多治見市役所

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古川 雅典 市長

伝統産業と新規産業のハイブリッドなまちで、子どもたちに誇りをもって欲しい

民間主導型の「セラミックバレー美濃」がまちの原動力に

-- 「セラミックバレー美濃」を民間主導で取り組まれているとのことですが、最近の動きを教えてください。

古川市長 多治見市は陶磁器とタイルのまちで発展してきました。歴史は1300年あります。ただ、中国との価格競争で相当なダメージを受けてしまいましたので、新規産業の導入を行いました。まず、粘土鉱山の跡地に企業誘致をし、これまでにトヨタ自動車株式会社、トヨタ紡織株式会社、アマゾン多治見フルフィルメントセンター、日本ガイシ株式会社といった一流の企業に来ていただくことで、年間約9億円の税収を得ることができています。豊かになった財政を活用し、幼児教育の充実、中学校の30人程度学級の実施などを行ってきました。

一方で、やはり伝統産業であるやきものを復活させたいという思いもあり行政主導で取り組んで参りましたが、なかなかうまくいきません。そこで、40代、50代の若手経営者にトップランナーとしてセラミックバレーを牽引していただく方法で、3年ほど積極的に取り組んでいます。

-- 陶磁器に関連した大きなイベントも開催されていますね。

古川市長 2021年(令和3年)は「国際陶磁器フェスティバル美濃’21」という大きな催事を、2022年(令和4年)は「第2回セラミックバレー展「タイル100年祭 TILE CENTENARY FESTIVAL」」を行いました。セラミックバレーのキーワードは「世界は美濃に憧れる。」です。国内のみならず、地球規模でメイドインジャパンやメイドインミノを求めているアメリカやヨーロッパ、特に中国の富裕層に向けた戦略を行うことが、セラミックバレーの新しい流れになっています。伝統産業と新規産業を掛け合わせたハイブリッドなまちとして、経済を活性させていきます。

-- 多治見商工会議所との交流はいかがでしょうか。

古川市長 多治見商工会議所の田代会頭とは、この先の多治見市の経済政策について意見交換をしています。行政に足りないところ、また、気が付かないところを商工会議所から積極的に意見をいただいています。先日、商工会議所の1泊2日の研修に当市経済部の長江部長も同行しながらの意見交換もしました。商工会議所は経済界を元気にしたいという思い、多治見市役所はまち全体を元気にしたいという思いがあります。元気の原動力となる税金をしっかり集めることができるまちにしようと、取り組んでいます。

第2回セラミックバレー展「タイル100年祭 TILE CENTENARY FESTIVAL」

第2回セラミックバレー展「タイル100年祭 TILE CENTENARY FESTIVAL」

利便性を高め、市民が誇りをもてる環境に整備された多治見駅周辺

-- 11月1日に竣工式が行われた、JR多治見駅南地区の再開発ビルについて教えてください。

古川市長 竣工式は1がずらりと並ぶ、2022年11月1日午前11時から行いました。JR多治見駅南地区の再開発ビルは組合設立からわずか5年で完成しました。総事業費192億円、多治見市の負担額は44億円ほど。床面積が圧倒的に広く、29階建ての高層マンション「ミッドライズタワー多治見」の最上階は販売価格が1億円を超え、ここから売れていきました。現在、225戸が完売しています。また、静岡県浜松市に拠点を置く、株式会社呉竹荘グループが手がける14階建てのホテル「くれたけインプレミアム多治見駅前」もオープンします。最上階には宿泊者以外も利用ができる露天風呂を設置していただきました。

16年前、市長に当選してからコンパクトシティを意識してきました。JR多治見駅の駅舎整備時には駅の南北で水平移動ができることを見越して設計していただきました。そのため、新たに整備したペデストリアンデッキで、駅にある南北の自由通路からそのまま、再開発ビルの2階と駅北エリアに建設予定の新しい本庁舎の2階を行き来できる動線ができます。

駅や施設には美濃焼のタイルがふんだんに使われています。駅舎には、多治見市の人間国宝である陶芸家4名の貴重な作品を展示しています。改札を出た目の前には、七代 加藤幸兵衛先生が多様性をテーマに製作された「ひびきあう声」の陶壁があります。この取り組みは地場産業の振興と同時に、多治見市の子どもたちが大学などで都会へ出た際、地元に帰ってきた時に「これが私たちのまちだ」と感じてもらいたいとも考えているからです。「カムバックサーモン」の政策です。

多治見駅南地区 再開発ビルの竣工式

多治見駅南地区 再開発ビルの竣工式

多治見駅南に設置された定礎

多治見駅南に設置された定礎

陶壁「ひびきあう声」

陶壁「ひびきあう声」

多治見市駅北広場「虎渓用水広場」

多治見市駅北広場「虎渓用水広場」

多治見市本庁舎の建設予定地

多治見市本庁舎の建設予定地

-- 「カムバックサーモン」について詳しく教えてください。

古川市長 子どもたちへは「大海(都会)へ出て欲しい。大海へは出ていくけれど、生まれ育った多治見の地を忘れず、川を遡って帰ってきて欲しい」このような思いがあります。「自分たちが生まれて育ったまちは違うんだ、ほかのまちとは違うんだ、美濃焼、タイル、長い1300年の土と炎の伝統と文化、これに満ちたまちだ」ということを子どもの時から味わってもらいたいのです。

