INTERVIEW
Leader's Voice
「企業誘致」「観光」「環境」「健康・福祉」「子育て・教育」の5つのKで事業を展開
Interview
宇佐美 晃三 町長
優先順位を決めて公園のリニューアル計画を策定
-- 大野町の最近の動きについて教えてください。
宇佐美町長 少子化問題については厳しい状況が続いていて、昨年12月31日現在で新しく子どもが生まれた数は80人台です。少子化が進む中で、学校の再編は避けて通ることができません。すでに小中学校のあり方の検討会が立ち上がって、3月に諮問をいただく予定になっていますが、統合はやむを得ないと思います。どういう形で統合するかについては、諮問を受けて来年度に議論を進めていきたいと考えています。
-- 統合の具体的なイメージはあるのですか?
宇佐美町長 今話した通り、本格的な議論はこれからになりますが、現在ある小学校6校、中学校2校の中で中学校を1つにするのはマストだと思います。そのうえで小学校を1校にするのか、2校にするのか。あるいは義務教育学校を2校作るという3つぐらいの選択肢になるのではないかと考えています。
-- 話題は変わりまして、公園のリニューアルについてお聞かせください。
宇佐美町長 今年度と来年度の2年間で議論をしていこうと思っています。調査までは終わっていますが、今後どうするかということについてはもう1年かけて議論を深めていきたいと考えています。当町内には29カ所の公園がありますが、それぞれの使用状況や費用対効果などを検証して優先順位を決めたいと思っています。その中では「大野町運動公園」についてはオープンしてから20年が過ぎていますのでリニューアルを検討していますが、都市公園にすると様々な財政的なメニューを使うこともできますので、それを活用する方向で進めたいと考えています。
町民の健康管理にもつながる遊歩道を整備
-- インフラ整備についてはいかがですか?
宇佐美町長 大野神戸ICへのアクセス道路については、さらに整備を進めているところです。具体的には大垣神戸大野線と303号線ですが、順調に工事が進んでいます。
また観光関連の話題としては、道の駅「パレットピアおおの」から三水川沿いに「旧北岡田家」「黒野駅レールパーク」「牧村家」「野古墳群」「大野町運動公園」という具合に観光スポットが点在していますので、道の駅から自転車あるいは歩いて散策できるような堤防道路の整備についても進めていくことができたらと考えています。
これは町民の健康管理にもつながります。現在第七次総合計画を策定しているところですが、これまでは「企業誘致」「観光」「環境」の3Kを柱にしていましたが、新しく「健康・福祉」「子育て・教育」を加えて5本柱にして進めようと考えています。病気になってから治すことも大事ですが、それよりも予防に力を入れていきたいと考えています。歩くことは健康に非常に良いですから、その意味でも散策ルートの整備ができればと考えています。
-- 三水川沿いを歩く人は多いですか?
宇佐美町長 多いです。私も気候のいいときはノルディックウォークで自宅から三水川まで行って、1時間ぐらい歩いています。右岸堤防は車の往来がありますが、左岸は車の往来も少ないので自転車や徒歩での散策にはぴったりですから遊歩道が整備できたらと思っています。
県内トップクラスの入り込み客数で賑わう
道の駅「パレットピアおおの」
-- 観光に関する話題も出ましたが、観光の状況についてはいかがですか?
宇佐美町長 道の駅が中心になりますが、好調を持続しています。これまではオープンした翌月の8月が過去最高の入り込み客数でしたが、昨年11月は、それに次ぐ売り上げと入り込み客数を記録しました。その意味では非常に多くのお客様に来ていただいています。年間の売り上げも4億円を超えていて、道の駅では県内トップクラスを誇っています。
-- 道の駅を発着地点にする「西美濃ライナー」はどのような状況ですか?
宇佐美町長 残念ながらバス会社としては赤字が出ているということで、当町、安八町、輪之内町、海津市、大垣市が赤字の半分をサポートして、1年ごとに見直しをしていくことになりました。
1日10便以上運行していますが、確かにほとんど人が乗っていない時間帯はあります。ならすと平均で10人ぐらいは乗っていると思いますが、平均して15人ぐらいになると黒字化するのではないかと言われていますので、乗客を増やす努力をしていかないといけないと思っています。
ただ、利用した方に話を聞くと、皆さん「とても便利です」と言われます。JR名古屋駅まで1時間ちょっとで着きますから本当に便利です。利用している方も学生からお年寄りまで、女性も多いですし本当に幅広いです。そして意外に多いのが名古屋からの観光利用です。夏などは当町の道の駅まで来て、谷汲山でお参りをして川魚を食べるという日帰りコースもあって、こちらの利用も多いようです。私たちは、名古屋へ行くという考えでしたが、名古屋から来てもらうという使い方もあるわけですから、観光の企画を増やすことで利用客の増加にもつながると思っています。
当町からの利用という意味では、「できれば下宿より家から通わせたい」と考える親御さんも多いです。その点では大学生の利用もあります。会社員で名古屋へ通勤する場合、現在は穂積駅まで車で行って、電車に乗るケースが多いと思いますが、車で30分かかって、満員電車に20分以上乗ることになりますから、時間的にはほとんど変わりませんし、高速バスはシートベルトの着用が義務付けられているので、座ることができます。そうした魅力をまだまだ伝えきれていない面もあるのではないかと考えています。
あるいは東京から当町へ来る場合、現状は岐阜羽島駅で降りてタクシー利用が多いですが、タクシーは費用も結構かかります。その意味では西美濃ライナーは有効な選択肢になると思います。イビデンの本格稼働が始まれば東京からの出張客も見込まれますので、利用数も上がるのではないかという期待もあります。今後さらに乗って残そうという機運を高めてPRに力を入れていきたいと考えています。
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大野町の情報
面積:34.20km2
人口:22,084人(令和4年12月1日)
町の木:もみじ
町の花:つつじ、バラ
名所・旧跡・観光
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野古墳群
大野町バラ公園
来振寺
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