美濃市役所

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武藤 鉄弘 市長

本美濃紙が
東京オリンピック・パラリンピックの表彰状に採用

世界のトップアスリートに手すき和紙の表彰状が渡される

―― 美濃手すき和紙が東京オリンピック・パラリンピックに採用されましたね。

 武藤市長 はい。きっかけは6年前です。本美濃紙がユネスコの無形文化遺産に認定されました。その中で、どのようにして本美濃紙を売って、活性化につなげていくかが課題になりました。そこで、県の協力をいただきながら、ロンドン、パリ、ローマ、ニューヨークなどでPRを続けました。その流れの中で、本美濃紙を東京オリンピック・パラリンピックの表彰状に採用してもらいたいと考えました。古田知事の協力のおかげで、東京で担当者に会うことができました。そのとき、前回大会の表彰状を見せていただきました。これならできそうだと思ったのですが、いざ取り組んでみると、条件が非常に厳しくて、これは難しいかもしれないと考えたこともありましたが、県が大変なバックアップしてくれたおかげで完成させることができました。世界のトップアスリートに、当市で作った手すき和紙が表彰状として渡されるということは、相当なインパクトがあると思います。

 ―― 大変な苦労をして表彰状を作っただけに、コロナウイルスによって東京オリンピック・パラリンピックの延期が決まったことは本当に残念ですね。

 武藤市長 はい。表彰状の制作には7カ月かかりました。ただ、取り組みとしては3年半ぐらい前からスタートしました。それというのも、紙の原材料から確保する必要があるからです。表彰状に採用されるかどうかわかりませんでしたが、採用が決まってからでは材料となる楮が手に入らないので、原材料の確保を進めました。3月には完成して、いざ納品しようと思っていたのですが、延期が決まったため、現在は市内で保管しています。

 ―― 先ほど、条件が非常に厳しいという話がありました。具体的にはどのような条件があったのですか?

 武藤市長 1つは、決勝戦が同じ日にいくつか開催されます。決勝が行われた日に表彰状を渡すわけですが、1枚ずつ手書きしているわけにはいきませんのでプリンターで印刷します。その際、プリンターに手すき和紙が通るのかという問題がありました。手すき和紙は毛羽立っています。そうなると、プリンターのヘッドが汚れてしまうので、随時ヘッドクリーニングが必要になります。しかし、そんなことをしている時間的余裕はないということで、トラブルなく紙が通るように加工を施しました。そして、手すき和紙でありながら、均一性があることも求められました。そして類似商品が出されないような加工も考え、透かしの技術を取り入れています。そうしたことを何度も試して、改良を重ねて最終製品にたどり着くことができました。研究開発から始めて、職人さんたちの非常に地道な努力があったからこそ実現することができたと考えています。

 ―― それだけの苦労があったわけですし、新しい技術も身につけたようなので、今後何かに生かしていけるといいですね。

 武藤市長 はい。今回の研究開発によって、非常に細かい透かしの技術を確立することができましたので、世界に1枚しかないというオリジナルの表彰状を販売していきたいと考えています。企業でいえば30周年記念など節目の年に数枚しか出さない表彰状として使ってもらえるといいのではないかと考えています。

 立ち寄り型から滞在・体験型観光へ

―― 話題は変わりまして、滞在・体験型観光に向けたシフトについて教えてください。

 武藤市長 立ち寄り型観光ではどうしても消費金額も低いものに留まりがちです。滞在時間を少しでも長く伸ばすことで、消費金額を高めていきたいという思いがあります。その中で、滞在・体験型観光に向けた取り組みを進めています。そのためには宿泊施設が必要になります。その中で、まずは古民家を活用した宿泊施設を作るということで、前年度末で高級古民家ホテルが3件完成しました。もう1つは、道の駅「美濃にわか茶屋」に隣接して、マリオット関連のホテルが9月末にオープンする予定です。その結果、延べにすると、宿泊のキャパシティが150ぐらい増える予定になります。従来から比べると相当なバージョンアップになりますので経済効果も期待できると考えています。旅館というと一泊二食ということで、その旅館ですべてが完結するケースが多いですが、今回に関しては、基本的に宿泊のみです。食事や体験は別のところでやってもらえるようになっていますので、いろいろなところに波及すると考えています。

 ―― 体験という意味では、具体的なプログラムはありますか?

武藤市長 和紙の手すき体験はありますが、それ以外にも魅力的なプログラムが必要になると思います。長良川、板取川を活用したカヌー、ラフティングなどのアウトドア事業者との連携もしていきたいと考えています。あるいは市内の山を登っていただくこともよいと思います。まだアイデアの段階ですが、岐阜市や関市では鵜飼が行われますが、当市内では夜網漁など網を使った漁法が受け継がれていますので、夜網体験などもよいかもしれません。また、本美濃紙を使った造形品の制作などもできます。いろいろな取り組みをされている方がいますので、そうした方々とコラボレーションすることで、様々な体験プログラムを企画していきたいと考えています。

美濃市の情報

面積:117.01km2
人口: 19,336人(令和2年5月1日)
市の木:カエデ
市の花:ウメ

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