INTERVIEW
Leader's Voice

Interview
斉藤 りえ 衆議院議員
自由民主党
東京都北区議会議員、東京都議会議員を務め、2026年2月から比例東海ブロックの衆議院議員として活動中。東海地区の中でも岐阜県での活動についてお話しを伺いました。また、出身地である青森県のこと、子育てについても語っていただきました。
斉藤議員 ここまで歩んでこられたのは、これまで支えてくださったみなさまのお力、そして何より、岐阜を地元とされる野田聖子先生にお声がけいただき、引っ張っていただいたことが大きかったと感じています。野田先生からいただいたご縁に、心から感謝しています。そのご期待に応えられるよう、私自身も責任を持って国政に取り組んでいきたいと思っています。
私が国政で大切にしていることは、「誰ひとり取り残さない未来」をつくることです。特に、障害のある方や子どもたち、子育てをする方、高齢者などの声をしっかり国政に届けたいと考えています。現在は厚生労働委員会などで、障害のある方の情報アクセシビリティをはじめ、子育て世代やひとり親など、さまざまな事情を抱える方が社会から取り残されないための政策に力を入れています。
私は1歳の時、病気で聴力を失いました。幼い頃から「聞こえない」ことで、情報を得ることや人とのコミュニケーションにさまざまな壁を感じてきました。だからこそ「情報は命のインフラ」を大切にしています。そして、誰もが必要な情報を受け取ることができて、自分らしく挑戦できる社会をつくっていきたいと思います。

斉藤議員 災害時に情報を受け取れるかどうかは、命に直結します。私は、聞こえない当事者として、災害時に「何が起きているのか分からない」ことが、不安につながることを理解しています。だからこそ、災害情報を音声だけで伝えるのではなく、文字、字幕、手話、光や視覚的なサインなど、複数の手段で届けることが必要だと感じています。
また、避難所に行った後も、必要な情報がきちんと受け取れる環境を整えなければなりません。平時からの備えも含め、障害のある方が情報から取り残されることがないよう、取り組んでいきたいと思います。国政では、自治体や交通機関、避難所なども含めて、誰もが必要な情報を受け取れる「情報アクセシビリティ」をさらに進めていきます。
斉藤議員 災害時に、聞こえない方や見えない方が近くにいたら「大丈夫ですか」と声をかけてください。そして、文字で伝えるなど、必要な情報を一緒に確認してください。特別なこと、というよりも「情報が届いているかな」「困っていることはないかな」と少し気にかけることが大きな安心につながります。
聞こえない方には、スマートフォンなどで文字にして伝える、紙に書いて伝える、身振りで伝えるなど、音声以外の方法を使ってください。見えない方には、周囲の状況を言葉で具体的に伝えたり、安全な場所まで誘導したりすることが必要です。誰もが安心して避難できる社会は、すべての人にとって安心できる社会だと考えています。
斉藤議員 さまざまなテーマについて学ぶ自民党部会で、日々、新しいことを学んでいます。部会は毎朝8時から始まり、1時間ごとに開かれるので、学校生活のようで楽しいですね。
戦後、聞こえない国会議員がいるのは初めてとのことで、岐阜の盲学校の生徒さんが国会見学に来てくださいました。「総理にお会いしたことはありますか」とか「国会ってなにをするところなのですか?」とか、無邪気な質問をいただけたことが新鮮でした。
斉藤議員 東海ブロックの議員として活動するようになってから、岐阜のみなさんとのご縁が少しずつ増えてきました。国政には、地域で暮らしていらっしゃる方のお話を聞くことが大切だと感じていますので、これからもできるだけ足を運び、みなさんと直接お話しする機会を増やしたいと思っています。特に、障害福祉や教育、子育て、働き方など、私自身が取り組んでいるテーマについて、現場の声をしっかり伺っていきます。
斉藤議員 何度か岐阜に伺わせていただいており、自然豊かで、歴史や文化もしっかり残っている、とても魅力のある地域だと感じています。岐阜の鮎も大好きです。皮はパリッとして中身はふわっとしていて、おいしいですよね。
そして、訪れる度に「人の温かさ」を感じています。視察中もとても親切に、丁寧にご説明してくださいます。まだまだ知らない場所や、訪れてみたいところがたくさんありますので、政策や課題を伺うための視察だけではなく、観光としても岐阜を訪れたいと思います。長良川の鵜飼や各地の花火など、地域のみなさまが大切にされている同じ景色を見ながら、もっと岐阜のことを知りたいという気持ちが強くなっています。
これからも野田先生からいただいた大切なご縁を胸に、岐阜のみなさま、そして東海地方のみなさまの声を国政に届けていける存在になれるよう、努力してまいります。
斉藤議員 もちろん、青森は大好きな故郷なので恋しくなります。特に、青森を象徴するねぶた祭りは私にとっても大切なものです。ねぶたの迫力、太鼓やお囃子、そして街全体が一体となる熱気は、ぜひ岐阜のみなさんにも一度体験して欲しいと思います。今年のねぶた祭りにも参加しました。お世話になっている方々にご挨拶もできましたし、やっぱりふりさとっていいなと感じました。
また、青森は海の幸やりんごなど食べ物も本当においしいです。自然が豊かで歴史や文化が深く、地域のつながりを大切にしているところは、岐阜と少し似ているように感じます。大きな違いとしては、やはり気候でしょうか。青森は雪が多く冬が厳しいので、その分、青森県民は春や夏の訪れをとても楽しみにしています。岐阜と青森、それぞれに違った魅力がありますが、どちらも人情深い「人の温かさ」が魅力だと感じます。
今は東海ブロックの議員として、岐阜と青森、どちらの魅力も大切にしながら、たくさんのご縁をつないでいきたいと思います。
斉藤議員 これからの岐阜、そして日本を担う若いみなさんには、「自分には無理」と最初から可能性を決めつけず、自分らしく挑戦してほしいと思います。私自身も、1歳で聴力を失い「できないことがたくさんある」と思われることもありました。それでも私は「できない」で終わらせるのではなく、「どうしたらできるのか」を考えることを大切にして、さまざまなことに挑戦してきました。たくさんの方に支えていただき、そして野田聖子先生からチャンスをいただき、一歩ずつ挑戦を重ねて今、国会議員を務めています。
環境や周りの支えが変われば、人の可能性は大きく広がります。だからこそ、誰もが自分の可能性を諦めなくていい社会をつくりたい。「誰ひとり取り残さない未来」を目指して、インクルーシブ教育やダイバーシティの推進をはじめ、これからも一つひとつの課題に向き合ってまいります。
特に、障害のある方や子育てをしている方など、日々の生活の中で感じている困りごとを伺うと「制度をつくる側が、もっと現場を知らなければいけない」と改めて感じます。健常なお子さんと医療的ケア児を分け隔てることなく、同じ空間で自然に交流できることが本当の意味でのインクルーシブな環境です。医療的ケア児対象の保育園や発達障害の方の施設なども視察しながら、岐阜のみなさまとも、これからさらにたくさんのご縁をいただけましたら嬉しく思います。

