大野町 宇佐美 晃三 町長

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「健康・福祉」「子育て・教育」を加えた
新たな5つのKで第七次総合計画がスタート

大野町宇佐美晃三町長
「健康・福祉」「子育て・教育」を加えた<br/>新たな5つのKで第七次総合計画がスタート | 市町村長

Interview

大野町

宇佐美 晃三 町長

予防に力を入れて健康・福祉面をさらに充実

―― 大野町の最近の動きについて教えてください。

宇佐美町長 第七次総合計画が始まったところで、現在、様々な取り組みがスタートしています。第六次総合計画は観光、企業誘致、環境という3つのKでした。今回は健康・福祉、子育て・教育を加えた5つのKで取り組んでいます。

今年の一般会計予算は95億1,800万円ということで、過去最高になりました。目玉としては、南こども園を取り壊して、新しいこども園を作ります。6億円ぐらいかかる大きな事業になるわけですが、民生費が38億円、教育費が13億円で、この2つで半分以上を占めることになります。

大野町宇佐美晃三町長との対談風景

―― 健康福祉関連についても教えてください。

宇佐美町長 おかげさまで、西濃厚生病院が2年前にできて、町民の皆様の医療に対する安心感は上がりました。ただ、病気になって行くよりも、人間ドック、健康診断など予防的な面で西濃厚生病院を活用していただいて、元気に過ごしてほしいと考えています。

西濃厚生病院

西濃厚生病院

大野神戸IC周辺ではニーズの高いホテル建設も予定

―― 西濃厚生病院の話が出ましたが、大野神戸IC周辺は開発が進んでいますね。

宇佐美町長 はい。当町が所有する25haについては、すべて完了しました。あとは民間による進出もあるようです。ルートインホテル、ABホテルの計画があります。

大垣神戸IC周辺風景

大垣神戸IC周辺の風景

―― ホテル需要はどのような層がターゲットになるのですか?

宇佐美町長 いろいろな利用方法があると思います。病院の患者さんに対する見舞いがあります。西濃厚生病院には緩和ケア病棟もありますので、ご家族が最後の1週間ぐらいは一緒にいたいということで、ホテルを利用するケースもあると思います。イビデンには様々な技術者がいますので、打ち合わせに来られる方などの利用もあると思います。

最近では、子どもの家に祖父母が遊びに来ることがあります。その際、最近の若い世代の家はそれほど大きくないですから、泊まるスペースがない場合もあります。そうした方々から「泊まる場所があるといいな」という声もあるようです。

―― 今後もサービス業を含めて、いろいろな開発が進みそうですね。

宇佐美町長 はい。ただ中央分離帯があることはネックになると思います。交通量としては半分になってしまいますので、沿道サービスといっても意外に難しい部分はあると思います。まだ、ある程度の開発は進むと思いますが、沿道に店が立ち並ぶという姿にはならないのではないかと思います。

ブラッシュアップして道の駅の魅力を高める

―― 話題は変わりまして、子育て・教育についてはいかがですか?

宇佐美町長 3月31日に小中学校のあり方外部検討委員会から答申をいただきました。その答えは、現在は6つの小学校と2つの中学校がありますが、1つの小学校、1つの中学校でよいでしょうということでした。さらにいうと、小中一貫校もしくは義務教育学校にまとめることが、先を見据えたうえでのベストになるのではないかという答申をいただきました。今後はタウンミーティングを実施して、地元の皆様に説明して合意形成ができたならば進めていきたいと思います。

―― 観光関連についてはいかがですか?

宇佐美町長 当町で通年、お客様を呼ぶことができるものはありませんでした。道の駅「パレットピアおおの」はオープンして6年になりますが、コンスタントに多くのお客様に来ていただいています。ただ、これまでは好調でしたが、夏に大野神戸ICと本巣ICがつながると、大野神戸ICで降りる必然性はなくなります。これについては、以前からずっと、「わざわざ降りてもらえる道の駅にしなくてはならない」と言い続けています。

ここは揖斐郡の玄関口になりますから、まずは大野神戸ICで降りてもらって、道の駅によってもらって情報収集をして、谷汲山や徳山ダムなどへ観光に出かけてもらえればと思います。そのためにも、さらにブラッシュアップしていく必要があると思います。

4月初めに、道の駅へ来たら、たくさんの観光バスが止まっていました。駅長に尋ねたところ、「淡墨桜を見に行かれる方のツアーバスです」という答えが返ってきました。私は即座に、「このバスは来年からは来ないからね。違う魅力を作る必要があります」と言いました。来年からは本巣ICで降りることになります。

新たな魅力としては、これまでは、バラ苗や園芸作物をテントで販売していましたが、恒久的な建物に作り変えました。店舗というものは、必ず手を入れて、どこか新しくしていかないと陳腐化します。少なくとも10年でリニューアルする必要があると聞いていますので、今後もより一層、魅力を高めていきたいと思います。

大野町の道の駅パレットピアおおの

道の駅 パレットピアおおの

―― 最後になりますが、特産品についてはいかがですか?

宇佐美町長 当町ならではというと柿とバラになると思います。もう1つぐらい、特徴のある新たな特産品ができるといいなと考えています。ただ、柿については、やり様によっては、まだまだ可能性があると思っています。昨年、揖斐郡のブランド推進協議会でシンガポールへ売り込みに出かけましたが、とても評判がよかったです。あれだけ甘い果物は珍しいようです。1個500円、1,000円の値段でも富裕層が多いから買ってくれます。今後も世界に向けた魅力の発信を続けていきたいと思います。

大野町の特産品の柿

大野町の特産品 柿

大野町の特産品のバラ

大野町の特産品 バラ

 

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大野町の情報

面積:34.20km2
人口:21,268人(令和7年5月1日)
町の木:もみじ
町の花:つつじ、バラ

名所・旧跡・観光

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