります。これまで町民みんなで育ててきた祭りという意識があるので、ぜひ、続けていきたいと思います。

「よってりゃあ、みたけ ~夢いろ街道宿場まつり~」での盆踊り風景

「よってりゃあ、みたけ ~夢いろ街道宿場まつり~」での打ち上げ花火

-- 「中山道往来(なかせんどううぉーく)」についても教えてください。

渡邊町長 「中山道往来(なかせんどううぉーく)」は毎年、秋に開催し、御嶽宿と細久手宿をスタート地点にして、それぞれの宿場まで11.8kmの道のりを歩いて目指すイベントです。2010年(平成22年)に第1回が開催されて以来、恒例となっていた秋のウォークイベントで、コロナ禍は期間開催やフォトコンテストだけを実施し、今年はいよいよ115日(土)に本来のイベント内容で開催をします。中山道は皇女和宮が辿った道でもあり、道中には謡坂石畳などの史跡が点在し、見どころ満載です。道が険しく大変ですが、達成感のあるウォーキングが可能です。

「中山道往来(なかせんどううぉーく)」の様子

「中山道往来(なかせんどううぉーく)」

歴史と文化、自然をいかした魅力ある観光地づくり

-- 今後の御嵩町の観光についてはいかがでしょうか。

渡邊町長 イベントだけではなく、中山道は人気があります。関ヶ原から中津川まで1本道で結ばれていることもあり、岐阜県が中山道の保存や観光に力を入れていることから、案内板の統一など、訪れやすい工夫がされているところも魅力です。

「ウォークジャパン」というツアーで外国の方が御嶽宿から細久手宿までの中山道を歩く姿を見かけることがあります。外国の方はその国の日常に入る旅行を好むそうですが、御嵩町でスーパーやお好み焼き屋などで食料を購入し、田んぼの畦に座ってお昼を楽しんでいます。ツアーの時期がちょうど田植えが終わる頃ということもあり、御嵩町の風景に感激してくださるようです。コロナ禍では農業体験をしながら宿泊できる「コミンカホテル 四季の家」も好評を得ています。

-- 「コミンカホテル 四季の家」について教えてください。

渡邊町長 130年以上前に建てられた古民家をリノベーションし、一棟貸し切りで宿泊ができる古民家宿です。豊かな山林、清らかな小川、穏やかな田畑に囲まれ、四季を感じながら滞在することができます。近くの畑で野菜作り、また、田んぼで米作りがされているので、宿泊しながら地域の農業者と一緒に農業体験ができる体験プログラムも企画しています。農業者に栽培方法を学ぶこともできますし、子どもたちに野菜がどのように作られているのか知ることができる食育にも役立ちます。家族や仲間だけで一棟を貸し切って宿泊ができるため、他人に接することなく安心して利用ができる宿として、コロナ禍に人気が高まりました。

コミンカホテル 四季の家

コミンカホテル 四季の家

-- 願興寺の解体修理の完了はいつ頃でしょうか。

渡邊町長 御嵩町には深い歴史がある建造物や史跡がいくつもあります。外国の方や都会の方から好評を得ている自然風景もそうですが、町民の身近にあり過ぎて、気がついていない宝がたくさんあります。願興寺もその一つで、私にとっては小さな子ども時代の遊び場だったのですが、本堂は国の重要文化財に指定されていますし、霊宝殿にも国の重要文化財である24体の仏像が安置されています。一箇所にこれほどまでの仏像が一堂を介しているのは岐阜県内で他にはなく、本尊が薬師如来であることから十二神将が安置され、一体として欠けることなく現存しています。現在、本堂の解体修理を行われているところで、2026年(令和8年)の完成が予定されています。

-- 願興寺は地域の方に親しまれているのですね。

渡邊町長 815(弘仁6年)に創建され、1572年(元亀3年)に武田勢によって焼き討ちに遭った時でも、わずか10年で再建されています。短期間で再建できた理由は、住民が自分が持っているものを出し合ったところにあるとされています。お金がある人はお金を、山がある人は木を、力がある人は建築作業を。そのため、願興寺には松、檜などさまざまな種類の木材が使用されていると聞きました。江戸時代にお伊勢参りが流行した時は、願興寺の外廊下に寝泊まりする人がいたそうです。多くの人に大切にされ、親しまれてきたお寺だということが分かります。毎年4月第1日曜日に行われている願興寺の祭礼「御嵩薬師祭礼」も3年間中止されていますが、薬師堂が落成した999年(長保元年)から続く祭礼です。ぜひとも保存を続けていきたいと思います。このように、御嵩町の宝はまだまだあります。それらを掘り起こして、今後の観光にいかしていければと思います。

・改修前の願興寺

・願興寺の本堂の解体風景

・願興寺の本堂の組み立ての様子

 

御嵩町の情報

面積:56.61km2
人口:17,741人(令和4121日)
町の木:アカマツ
町の花:キク

名所・旧跡・観光

鬼岩公園
生活環境保全林「みたけの森」
願興寺仏像
愚渓寺石庭
鬼岩福鬼まつり

隣接する自治体

可児市|美濃加茂市|土岐市| 瑞浪市|八百津町

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