INTERVIEW

Leader's Voice
Interview
木下 宙 町長
木下町長 当町は飛騨川が町の南北を流れていて、川のほとりで栄えてきました。豊かな自然があると同時に、濃尾平野の北端に位置して、山と川だけでなく平地もあります。また、東海環状自動車道の西回り区間の全線開通が間近になってきており、ICからのアクセスも非常に良好なので、名古屋市や四日市市、豊田市方面からも容易に訪れることができるまちです。利便性と豊かな自然というバランスが優れていることは大きな強みだと思っています。
木下町長 今、私が話した当町の強み、魅力について、町民自身がまだ気づいていない面があると思います。単純に「山がある」「川がある」という意識は持っているのですが、それがまちのウリであり、魅力であるという部分になかなか結びついていないと思います。
もう一つは、当町では軽登山がブームになっていて、町外、県外から多くの方が訪れるようになりました。当町が目的地となって、人が来てくれるといううれしい状況になっています。ただ、登山に来た方が、もう一つ別の要素で遊んだり、お店を巡るといった仕組みができていません。山という点だけになっているので、ほかの点をつくることで、線にして、やがては面に発展していくことができたらと考えています。
飛騨川
川辺町で軽登山
木下町長 町民の方とお話しましたところ、今までの川辺町政や川辺町の現状に対して、特段の不満があったわけではないようです。しかし、この24年間で本当に新しい取り組みが進んできたのかという疑問や思いは、多くの方々の中にあったように思います。安定していた反面、変化や革新を求める声もそれ以上に耳にしました。そうした、やや停滞感のある状況の中で、新しい風を吹き込んでほしい、という強い期待を感じました。
木下町長 山が一つのブームになっていますが、川辺町ですから、川も一つの要素にできないかと考えています。当町には“ボート王国”というキャッチフレーズがあって、ボート振興を進めてきました。そこにプラスして、アクティビィテイ要素を少し強めたいと考えています。飛騨川はダムがあって、流れが穏やかなのですが、少し上流へ行くと、岩肌が見えたり、街中にもかかわらず人工物が見えない秘境のような場所もあります。そうした場所をもう少しアピールして、誰でも気軽に楽しめるカヌーやSUPなどを通じて、“遊べるまち”であることをもっとPRしていきたいと考えています。山についても、軽登山だけでなく、トレッキングやマウンテンバイクなどで走るトレイルライドにも広げていけたらと考えています。
岐阜のグランドキャニオン 遠見山からの風景
鬼飛山
南天の滝
SUP
カヌー
木下町長 “遊べるまち”として一つやってみたいと思っていることが、高架下を活用した全天候型の公園をつくることです。現在、東海環状自動車道の高架下には、ちょっとした広場や公園がありますが、それとは別に国道41号のバイパス高架下がありますが、そちらは手つかずになっています。
私自身、子どもが3人いて、子育て世代です。当事者の目線で考えると、小さな児童センターのような施設はありますが、近隣で雨の日に遊べる場所が少ないです。一からハコモノを作るには非常にコストがかかりますので、その意味でも高架下を活用できないかと考えているところです。国土交通省の管轄になりますので勝手に使うことはできませんが、許可をとることができたらと考えています。全国的には、すでに事例もありますので、決して不可能なことではないと思っています。昨今は猛暑が続いていますし、日陰で遊ぶことができる公園は一つのアイデアとして面白いのではないかと考えています。
山楠公園
東光寺公園
木下町長 過去の運動経験としては、小中高は野球をやっていましたし、大学時代はテニスをしていました。最近の話では、町長になる前は、町中を歩き回っていたので、それが一つの運動になっていました。町民の皆さんから話を聞いたり、あるいは子どもたちの登下校に付き添っていました。ただ。町長に就任してからはスケジュールがいっぱいで、運動不足は否めないところです。妻がバランスボールのインストラクターをしており、「せめて、これに乗って運動しなさい」と言われるので、時間を見つけて、わずかな運動をしているところです。
木下町長 先ほど子どもたちの登下校に付き添っていたという話をしましたが、現場目線ということで、一つあります。夏の下校の際、低学年の子どもたちだけで帰る日があります。猛暑の中、持っていた水筒の中の水も空っぽになって、道端に座り込んで動けなくなった子どもがいました。これは本当に命にかかわる問題だということで、夏季に限り、遠方の子どもたちの下校についてバスを出すことができないかと考えていました。
これに対応するための予算は当初に計上されていないので、補正予算でなんとかできないかということで、方策を前向きに検討しているところです。その辺りについては、スピード感を持って、予算がないからできないというのではなく、できることからやってみようということで、職員にも知恵を絞ってもらっています。
〒509-0393 岐阜県加茂郡川辺町中川辺1518-4
TEL.0574-53-2511 FAX.0574-53-2374
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面積:41.18km2
人口:9,745人(令和7年7月1日)
町の花:さつき
岐阜県川辺漕艇場 飛騨木曽川国定公園 川辺おどり 南天の滝
美濃加茂市|七宗町|八百津町
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