INTERVIEW
Leader's Voice
区画整理事業など南東部開発は順調に進む 学びの多様化学校も開校
Interview
戸部 哲哉 町長
学びの多様化学校を設置し、不登校生を支援
―― 広域交流拠点の進捗状況はいかがですか?
戸部町長 (主)岐阜関ケ原線南側のエリアについては、令和7年度オープン予定と伺っています。南東部については、プレミアムウォーター中部(株)岐阜北方工場が完成して、順調に進んでいます。区画整理についても高屋西部地区は、換地処分の公告も終わり、森町北地区は来年度中の工事完成に合わせ保留地の売却を行います。西小学校については売却の準備を進めていますが、体育館については学びの多様化学校という不登校生徒を対象とした文部科学省指定の特例校を4月から開校しました。学びの多様化学校は今年4月時点で全国に35校あり、町立としては大分県玖珠町と共に全国初の取り組みとなります。学びの多様化学校は、学校の中にある校内教育支援センターや相談室などとは違い1つの独立した学校の機能をもつものです。
―― フリースクールのようなものですか?
戸部町長 フリースクールとはまったく違います。時間的な自由度はある程度ありますが、カリキュラムをきちんと組んで、毎日学校に通って、高校受験できるレベルをしっかり教育するというものです。
―― 何人が通っているのですか?
戸部町長 6人です。当初は8年生と9年生各3人ずつの想定でしたが、8年生は希望がありませんでしたので、9年生が6人です。8年生は、まだそこまでの危機感がないのかもしれません。9年生は受験がありますから、本人も親御さんも「高校には行きたい、でもこのままでは進学のための学習が十分にできない」という思いがあって希望を出されたのではないかと思います。まだ開校して日は浅いですが、時々欠席する生徒はいるものの、比較的前向きに通っている子が多いようです。
先進事例として県外からの視察も多い「北方学園」
―― 小中一貫の義務教育学校「北方学園」が開校して、1年が経過しました。こちらの状況についても教えてください。
戸部町長 おかげさまで、とても穏やかです。大きな混乱もなく1年が経過しました。同じ学校の中に、大きい子から小さい子まで一緒にいる中で、大きい子は模範になるだろうし、小さい子は憧れるだろうし、大きい子が小さい子の面倒をよく見てくれています。あいさつ運動でも、小さい子が大きい子の横で、真似をして「おはようございます!」とあいさつをしています。いじめ事案も少なくなってきているようです。
―― 大きな課題はなかったわけですね。
戸部町長 はい。中学3年生になる子を北と南に分けることについては、神経を注いで対策をしてきましたが、結果的には大きな混乱はありませんでした。「友達と別れさせるのはかわいそうではないか」「精神的に大きなダメージを受けるのではないか」と危惧する声もあったのですが、実際には危惧するようなことは起こらず、スムーズに進んだと思います。
―― 視察も多かったようですね。
戸部町長 はい、県内のみならず県外からも頻繁にありましたし、今でも視察の申し込みはあります。ただ、それも予測の範囲内です。当町の事例は特殊な面があることも視察が多い要因の一つかもしれません。一般的には一つの義務教育学校にいくつかの学校を寄せるだけです。その点、当町は中学校を含めて四つの学校を二つにまとめました。そうした部分は、他の事例では見られないケースだと思います。準備にも5年かけました。これだけの再編となると、それだけの時間がかかりました。そうした準備段階も含めて、参考になる事例なのかもしれません。
勇壮なみこしが練り歩く「北方まつり」
―― 話題は変わりまして、先日は「北方まつり」が開催されましたね。
戸部町長 はい、5月2日、3日に行われました。2日には大井神社の氏子さんたちが、みこしをひいて町内を回ります。3日は例大祭があって、みこしが一堂に展示されます。屋台もたくさん出て、かなり賑わいます。3日の夜は本みこしが練り歩くのですが、なかなか勇壮です。道が狭いこともあって、かえって道いっぱいにみこしが並びますので、見ごたえがあります。
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北方町の情報
面積:5.17km2
人口:9,091人(令和4年9月1日)
町の木:モチノキ
町の花:スイセン
名所・旧跡・観光
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北方城跡
北方陣屋跡
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