多治見市役所

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古川 雅典 市長

多治見駅周辺が新しく生まれ変わり
まちの変化を見える化で実感

美濃焼と美濃焼タイルの新しい世界戦略

―― 「セラミックバレー美濃」の取り組み内容についてお聞かせください。

古川市長 当市は陶磁器とタイルのまちです。「多治見・土岐・瑞浪」の美濃の地域では全国の6割の陶磁器を生産していて、一時期は元気がありましたが、中国との価格競争の中でダメージを受けました。そこでセラミックバレーという取り組みを8年ほど前に始めたのですが、行政主導で結果的にうまくいきませんでした。今回はその反省に基づいて、3年ほど前から民間主導で新たにスタートを切りました。それも40代、50代の若手で、なおかつ手腕を発揮している経営者の方々に積極的に声を掛けました。

 一言でいえば、世界戦略です。世界各国に売りに行くとともに、多治見、美濃の地に来てもらう。from MINOTo MINOです。この戦略は当市だけではなく土岐市、瑞浪市、可児市を含めてスタートしています。総合プロデューサーはグラフィックデザイナーの佐藤卓さんにお願いしています。

例えば当市笠原のタイルを東京・銀座線の銀座駅と松屋銀座デパートを結ぶ地下通路の床、腰壁へ貼るといった具合に一流のところへ出かけていくことが功を奏しています。9月からは第12回国際陶磁器フェスティバル美濃’21も行います。

また中国の邛崍市と文化、芸術、産業の友好協力協定関係に関する覚書を取り交わしました。来年2月に開館する卭崍市の卭窯遺跡博物館内に美濃焼の展示場を開設します。

―― 積極的に民間を活用することで、戦略がうまくいっているというわけですね。

古川市長 はい。スピード感をもって取り組みを進めています。また、市長と職員が徹底的に話し合いをしています。私が考えていることと職員がやることのズレがないようにしています。スピード感については、当市の職員は別格だと思っています。特にコロナ禍においては、臨機応変が大切になります。一度決めたら原理原則で動くというのではなく、状況に応じて切り替えることができる自在性、柔軟性、フレキシブルさをもって業務にあたっています。そして先を見る力も大切になります。近視眼的に見るのではなく、1年後どうなるのか、2年後どうなるのかといった近未来を先取りしながら職員が動いてくれています。

アニメーションでまちを元気にする

―― 話題は変わりまして、テレビアニメ「やくならマグカップも」が人気を博していますね。

古川市長 ありがとうございます。「やくならマグカップも」は略称「やくも」として親しまれているのですが陶芸をテーマにして、陶器とタイルで当市を紹介しています。4月から放送された第1期が非常に好評でしたので、10月から第2期の放送も始まります。30分番組で、前半15分がアニメーションで、後半15分が実写版になります。実写版では多治見のまちも映りますので、第一に市民の方に当市のよさを再認識してもらいます。第二に番組を見た方たちがロケ地めぐりで当市を訪れてくれます。コロナ禍ではありますが、すでに非常に多くの方々に来ていただいています。やくもにちなんで、公用車もキャラクターをあしらったラッピングカーにしているのですが、そのデザインにしても、従来の役所の感覚を突き抜けた思い切ったデザインにしています。

―― 「やくならマグカップも」のアニメ放映は、そもそもどのようなきっかけから始まったのですか?

古川市長 もともと「やくならマグカップも」は、地元IT企業の「株式会社プラネット」の小池会長が自費出版のフリーコミックとして発刊していたことから始まります。小池会長は10年ほど前から「アニメーションで多治見のまちを元気にしたい」と言い続けていました。当時は非常に懐疑的に見られていたのですが、「やくも」を読み続けていた子が日本アニメーションに就職しました。そして、「ぼくのふるさとは、こんなまちです。こんな企画はどうですか」と提案したところ、社内で受け入れられて、今回の企画が実現したという経緯があります。当市としては今回の企画を産業観光に活かしていきたいと考えています。全国からアニメを見たお客さんに来ていただいて、陶芸を体験してお土産を買って帰っていただいて、まちの活性化につなげていきたいと思います。

