恵那市役所

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小坂 喬峰 市長

発酵、持続可能な公共交通、グランピングで新しい魅力を発信

栗きんとん、五平餅に続く発酵食品で、食を通じた健康づくり

-- 食を通じた健康づくりに関する取り組みについて教えてください。

小坂市長 私が四本柱にしている「はたらく」「たべる」「くらす」「まなぶ」の中でも、市民のみなさんからはもっと「食(食べる)」に取り組んで欲しいという要望があり、「食べる」を切り口にした施策を始めました。恵那市の食と言えば、栗きんとんや五平餅があります。栗きんとんは市外でも認知されていますし、栗林を増やすなど生産強化もしています。五平餅はNHKの連続テレビ小説「半分、青い。」で全国的に有名になりました。

これに加え、今は恵那市で発酵食品に力を入れています。発酵の第一人者である、東京農業大学名誉教授の小泉武夫先生との出会いがあり、恵那市にはどのような発酵食品があるのか市民のみなさんにお聞きしたら、ありとあらゆるものが出てきました。五平餅は味噌を使っていますし、お酒、お菓子、漬物などさまざまあります。

そこで、農政課が設立した「恵那市たべる推進協議会」で、発酵食文化セミナーの開催や、NPO法人発酵文化推進機構が開催している「発酵の学校」のサテライト教室を開講しました。

-- 「発酵の学校」について詳しく教えてください。

小坂市長 発酵食品の魅力や正しい知識、歴史や文化を学ぶことができ、12講座をすべて受講すると「発酵食品ソムリエ」の認定証が授与される講座です。小泉先生がNPO法人発酵文化推進機構の理事長と発酵の学校の校長を務めていらっしゃいます。今回、恵那市のサテライト教室では44名の方が受講され、恵那市民35名の方が発酵食品ソムリエに認定されました。小泉先生から「日本一、発酵ソムリエが多いまちを目指そう」と提案していただき、発酵のまちづくりを進めていこうと思います。「発酵の学校」のサテライト教室は来年度も開講する予定です。

-- 恵那市の食の広がりが期待できますね。

小坂市長 発酵でまちづくり活動をしている団体が集まる「全国発酵食品サミット」が毎年、行われており、2023年(令和5年)の開催地が恵那市に決定しました。当日は発酵に関わるさまざまな取り組みをしたいと考えています。

「恵那市たべる推進協議会」では、朴葉寿司のプロジェクトを立ち上げ、オリジナル朴葉寿司の開発や「恵那朴葉寿司まつり in 岐阜タカシマヤ」を開催して恵那市の朴葉寿司をPRされるなど、さまざまなアイデアを提案される方が集まっています。地元で取れた農産物を地元で手をかけておいしくいただくという、地域の食を取り入れた活動が進められており、今後の活動を楽しみにしています。

-- 子どもたちに向けた食育はいかがでしょうか。

小坂市長 学校給食に地元の農産物や農産加工品を取り入れていこうと、地元の食材をふんだんに使用した給食の提供を定期的に行っています。今後も地元食材給食の回数をさらに増やし、生産者との交流を行う、食農教育を推進していきます。

発酵食文化セミナー

発酵食文化セミナー

発酵の学校

発酵の学校

朴葉寿司

朴葉寿司

公共交通を支えて、活用する、持続可能なまちづくり

-- 恵那市の公共交通の取り組みについて教えてください。

小坂市長 行政で本格的に交通政策に取り組むため、令和3年度に「明知鉄道沿線地域公共交通計画」と「恵那市地域公共交通計画」を策定し、本年度から事業を実施しています。

まず、4月に75歳以上の方を対象にした「ワンコインパスポート」の発売を開始しました。これは、2,000円のワンコインパスポートを購入すると恵那市自主運行バスなどが1乗車100円で利用できるものです(1年間有効)。免許返納者にはワンコインパスポートを無料進呈し、バス利用の促進をしています。

6月からは「恵那市まちなか巡回バス」の運行を始めました。恵那駅、市役所、商業施設、病院といった、生活に不可欠な施設を巡回するバスです。特に旧市街地の方から便利に移動ができると、好評いただいています。

8月からはシェアサイクル「HELLO CYCLING」の利用を開始しました。スマホのアプリを使い、電動アシスト付自転車を15分単位で借りることができます。HELLO CYCLING ステーションならどこでも返却が可能で、利便性の高い交通手段になります。