岐阜での視察風景

岐阜での視察風景
斉藤議員 好きな映画は「ぼくが生きてる、ふたつの世界」です。聞こえる世界と聞こえない世界、その間で生きる家族の姿が描かれていて、私自身も聴覚障害の当事者であり、母親でもあるのでとても心に響きました。「聞こえる・聞こえない」という違いだけではなく、親子の思いや、分かり合いたいのにうまく伝わらない気持ちなど、誰にとっても身近な物語を描いた映画です。
音楽は「Tomorrow」がずっと好きです。つらいことがあっても、明日を信じて前を向くというメッセージが、今の自分にも重なるように感じています。娘が8歳の時、プリンセスライブのハワイ公演で、『アニー』のステージにジャズ・タップダンサーとして出演したことがあり、毎日のようにレッスンを見ていました。アニーの世界観や、どんな環境にあっても希望を失わず前を向く姿が大好きです。娘の成長を見守ってきた時間とも重なり、私にとって特別な作品になりました。
国会議員としても、みなさんに「明日が少し楽しみになる」と思っていただけるような政治を目指していきます。忙しい毎日ですが、映画や音楽など、心が動くものにふれる時間も大切にしながら、さまざまな経験をこれからの政治活動に生かしていきたいと思います。
斉藤議員 高校生になった娘は学校帰りにお友達と議員会館に立ち寄ってくれるので、国会議員を務めるようになってからも娘と過ごす時間をもてています。ただ、反対に子どもの塾の帰りの方が遅くなることもあり、娘の成長を感じています。
また、毎朝のお弁当づくりを長年、続けています。食べやすいように食材を切っていた小さな頃に比べると、今はお弁当作りが楽になりました。お弁当は一つのコミュニケーションだと思っているのですが、あと数年でお弁当作りが終わると思うと今から寂しさを感じます。
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