市の玄関口の表情が大きく変わる

―― 多治見駅南地区市街地再開発事業についても教えてください。

古川市長 14階建てのホテルと29階建てのマンションについては、美濃焼タイルをたっぷり使ってコンパクトシティを確立し、マンションはすでに99%が売れています。商業棟については、医療施設の他、日常的な買い物が楽しめるようになっています。名古屋からわずか35分の当市に移住・定住していただけるよう事業を進めています。当市には、国の名勝に指定された庭園を有す「虎渓山永保寺」がありますし、自然豊かな環境の中で暮らしていただくことができます。

―― マンションの99%がすでに販売済みというお話ですが、とても順調ですね。

古川市長 最上階は販売価格が1億円を超えたとの報告を受けています。当初、多治見で億ションは無理だと言われたのですが、実現できました。フージャースコーポレーションと旭化成不動産レジデンスがデベロッパーだったわけですが、市街地再開発組合からは他地区の事業と比較してもここまで順調に販売が進んだのは珍しいのではと言われました。多治見駅直結ですし、県立多治見病院まで5分で、学校も近いです。買い物もこのエリアでほぼ完結できますし、JR中央線の本数も多いので予想以上に販売が好調に進んだようです。

―― ホテルはどういった方がターゲットになるのですか?

古川市長 ビジネスユースが中心で一泊7千円台が中心になると思います。ただ、最上階にはプレミアムスイートも用意されていて、高級感を醸しています。手がけたのは静岡県浜松市に拠点を置く、くれたけホテルグループなのですが、「多治見のタイルをたくさん使ってください」「最上階には展望露天風呂を作ってください」「1階のラウンジはフリードリンクでワイワイできるようなスペースにしてください」「近隣の飲食店と連携してください」などのお願いをしました。様々なホテル運営会社から問い合わせがあったわけですが、くれたけホテルグループの社長に私自身が直接お会いして決定しました。

目に見える再開発事業が市民の自信につながる

―― 多治見のまちが大きく変わっていることが目に見えてわかるわけですから、市民も変化を実感しているでしょうね。

古川市長 当市がもともと持っているトラディショナルな美濃焼、美濃焼タイルについては、ほかのまちは追いかけることはできません。こうしたものを大切にする一方で、一流企業を誘致して両輪として動かしてきました。例えば企業誘致でも粘土鉱山の跡地を活用して積極的に進めてきました。トヨタ自動車、トヨタ紡織、アマゾン、日本ガイシ、JR東海という一流企業を誘致してきました。その結果、新規産業に関しては昨年9.1億円の税収になりました。多治見駅北には「虎渓用水広場」ができて、ミニコンサートやお祭り、マルシェなど様々なイベントで盛り上がりますので、市民の皆様は「私たちのまちはちょっと違うね」という具合に自信を持ってくれていると思います。

―― これまで一流をキーワードに様々な施策を実現してきたわけですが、そうした事業を通じて職員のスキルも相当磨かれてきたのではないですか?

古川市長 女性職員や若手職員が出したアイデアをたくさん実現しているのは一つの特徴かもしれません。それというのも市役所内では従来と違うことをやってもいいという考え方を植え付けています。失敗したら誰が責任を負うのかという話をするのではなく、最終責任は市長がとります。その上で仮に失敗したとしても、部長、課長がきちんと責任を取るからという雰囲気を作っていますから、若手職員も新しいことにどんどんチャレンジし続けてくれているのだと思います。私自身も会議の場においても気兼ねすることなく意見を言えるムードメイクは心がけてきました。結果的に企業誘致をはじめとして、いろいろな成功事例を積み重ねることができ、それが職員にとっても大きな自信につながっています。それが、いいサイクルで回っていると思います。

 

多治見市の情報

面積:91.24km2
人口:108,779人(令和3年6月1日)
市の木:シデコブシ、銀杏(いちょう)
市の花:桔梗(キキョウ)、つつじ

名所・旧跡・観光

虎渓山永保寺
神言会多治見修道院
虎渓公園
不動明王の滝
本町オリベストリート
セラミックパークMINO
美濃民芸陶器の里まつり
多治見陶器祭り

隣接する自治体

土岐市|可児市

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