美濃加茂市役所

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伊藤 誠一 市長

SDGs未来都市として地域内好循環を創出する

S=すべての、D=どだいを、G=げんきに、s=する

―― 2021年度のSDGs未来都市(全国で31自治体)および自治体SDGsモデル事業(10都市)に内閣府から選定されましたね。

伊藤市長 はい、ありがとうございます。県内では自治体SDGsモデル事業に岐阜市と当市が選ばれて、SDGsの取り組みを進めているところです。ただ、SDGsは、Sustainable Development Goalsの略称なのですが、なかなかわかりにくい部分もありますので、「S=すべての、D=どだいを、G=げんきに、s=する」ということで、市民の皆様に分かりやすく説明しています。誰一人取り残すことなく、市民みんなが元気になることがSDGsであるということで進めています。

―― SDGsを進めるうえで、意識していることはありますか?

伊藤市長 経済を意識しています。SDGsの概念を表す構造モデルとして、SDGsウェディングケーキと呼ばれるモデルがあります。示されている17の項目はどれが1番、2番であるということはないわけですが、それぞれ大きく3つの階層から成り、それらが密接に関わっていることを、ウェディングケーキの形になぞらえて表しています。陸や海の豊さを守るなど生物圏が最下層にあり、その上に貧困をなくす、ジェンダー平等など社会圏の8項目が並びます。その上に4つの目標からなる経済圏が並び、頂点にパートナーシップ、つまり人間育成であるという設定です。この構造は、当市が求めているものにぴったりだと思っています。SDGsを進めていく中で、地域内で価値が循環する経済体制を作らないとボランティアで終わってしまいます。一過性で終わることのないよう、経済を意識して進めています。

里山STEAM

―― SDGsを進める中で、特徴的なことを教えてください。

伊藤市長 地域経済の中で非常に重要になるのが、里山STEAMです。当市は広葉樹が非常に多く、里山の資源を大切にしていきたいということで、数年前から里山千年構想を進めています。その中の一つの事業として有害鳥獣の対策をしていたら、「里山とはこんなにキレイなところだったのか」ということで、市民の注目が少しずつ集まってきました。ホップ・ステップ・ジャンプ計画で進めていて、ホップでは里山の整備をします。ステップでは、森のようちえんをスタートしたり、ウォーキングなど健康増進の取り組みを進めます。ジャンプでは補助金がもらえる間はやるけれど、お金がもらえなくなったらやめてしまうということではダメなので、里山の資源をお金に換えて、また里山の整備に回すという地域内循環を進めていきます。

STEAMSTEAM教育のことです。Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念です。文部科学省がGIGAスクール構想を進める中で、あらゆる情報が入ってきます。でも、同時に本物を見せる必要があると思っています。その意味で里山とSTEAMを連携させたいという思いがあります。先日、子どもたちがタブレット端末を持って、夏の自然体験を行いました。先生が「アブラゼミはどのように鳴きますか」と尋ねると、子どもたちはタブレット端末で調べて「ジジジジと鳴きます」と答えました。「では、周りで鳴いているセミは、どんなセミですか」と聞くと、返ってきた答えは「わかりません」。先生が「アブラゼミだよ」と答えると、子どもたちはみんな「えーっ」と驚きました。つまり、個体で音が違うことは当たり前なのに、タブレット端末で見た情報しか頭に入っていないというわけです。多様性がわからないのです。多様性はなぜ起きているのか。このセミはジジジと鳴くのに、こちらのセミはなぜジジ、ジジと鳴くのか。その違いが何なのかを科学的に分析させることがSTEAM教育です。例えば、なぜアブラゼミが減って、クマゼミが増えてきたのか。それは何が原因なのか。そしてセミの研究を通して、新たな農作物のビジネスにつなげるなどといったことをSDGsの中で取り組んでいきたいと思っています。

先進的な健康都市へ

―― SDGsの中では健康も意識されていますね。

伊藤市長 はい。当市では2020年から2029年の10年間の第6次総合計画を作りましたが、その中に健康というキーワードを入れました。心、体、社会が健康になるということです。心と体はわかりやすいと思いますが、社会についていえば経済も含めて持続可能な、健康な都市であり続けるという意味です。当市として、健康を10年間の最大の戦略目標に掲げました。

12月に「中部国際医療センター」が開院する予定ですが、その一部に当市の保健センターを併設させる予定です。当市の平均寿命は県の中では高いほうですが、平均寿命と健康寿命の差が、少し大きいです。平均寿命とは何歳まで息をしていたか、心臓が動いていたかです。健康寿命は、すべてを自分でやることができる状態が何歳までか、ということです。平均寿命が長いことは大変喜ばしいことではありますが、やはり健康寿命を延ばすことが大切だと考え、健康寿命日本一を目指しています。

今後もかかる経費はしっかり負担しないといけませんが、国保会計が右肩上がりで増えていて、財政負担が大きいのも事実です。それを抑えるため先行的に、健康に関する事業を積極的に進めることで将来の医療費を削減したいと考えています。その一つとして、中部国際医療センター(厚生会)と連携してデータ管理を行います。赤ちゃんが生まれると母子手帳をもらって、保健センターに来て、保健師や医療の方と関わります。小学校の健康診断は市の教育委員会。中学校を卒業すると県の教育委員会。社会人になると健康保険等という具合に、年齢に応じてデータがバラバラに管理されていて、まったくつながっていません。セキュリティの問題もありますので、プライバシーに関わることは管理できませんが、系統付けを進めたいと考えています。ヘルステック産業に携わるオランダのフィリップスという会社とも連携し、当市、厚生会、フィリップスの3者で、およそ10年の計画で未来につながる健康まちづくりを進めていきます。フェーズ1ではウォーキングなど様々な楽しみの機会を作って仲間づくりをします。合わせて、個人を特定しない年齢、性別などに分類したうえで、スマートフォンなどで歩数、血圧、心拍数、消費カロリーなどのデータを蓄積していきます。フェーズ2では、例えば60歳男性で心疾患があるという個人を特定しないレベルのデータを幼少期と突き合わせて、できる限りデータを集めてつないでいきます。フェーズ3では集めたデータを分析します。フェーズ4では、分析を活かして、例えば、胃腸が悪かったら、この胃腸薬を飲みなさいと指示するのではなく、個別の今までの経過に合わせた個人個人の治療を開発していきたいと考えています。

資源循環を進め、脱炭素化を実現

―― エネルギーについても意識されていますね。

伊藤市長 SDGsを進める中で、エネルギー部会も立ち上げました。当市では、里山からたくさんの伐採木が出てきます。ただ、美濃加茂市に多く自生しているアベマキという木は、硬すぎて住宅用材には使いにくいという一面があります。その一方で燃焼効率が高いという一面があることから、伐採木をバイオマス発電所で活用したいと考えています。現在、市内で木質バイオマス発電所が建設されています。202310月の運転が予定されているので、それに合わせて里山の整備資金をバイオマスで賄うという流れを作りたいと考えています。木を伐採する機械についてはAIロボットなどによりずいぶん進化していますが、課題は搬出です。今後、東京大学と連携して、いかに効率的に木材を伐り出していくかについてビジネスモデルを研究していく予定です。

 

美濃加茂市の情報

面積:74.81km2
人口:57,212人(令和3年6月1日)
市の木:むく
市の花:あじさい

名所・旧跡・観光

ぎふ清流里山公園(平成30年4月オープン)
みのかも健康の森(生活環境保全林)
中山道太田宿
おん祭MINOKAMO

隣接する自治体

関市|可児市|七宗町|坂祝町|富加町|川辺町|八百津町|御嵩町

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