土岐市役所

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加藤 淳司 市長

歴史・文化をテーマに
土岐市の未来をひらく拠点づくりを進める

多様な文化資源を市民と共に活用する

―― 文化財保存活用拠点整備事業の概要と取り組み内容についてお聞かせください。

加藤市長 現状は「土岐市美濃陶磁歴史館」があり、発掘品や文化財を展示しています。ただ、昭和54年のオープンでかなり老朽化が進んでいます。また隣接して、昭和47年にオープンした旧文化会館がありましたので、このエリアをリニューアルしようというのが、文化財保存活用拠点整備事業の概要になります。このエリアには、国の史跡である「元屋敷陶器窯跡」という織部焼が焼かれた窯跡や、「乙塚古墳附段尻巻古墳」もあって、文化財が点在している場所です。美濃焼のルーツとも呼ぶべき場所でもありますので、市民の皆様と一緒になって、知の拠点としてさらに深堀りしていこうという思いで取り組んでいるところです。

 基本的なコンセプトについては昨年度に基本構想を作った中で、「開かれた扉」という基本コンセプトを打ち出しました。そのコンセプトの下、博物館機能、にぎわい機能、つながり機能などを活用して、当市に住んで学ぶ人、また当市を訪れていただく人に親しみ、楽しんでいただける施設にしたいと思っています。

―― 場所的には市のどの辺りになるのですか?

加藤市長 北部になります。中でも元屋敷陶器窯跡は、この地域において陶祖の家系の方たちが盛んに陶器を焼いていた場所です。特に桃山陶といわれる江戸時代より少し前の時代には茶陶を盛んに焼いていました。その意味では時代を形作ったというか、エポックを作られた場所です。今日の美濃焼のルーツとも呼ぶべきものなので、より多くの人に見ていただける施設として整備していきたいと思います。

地場産業の活性化で地域を元気に

―― オープンファクトリー環境整備、PR動画制作の概要と取り組み内容についてお聞かせください。

加藤市長 当市は美濃焼の生産地で、製造業が数多くある地域です。そこで製造過程を多くの皆様に体験していただいたり、見ていただく機会を増やすという取り組みを進めていきたいと思っています。工場そのものを見ていただくことになりますので、それに耐えうる施設整備なども必要になってきます。アフターコロナを見据えた位置づけで取り組んでいくことになりますが、今回は12の事業者の方々から手が挙がりましたので、希望する事業者の方々の環境整備を進めていきたいと思います。

―― やはり、土岐市は陶器製造に関わる方は多いのですか?

加藤市長 はい、相当多いです。平成が始まる頃は市内の事業所の8割が陶磁器産業でした。従業員比率も製造出荷額も8割でしたから、当市は単一産業で成り立っている地域でした。その後、円高や中国への生産移転などの環境変化によって、全体としては事業所数も減っていますが、独自の製品を新たに開発して頑張っている事業所もあります。例えば、ふるさと納税ですが、これまでずっと1年間で数十万円だったのですが、陶器に力を入れようということで取り組みを進めたところ、一昨年度は3,600万円まで伸び、昨年度は24,000万円まで急伸し、今年度は4億円を目指しています。当市は陶磁器のまちですから、陶磁器を様々な形でアピールできるチャンスでもあると捉えています。

生涯にわたって読書に親しむ環境を整える

―― 最後に、読書推進事業の概要と取り組み内容についてお聞かせください。

加藤市長 私が市長になる以前からなのですが、当市の子どもたちの読書率が低いと感じていました。デジタル化が進んで、活字に触れる機会が少なくなっているわけですが、何とか変えたいという思いがありました。その中で、大きく3つの取り組みを進めました。1つは、「土岐ブックフェス」というイベントを実施しました。当市出身のフリーアナウンサーである近藤サトさんの朗読会を拝見する機会があったのですが、大変素晴らしかったです。そうした朗読会をきっかけに、子どもたちが本や読書に興味を持つきっかけになるのではないかと考えて実施しました。

 2つめは、コロナ禍ということもあって、図書館へなかなか本を借りに行くことができないことからデジタルブックを推奨するということで、電子図書館を開館しました。

 3つめは、各学校には学校図書館があるわけですが、子どもたちに、さらに読書に親しんでもらうために、学校司書支援員を配置しました。司書は元々いるわけですが、日々の業務が忙しくて、なかなか手が回らない現状がありました。そこで新たに支援員を配置して、子どもたちが喜ぶようなしつらえを工夫してもらいました。私自身、何度か視察したのですが、子どもたちの興味を引くような見せ方の工夫などがなされて、大きく変わったと思っています。

―― 子どもたちに変化は見られますか?

加藤市長 土岐ブックフェスの中で、朗読コンクールを実施しましたが、そうしたことに興味を持つ子どもが増えたという実感はあります。読書率の定義は1か月間に子どもたちが読んだ書籍の平均冊数なのですが、それが少ないということは、いかに活字に触れない子どもが増えているかを表していると思います。読書は読解力を始めとして、様々な能力を高めることに役立つと思います。私自身、子どものころから読書が好きですし、読書の喜びをぜひ多くの子どもたちにも知ってもらいたいという思いがあります。

土岐市の情報

面積:116.16km2
人口:55,935人(令和4年11月30日)
市の木:ヒトツバタゴ 
市の花:キキョウ

名所・旧跡・観光

陶史の森
土岐市立陶磁器試験場「セラテクノ土岐」
織部の里公園
若人の丘
土岐市温泉活用型健康増進施設「バーデンパークSOGI」(曽木温泉)
土岐プレミアム・アウトレット
土岐美濃焼まつり

隣接する自治体

瑞浪市|可児市|多治見市|御嵩町

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