INTERVIEW

Leader's Voice
Interview
川地 憲元 町長
川地町長 養老鉄道は立川勇次郎氏が開設して100年の歴史があり、生活を支える交通機関として地元の人たちに愛されてきました。多くの方に通勤・通学といった日常生活の中で利用されてきましたし、観光地である「養老公園」への移動手段としても重要だと思っています。少子高齢化や働き方の多様化から、経営環境においては厳しい状況ではありますが、一般社団法人養老鉄道管理機構を構成する大垣市、海津市、養老町、神戸町、池田町、揖斐川町、桑名市の沿線7市町で協力しながら残していきたいと考えています。当町の発展のためにも、なくてはならない重要な交通機関ですから、存続のために「乗って守ろう」という意識の下、様々な事業を展開しています。
住民の皆さまには「養老鉄道を守る会」を作っていただいています。その中では「養老鉄道電車庫ツアー」「養老鉄道百景ポスター・絵画・写真展」などを開催して、利用促進をしてくれています。特に「養老鉄道電車庫ツアー」では、町内の子どもや保護者の方が、普段はなかなか入ることができない車庫の中で車両の見学をしたり、制服を着て、運転席での記念撮影、洗車の見学など間近で見ていただくなど、様々なことを体験してもらいました。
養老鉄道
養老公園
養老公園
養老鉄道電車庫ツアー
当町には「烏江駅」「美濃高田駅」「養老駅」という3つの駅があります。「乗って守ろう」ということで、例えば大垣へ飲みに行くときでもマイカーで行って帰りに代行で帰るのではなく養老鉄道を利用してもらうなどの取り組みを住民の方々にもお願いしながら進めています。中でも「養老駅」は改修を終えて、養老駅観光インフォメーションなども設置していますし、町特産ブランドに認証されている清涼飲料水や食肉加工品、菓子、地酒なども販売しています。「養老天命反転地」を目的に、インバウンド客も増えていますので、今後も駅利用につながるような整備も適宜進めていけたらと考えています。
川地町長 当町は717年、女帝・元正天皇が養老に行幸された時、元号を「霊亀」から「養老」に変えられました。それから時がたち、2017年に養老改元1300年祭という事業を行いましたが、事業を一過性で終わらせないためにも、次の100年を見据えて、町民や関係団体、各事業者、行政が協働で事業を推進する体制づくりを構築するために、ネクスト100プロジェクト事業として始めています。
昨年は町制施行70周年の冠をつけて、産業祭をブラッシュアップした「養老フェスタ」を開催しました。今年は、町外に向けてPRしようということで「まるごと肉まつり養老」を、養老公園で開催する予定です。開催時期は未定ですが、秋頃の予定で、10数店舗の出店を予定しています。ぜひ多くの方に足を運んでいただければと思います。
まるごと肉まつり養老
まるごと肉まつり養老
また軽トラSDGsマルシェも予定しています。肉まつりのような大規模イベントだと設営にも、コストはもちろん設備も大かがりなものになりますが、軽トラマルシェのような事業であれば、簡易的な設営でいろいろなものを販売していただくことができます。昨年度3回開催しましたが、好評でしたので、今年度も開催したいと考えています。昨年度の実績になりますが、出店者は多い時で、20店舗ぐらいで、お米やハチミツ、町内の特産品など様々な商品が並びます。こちらもぜひ、多くの方にお越しいただければと思います。
軽トラSDGsマルシェ
川地町長 中小企業や小規模事業者は物価高、人手不足など厳しい経営環境下にあります。そうした状況を乗り越えるためには新たな付加価値を持った商品開発や販路開拓、業務の効率化などの取り組みが一層求められていると思います。当町独自の商工業支援策としては、中小企業チャレンジ支援事業を実施しています。この事業については、町内事業者の競争力の強化や地域経済の活性化を図ることを目的にしています。販路拡大事業は、新たな販路開拓を目的にした事業で、どのようにして新しい販路を切り開いていくかということに対して支援をしたいと考えています。生産性向上支援事業は、業務の効率化や省エネルギー機器の導入に取り組む企業を支援するもので、商工会にも協力してもらいながら進めています。新分野展開事業は、新たな事業活動に挑戦して収益力や業績の向上を目的にした事業です。ほかにも空き店舗等活用事業ということで、空き店舗を活用した小売業や飲食サービス・観光業などを行う事業者を支援していきます。
また、当町では養老PAYという独自の通貨を導入していますので、町内の事業者にも協力を求めています。当町では後継者不足も問題になっています。新事業活動に取り組むための事業継承や事業再編の促進を行うための事業も積極的に支援していきたいと考えています。令和6年度に実施した事業については、12件で321万円程度の支援を行いましたが、令和7年度も中小事業者への支援は積極的に行いたいと考えています。当町は高田商店街が中心ですが、やはりシャッターを下ろしたままの店舗も増えてきていますので、今後も継続的にテコ入れを行い、地域の活性化に繋げていきたいと考えています。
〒503-1392 岐阜県養老郡養老町高田798番地
TEL.0584-32-1100 FAX.0584-32-2686
養老町のホームページはこちら
面積:72.14km2
人口:25,911人(令和7年1月31日)
町の木:ツゲ
町の花:菊
養老の滝・菊水泉
養老天命反転地
象鼻山
養老公園
岐阜県こどもの国
大垣市|海津市|垂井町|輪之内町
養老町商工会のホームページはこちら
INTERVIEW
INTERVIEW
INTERVIEW