東白川村 桂川 憲生 村長

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安心して住み続けられる村へ
移住・定住を促進し、人口減少対策を進める

東白川村の桂川憲生村長
安心して住み続けられる村へ<br/>移住・定住を促進し、人口減少対策を進める | 市町村長

Interview

東白川村

桂川 憲生 村長

空き家バンクの流動性を高めたい

―― 東白川村の長所について教えてください。

桂川村長 いろいろな切り口があると思いますが、移住・定住に関していえば、散居、つまり家が散らばっています。都会の人が田舎へ移り住むとイメージしたものに近いと思います。ニーズに合った田舎具合になっている点が強みだと思います。

木材資源がたくさんあることも強みだと思っています。木材は自然の木ですから、毎年3%ずつぐらい成長しています。そのうち半分ぐらいを伐って販売していますが、それでも増え続けている資源です。植生としても、長野県より北にはあまりなく、この地域は木曽ヒノキ、東濃ヒノキと言われるように質が高いですから、その点も強みだと考えています。
東白川村の桂川憲生村長との対談風景

―― 逆に課題についても教えてください。

桂川村長 人口減少です。理論的には食い止めることができると思って、頑張ろうと思っています、中には、人口減少問題は全国的な問題で、多くの地域で人口が減っていますから、流れに逆らって強く抵抗しなくてもいいのではないかという方もいます。ただ、何も手立てをしないと地域経済が落ち込んでいきます。小売業やサービス業が成り立たなくなると撤退されて住みにくい地域になってしまいますから、地域経済を支える手立てには取り組みたいと考えています。

―― 「CROCE season2」というカフェが週末を中心に大変な賑わいを見せたり、「つちのこフェスタ」などのイベントには多くの方も訪れます、交流人口は一定数あると思いますが、その点についてはいかがですか?

桂川村長 カフェを訪れたり、イベントへ来たことがきっかけで移住につながったケースも確かにあると思います。ただ、消費生活支出という指標があります。古い統計ですが、当村では1人当たり135万円使います。その中のいくらが村に落ちるかという統計はありませんが、その金額と、交流人口としてイベントに来て、お土産を買う、食事をするといっても数千円ですから比較にならないです。やはり定住を目標にしたいと思っています。

―― 移住定住者の受け皿は十分ありますか?

桂川村長 はい。空き家は145軒ぐらいあります。高齢者の単独世帯が多いので、今後も亡くなられる方は出てきます。そうなると空き家が出ますから、それらをいかに空き家バンクへ流すかということがポイントになると思います。

20年先、30年先の村の未来を見通せるように

―― 話題は変わりまして、15年ほど前、役場による注文住宅の直販サイト「フォレスタイル」を構築・運営されました。村の基幹産業である林業、建築業の活性化につながったと思います。

桂川村長 一定の成果は出せたと思っています。フォレスタイルを始める前は、岐阜県、愛知県のお客様が中心でしたが、東京でも何棟か建てさせていただきました。マスコミにも取り上げられたので、「東濃ヒノキを初めて知った」、あるいは設計士の方から「東濃ヒノキで一度、家を建ててみたかった」という声があって、受注にもつながりましたので、フォレスタイルを始めたことでステージは変わったと思います。

―― 今井前村長の後を受けて選挙になったわけですが、選挙期間中はどのような声が寄せられましたか?

桂川村長 「村を頼むよ」というシンプルな声は多かったです。「20年後、30年後、村は続くの?」と心配される声はあったと思います。

―― やはり村民の皆さんにとっても、人口減少が大きな関心事だというわけですね。具体的な手立てはお考えですか?

桂川村長 名古屋大学大学院のシミュレーションでは、12世帯36人が毎年増えれば人口は安定していきますし、増えていきます。ですから毎年15棟ぐらいを空き家バンクに登録することを目指したいと考えています。現在、空き家バンクに新しい空き家を掲載すると、メールを送るサービスを展開していますが、登録世帯は300世帯を超えています。当村へ来たいという潜在的な数が300世帯あるわけですから、その数を増やしていきたいです。同時に空き家をどんどん片付けて空き家を流動化するという二つのことに力を入れていきたいと思います。

―― 村の活性化については、若い世代の活躍も欠かせないと思いますが、新規事業の立ち上げなど、若い方の活躍についてはいかがですか?

桂川村長 商工会については、会員数の伸びが県内1位で表彰されたと聞いています。 創業についても、飲食店、お茶屋さん、クッキーのお店など新しいビジネスを始められる方がいます。先ほど話に出た「CROCE season2」も変わらず順調で、土日は2時間、3時間待ちと盛況のようです。多くが他県ナンバーで、カフェを目的に訪れる方が多くて、そのあとに道の駅も立ち寄るなどシャワー効果も生まれているようで、大変ありがたく思っています。

―― これからの4年間で、これだけはやりたいということはありますか?

桂川村長 皆さん、今は20年、30年先のことを心配しておられます。「これで多分大丈夫だね」というように、確信はないけれど、そういう雰囲気をつくるこが目標です。

健康づくりにも力を入れる

―― 話題は変わりまして、観光関連についてはいかがですか?

桂川村長 一番多い宿泊客は、白川での鮎釣りだと思います。あとは、株式会社シシガミカンパニーが運営している「forenta(フォレンタ)」も人気です。山の中に、自分の区画の中で基地のようなものをつくりに毎週訪れる人もいますし、「CROCE season2」の隣には、キャンプ場やグランピング施設もありますので、アウトドアが中心になっていると思います。

―― 最後になりますが、体力維持で、普段から心がけていることはありますか?

桂川村長 今は週2回のペースでジムに通っています。人間の筋肉のピークはだいたい25歳から30歳ぐらいだそうで、個人差はありますが、そこから毎年1%ぐらいずつ落ちて、60歳ぐらいからは2%下がるそうです。私も66歳ですから、ピークの時から比べると、統計的には30%ぐらいは落ちていることになります。ただ、筋肉は負荷をかければ減らないそうなので、5年ほど前から筋トレとプールを始めました。

村では数年前、筋肉量を測る機械を購入しました。私自身、筋トレを初めてからは筋肉量が減っていません。自らの体験で実証しましたから、村民の皆さんにやりましょうと言ったところ、 現在150人程度の方が始めています。これを続けていくと、介護費用が減少しますから、財政的な寄与があると思います。介護される方が減れば、介護する方も減りますので、働くことができます。ですから、村民の健康づくりにも力を入れていきたいと思います。

■東白川村
〒509-1392 岐阜県加茂郡東白川村神土548番地
TEL.0574-78-3111 FAX.0574-78-3099
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東白川村の情報

面積:87.11km2
人口:1,914人(令和8年6月)
村の木:ハナノキ
村の花:ミツバツツジ

名所・旧跡・観光

こもれびの里
つちのこ資料館
神田神社

隣接する自治体

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