土岐市 加藤 淳司 市長

Leader's Voice

市制70周年“ときめくときをきみときざもう”
ワクワクする市民企画事業も開催

土岐市の加藤淳司市長
市制70周年“ときめくときをきみときざもう”<br/>ワクワクする市民企画事業も開催 | 市町村長

Interview

土岐市

加藤 淳司 市長

新しい“つなぐ”に出会えるイベントを開催

―― 市制70周年記念事業の概要と取り組み内容についてお聞かせください。

加藤市長 主に三つの取り組みを進めています。一つは、市が企画する事業です。例えばNHKのど自慢や、9月28に行われる、子どもたちが地元の事業者の仕事を体験できる「わくわくワークときめきランド」、10月25に開催される野点の茶会「ときめく土岐茶会」など市が企画して行う事業があります。

二つ目が市民の皆さんが企画する事業で、これからの伸びしろをイメージして「のびた」と命名されたワークショップが開催されます。昨年公募した小学生から60歳代の方、約30名が中心になったワークショップが立ち上がり、ワクワクをするイベントを開催してくれます。美濃焼をテーマにした参加型のミュージカル、給食をテーマに、現代風の屋台で給食メニューを提供する「給食じかん」など、四つの企画を考えてくれまして、11月15、16日に開催します。

三つ目が、市政70周年を一緒に盛り上げてくれる団体への支援です。これは団体の皆さんが自ら企画する事業で、現在審査をしているところで、11の団体が企画したイベントを支援する予定です。

そのほかに、市制70周年を記念した「デジタルスタンプラリー」を開催していますし、10年後の自分、10年後の大切な人に向けて未来レターを送る企画も実施しています。

土岐市の加藤淳司市長との対談風景

―― 市民の皆さんが企画した事業は、聞いているだけでワクワクしそうな楽しいイベントになりそうですね。

加藤市長 はい。市民の皆さんは発想がとても豊かです。手前味噌になりますが、当市の給食はおいしいという声が多くて評判がいいです。アレルギー対策にもいち早く取り組んでいて、給食の充実は力を入れているところです。給食費については、最近の物価高で給食センターから「このままでは充実したメニューをつくることが難しいです」という声があったので、値上げさせてもらいました。ただ、その後も物価高は続いています。その一方で、一度に何度も値上げすることは難しいので、足りない分については公費で賄っています。給食は子どもたちにとっての楽しみでもありますし、体をつくるうえでも大事な要素です。ご父兄の負担を軽減するという意味でも、市として助成を行っています。私も時々、給食を食べますが、とてもおいしいですし、メニューもバラエティに富んでいます。給食の大事さを市民の皆さんも気づいておられて、給食メニューが充実しているということもあって、今回の企画につながったのだと思います。

今回の市民の皆さんの企画力については、庁舎がオープンする際、開庁祝いをどうしようかと考えていました。その時も市民の皆さんに集まっていただいて、いろいろな企画を開催しました。そのときに、市民の皆さんにはいろいろなイベントを開催することができるパワーや企画力があることもわかりました。開庁祝いのときに培った経験値が今回、生かされていると思います。

再生可能エネルギーの導入を促進

―― 木くず等バイオマス発電燃料化事業の概要と取り組み内容についてお聞かせください。

加藤市長 これまでは家庭で伐った庭木などは土岐市環境センターに持ち込んで、薬を入れて肥料にして、無料で市民の皆さんに配布していました。ただ、市内に木質チップを活用してバイオマス発電を行う民家事業者の施設ができました。費用対コストの面を考えても、これを活用するためには、ある程度のボリュームがある木製チップが必要だということで、今回の取り組みに至りました。

―― 民間事業者の施設はかなり大規模なものですか?

加藤市長 SGET土岐バイオマス発電所という施設で、能力はかなりあると聞いています。だいたい1万4,000世帯分に相当する想定発電量があると聞いています。たい肥化事業を行っていたときは当市として、1,000トンぐらいの未利用木材を使用していましたが、当市の未利用材、間伐材だけでなく近隣の間伐材や未利用材なども活用する想定だと思います。

古田織部にちなんだ記念事業を開催

―― 文化芸術振興事業の概要と取り組み内容についてお聞かせください。

加藤市長 芸術鑑賞や文化講演、公募型の作品展など、いろいろなものを企画していますが、当市として特徴的といえるのが「織部の日記念事業」です。古田織部が2月28日催した茶会で、ゆがんだ茶碗が用いられたことが史実として残っていますが、それにちなんで当市は、平成元年に2月28日を織部の日として制定しました。それと合わせて現代茶陶展を開催しています。公募展が減っていく中で、現在も多くの方からの応募があり賑わいを見せています。

そのほかにも、「土岐市文化プラザ」では、様々なイベントが開催され、7月には、さだまさしさんのコンサートも開催されるなど、有名なアーティストの方にもたくさん来ていただいています。

―― 古田織部がつくった作品は土岐市で所有しているのですか?

加藤市長 古田織部はプロデューサーという立ち位置で、作品はつくっていないといわれています。当市には「元屋敷陶器窯跡」があり、美濃桃山陶が出土していますが、織部はそのカテゴリーの中の一つです。当市には400年ぐらい前に焼いた陶片が約2,400点あり、重要文化財にも指定されています。この地域で出てくる陶片は、おそらく失敗作でたたきつけて割ったものだと思います。それが歴史的には非常に価値があり、あわせて、それを焼いた窯跡が国史跡としてセットとして残っていることは非常に珍しいということで、国の重要文化財にしているということで、市の誇るべき財産だと思います。

―― ほかに、土岐市の新しい話題があれば教えてください。

加藤市長 イオンモール土岐に、東濃地域として21年ぶりにシネマができました。これが大変好評のようで、お客さんも増えているようです。私も3回ほど行きましたが、昔の映画館と違って、両肘をゆったりつけることができて、隣との間隔もあって、とてもゆったりしていました。シネマコンプレックスというと、100席から200席をイメージしますが、ここは30席から100席ぐらいの6スクリーンで、リラックスして楽しめるのが個人的にはいいと思っています。

子育てをしている方たちにとっては、子どもを連れてアニメを見に行きたくても、それがなくて当たり前の地域になっていました。ですから、この21年間、映画見に行くとしたら、各務原市や関市、愛知県長久手市あたりに足を運んでいたと思います。平日には、お年寄りのご夫婦も訪れたりしているようで、平日の稼働率も比較的高いとも聞いています。近隣の中津川市や恵那市の方々もすでに足を運んでいると聞いていますから、多くの方にとって待望の施設ができたことはとても喜ばしいことだと思います。

 

土岐市役所

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土岐市の情報

面積:116.16km2
人口:53,621人(令和7年10月31日)
市の木:ヒトツバタゴ
市の花:キキョウ

名所・旧跡・観光

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土岐市立陶磁器試験場「セラテクノ土岐」
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土岐プレミアム・アウトレット
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