郡上市役所
〒501-4297 岐阜県郡上市八幡町島谷228番地
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日置 敏明 市長
おどりに始まり、おどりに終わる
郡上の夏
郡上おどり保存会が結成100周年を迎える
―― 郡上市の新しい取り組みについて教えてください。
日置市長 今年の課題は、ここ2年開催ができなかった「郡上おどり」や「白鳥おどり」などの夏の踊りをどうするか相談している最中です。どうしてもコロナの感染状況に左右されてしまいますが、できることならば今年はリアルでやりたいという方向になっています。ただ、郡上おどりでいえば、最盛期には毎晩のように踊るという踊り方をしていましたが、それは難しいのではないかということで、たくさんの人が来ていただいている日にちを選んで半分ぐらいの日程で開催する。また、徹夜おどりについて本当に夜通し踊るのではなく、午前1時くらいまでに短縮するなどの検討もしています。
―― リアルで郡上おどりが開催されるとなると、まちも盛り上がりますね。
日置市長 はい。郡上おどりの楽しみ方は様々で、徹頭徹尾踊っている人もいますが、中休みして飲食を楽しむ方もいますし、お土産を買っていただく方もいます。その意味では、経済の活性化という側面もあると思います。
―― 郡上おどりといえば、郡上おどり保存会が結成100周年を迎えるそうですね。
日置市長 はい。大正11年に組織されて、ちょうど100周年を迎えます。それもあって、今年はぜひリアルで開催したいという機運は高まっているという面はあります。郡上おどりは保存会という組織があることによって守られてきましたから、過去の歴史を振り返るとともに新しいことにも取り組んでいきたいということで、記念誌の製作をしているところです。また、これまでも行われてきたわけですが、新しい歌詞を募集します。郡上踊りは、決まった歌詞があるというよりは、時代に合わせて新しい歌詞をつけ足してきています。そこで今回は100周年記念ということで歌詞を募集して入選作を発表する予定です。そして、これまでもおどりコンクールなどを開催してきたわけですが、東海地方を中心にした大学生向けを新しい部門に加えて、おどりコンクールを開催したいと考えています。
無電中化で街中観光のクオリティがアップ
―― ほかの取り組みについても教えてください。
日置市長 多くの方々に八幡の街並みを歩いて楽しんでいただいていますが、街並みは素晴らしいという一方で、郡上八幡城を見上げるにしても電線で遮られて、魅力が半減しているという部分がありました。そこで7年ほどかけて、無電柱化事業に取り組んできました。まだ残っている部分はありますが、3月でひとまず完了しました。気になる部分の電柱を取り除いていただいたので、街中から郡上八幡城を見上げる場合に気にならなくなってきました。街中観光のクオリティが上がりましたので、これまで以上に観光を楽しんでいただけるようになったと思います。無電中化事業の意義は、観光面に寄与することもありますが、災害時に電柱が倒れて車両や人の通行を妨げることがなくなりますので、災害対策につながります。また、電柱が道路に出っ張っていると、車と人が避けて通らなければならないのですが、それが緩和されるので交通安全にもつながります。
来年、再建90周年を迎える郡上八幡城
―― ほかにも取り組みがあれば教えてください。
日置市長 郡上八幡城ができたのが昭和8年で、来年が再建90周年に当たります。全国各地の古い城同様に耐震が大丈夫なのかという問題がありますので、今年は耐震化工事を実施することを考えています。元々、昭和から平成の変わり目の時期に構造強化のための修復を行いましたが、あれから年数も経過していますので、耐震化工事を進めたいと考えています。工事に関しては、せっかくの木造の城なので、外観を損なわないように構造を補強することができたらと考えています。
―― 郡上八幡城は続日本100名城にも選ばれていますし、町民にとっての誇りでしょうから大切に守り続けていく必要がありますね。
日置市長 はい。石垣自体は戦国時代に築かれたものがそのまま残っています。ただ天守閣については、館のような建物が立っていたという絵図はありますが、現在の形だったという確証はないです。そこで復元する際は、町民の心の支えになるものを残したいと、当時の町長が企画して木造の城を作ることになりました。どのような城を作るかという時に、犬山城、大垣城、彦根城を見に行ったそうです。そして、ここにふさわしく優美な形をしているのが当時の大垣城だったそうで、当時の大垣城の姿に似せて作った模擬天守閣です。当時の資料を見ると、再建費用は当時の金額で約8,000円余だったそうですが、4割ほどは当地出身者の寄付によるものだったようで、町民にとって大きなよりどころになったと思います。この辺りの歴史については「郡上八幡まちなみ交流館」で詳しい解説を見ることができますので、興味がある方はぜひ足を運んでみてください。
―― 話が少し戻りますが、郡上おどりは、東京の青山でも毎年開催されていましたが、今年の開催についてはいかがですか?
日置市長 郡上八幡城主、青山公の藩邸があった縁をきっかけに、青山外苑前商店街振興組合が「郡上おどりin青山」の実行委員会を作ってくれまして、東京・青山での郡上おどりがスタートしました。東京・青山には「梅窓院」という青山家の菩提寺があって、その境内で郡上おどりin青山がスタートしました。ただ、お客様が非常に増えてきて手狭になってきたということで、数年前からは秩父宮ラグビー場駐車場に場所を移して開催してきました。ただ、通常は6月頃開催してきたのですが、コロナも依然先行きが不透明ですし、感染対策も含めて開催はなかなか厳しいということで残念ながら今年も中止になりました。来年の開催にぜひ期待したいと思います。
郡上市の情報
面積:1,030.79km2
人口:39,156人(令和4年12月1日)
市の木:もみじ
市の花:こぶし
市の魚:あゆ
名所・旧跡・観光
郡上おどり(重要無形民俗文化財)
郡上宝暦義民太鼓
白鳥おどり
宗祇水(名水百選)
古い町並み
郡上八幡城
郡上八幡旧庁舎記念館
大滝鍾乳洞
阿弥陀ケ滝(日本の滝百選)
石徹白の大杉 (国の特別天然記念物)
日本土鈴館
めいほう牧場
めいほうスキー場
美並ふるさと館(円空ふるさと館・美並村生活資料館)
分水嶺公園
牧歌の里
古今伝授の里フィールドミュージアム
白山文化博物館
隣接する自治体
高山市|関市|美濃市|下呂市
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