そして、10月に「恵那市交通コンシェルジュ」を設置しました。行き先の検索、予約、支払いなど移動に関する困りごとに親身に対応することができる、公共交通の総合案内窓口です。電話またはウェブサイトでの対応が可能で、市民の方の移動手段はもちろん、来訪者等の観光案内にもご利用いただき、公共交通の利便性と安心感を高めていきます。

-- 持続できる公共交通を目指されているのですね。

小坂市長 明知鉄道が背骨になり、周辺地域に公共交通のネットワークを広げ、地域全体を繋げていくイメージです。将来の夢は無人バスの運行です。実現できるまで国や県にご支持いただきながら、公共交通が途切れないよう、続けていきたいと思います。

恵那市まちなか巡回バス

恵那市まちなか巡回バス

シェアサイクル「HELLO CYCLING」

シェアサイクル「HELLO CYCLING」

恵那市交通コンシェルジュ

恵那市交通コンシェルジュ

グランピング、FIA世界ラリー選手権(WRC)で恵那市の魅力をアピール

-- 「根の上アウトドアパーク恵那 保古グランピング」が2022年(令和3年)4月にオープンするまでの経緯を教えてください。

小坂市長 恵那市では民間企業等との人事交流を行っており、4年前から派遣いただいている日本航空の方に恵那市の良いところをお聞きしたところ、保古の湖の自然が素晴らしいと言っていただきました。そこで、グランピングやキャンプ場の話が出たのです。検討中だったところ、新型コロナ感染症の流行が始まり、アフターコロナを見据えるとやはりアウトドアレジャーに取り組んでいくのが良い、人との距離を保ちながら豊かな自然の中で、地元の食材を食べていただける、ということになりました。立ち上げにはABC GlampOutdoorsの協力を得ながら、運営の一部はジバスクラム恵那にお任せしています。私たちにとっては身近なヒノキを「火の木」とする火を囲んだコミュニティ、いわゆる焚き火がコンセプトになっています。

根の上アウトドアパーク恵那 保古グランピング

根の上アウトドアパーク恵那 保古グランピング

根の上アウトドアパーク恵那 保古グランピング

根の上アウトドアパーク恵那 保古グランピング

-- 評判はいかがでしょうか。

小坂市長 「保古グランピング」は保古の湖のほとりにある「国民宿舎 恵那山荘」の一事業として立ち上がりました。大変好評で、売り上げも伸びています。恵那山荘のキャンプ場事業は年間で1000万円程度でしたが、「保古グランピング」のオープン後は半年で5000万円の売り上げになりました。スタッフも9名から25名に増員され、雇用も生んでいます。地元の食、アクティビティの用意もされているので、いろいろなプランを組み込みながら楽しんでいただけます。

来場者は愛知をはじめ、東海地区から訪れる方が多いようです。今の方々の趣味は多岐にわたり、専門化しています。恵那市はクライミングも盛んですし、WRCの開催もあります。さまざまなカテゴリに対応しながら、ユーザーに納得していただけるサービスを提供すべきだと感じています。

-- 今年は「FIA世界ラリー選手権(WRC) フォーラムエイト・ラリージャパン」の開催も盛り上がりましたね。

小坂市長 WRC2023年(令和5年)も日本での開催が決定しました。次回は豊田市と連携を強めて日本らしさを前面に押し出しながら、ラリージャパンとして全体で取り組んでいきたいと考えています。2023年(令和5年)は全国発酵食品サミットの開催もあり、こちらも恵那市だけでなく、東美濃地域、あるいは岐阜県全体にも広げて、盛り上げたいと思います。

課題になる宿泊施設は民泊で対応しながら、国際交流ができればと考えています。恵那市でWRCが開催できるのは、会場となる地域の方のご理解があってこそ。今年会場となった地域においても住民一丸となっておもてなししてくださったおかげで、高い評価をいただきました。来年のWRC、全国発酵食品サミットに向けて民泊などで恵那市の良さを感じていただき、再び恵那市を訪れるきっかけになれば嬉しいですね。

WRC2022 岩村リエゾン

WRC2022 岩村リエゾン

恵那市の情報

面積:504.19km2 
人口:47,660人(令和4121日)
市の木:ハナノキ
市の花:ささゆり

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