-- 2022年はタイル名称統一100年の年でしたね。

古川市長 「タイル」という名称に統一され100年を迎え、日本だけでなく、世界への発信を試みています。高品質な各社のタイルを混ぜ合わせて「アセンブリ」することで、さらに良さを発信することができると確信しています。タイル名称統一100年記念ロゴはNHK連続テレビ小説「半分、青い。」の題字を手がけた、多治見市笠原町出身のアートディレクター谷口佐智子さんによるものです。「地元には伝統の美濃焼、タイル、素晴らしい人材が多くある」ということを伝えてきました。今の子どもたちにも「ああやっぱりこのまちは違うな」と感じてもらえたと思います。

タイル名称統一100年記念ロゴ

タイル名称統一100年記念ロゴ

バロー文化センターの大改修、星ケ台競技場の整備でさらに高レベルな施設へ

-- バロー文化センターの改修や星ケ台の整備について教えてください。

古川市長 バロー文化ホール(多治見市文化会館)はオープンしてから40年経ちました。今回の大規模改修により、この先さらに40年使える施設を作りたいと考えています。キーワードは「世界基準」。音響、照明、映像といった舞台設備は、トップアーティストを呼べるものに更新します。同ホールにはオープン当初から名器と呼ばれるスタインウェイ製、ベーゼンドルファー製、ヤマハ製のピアノが揃っており、多治見市民にはそれを使いこなす力、聴く力、感動する力が備わっています。将来、子どもたちが何を望むのかを考えた、オープン当初の多治見市民のスピリットを感じることができます。そのためにも市民と共につくり上げた文化を継承し、未来へ繋がる施設として「世界基準」にする必要があると考えています。

多治見市には少年少女合唱団、多治見市交響楽団、世界で活躍するピアニストの古田友哉さん、出身の方ではソプラノ歌手の藤村実穂子さんがいます。音楽でまちづくりをするグループもいます。音楽のまち多治見の象徴としてのバロー文化ホールを整備していきます。

星ケ台競技場の大改修についても、夜間照明を設置するなど、岐阜県内で2番目となるハイレベルな陸上競技場に整備し、陸上やサッカーをはじめ、スポーツをする子どもたちのレベルを上げていきます。

バロー文化ホールの改修後の客席(パース)

バロー文化ホールの改修後の客席(パース)

星ケ台競技場

星ケ台競技場

-- 文化、スポーツの分野への取り組みも力が入れられていますね。

古川市長 文化ホールについても、陸上競技場についても、多くの市民が使い、楽しみ、感動できる場所にしたい。底辺を広げることで、頂点は自ずと高くなります。例えば、ボクシングの田中亮明・田中恒成兄弟のようなオリンピック選手、世界チャンピオンを輩出するためには、広いスポーツ層、広い芸術文化を高めていくことが大切です。そのためにも、伝統、文化、教育、スポーツにしっかりお金をかけることが大切です。バロー文化ホール、陸上競技場、両方の改修にかかる費用も国に掛け合い、国からもきちんとサポートしていただいています。

多治見市はJR名古屋駅まで35分、セントレアまで1時間、小牧空港まで40分。高速道路も整備されています。ズームアウトすると、日本のほぼ中心にあるまちです。そのため、企業誘致もスムーズにいきました。スポーツ、音楽、文化を呼び込むことにも、非常に良い場所です。

人間国宝が4名、国宝建造物が2件、6つの国宝をもつ多治見市に誇りをもって欲しい。その誇りを糧に、セラミックバレーで地場産業を活性化し、美濃焼とタイルに高付加価値をつけ、企業誘致で新規産業からの収入を得る。その税収をもとに子どもたちの教育に投資する。その結果、10年後に大都会に出た若者がこのまちに帰ってきてくれることで、市民が安心して暮らして働ける。「カムバックサーモン」の政策は重要です。ハイブリッドなまちとして伝統産業を続けながら企業誘致をし、税収を得てまちに投資していくことで、素晴らしいまちを作り上げていきたいと思います。

虎渓山永保寺

虎渓山永保寺

 

多治見市の情報

面積:91.25km2
人口:107,206人(2022111日現在)
市の木:シデコブシ、銀杏(いちょう)
市の花:桔梗(キキョウ)、つつじ

名所・旧跡・観光

虎渓山永保寺
神言会多治見修道院
虎渓公園
不動明王の滝
本町オリベストリート
セラミックパークMINO
美濃民芸陶器の里まつり
多治見陶器祭り

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