関市 山下 清司 市長

Leader's Voice

関係人口を創出して、地域をもっと元気に
独自の文化や特産品をブラッシュアップ

関市の山下清司市長
関係人口を創出して、地域をもっと元気に<br>独自の文化や特産品をブラッシュアップ | 市町村長

Interview

関市

山下 清司 市長

エッジをきかせた地域独自の取り組み

―― 「地域の宝磨き上げ事業」の概要と取り組み内容について教えてください。

山下市長 昨年(令和7年)2月で合併して20年が経ちました。合併した旧町村は過疎化に拍車がかかった側面もあります。そうはいっても、旧町村で文化、産業振興など一生懸命盛り上げてくれていたものがたくさんありますので、そうした取り組みを持続していってほしいという思いがあります。今後もブラッシュアップしてほしいということで、地域の宝磨き上げ事業につながっています。

関市の山下清司市長との対談風景

近年の主な取り組み内容としては、洞戸地域は、特産品であるキウイフルーツの新規栽培や栽培の拡大に取り組む方に対し、その栽培及び出荷に関する費用の一部を助成することで、特産品の生産力を高め、地域の活性化を目指しています。

板取地域は、道沿いに3万本のあじさいが咲き、「日本の道百選」(昭和61年度選定)にも選ばれています。板取地域のあじさいロードをより活かすため、板取地域の観光スポットである板取川温泉の入口周辺や21世紀の森公園のあじさいの植栽と管理を手掛け、景観を整備しています。

洞戸地域のキウイフルーツ

キウイフルーツ

板取地域にある

21世紀の森公園のあじさい

武芸川地域では、ゆかりのある作家の作品展を開催することで、地域を学ぶ機会を設けるとともに、郷土愛の醸成を図っています。武芸川出身の禅僧であり画家でもあった仙厓(せんがい)の絵画や、武芸川在住の刀匠で、ともに無鑑査(審査なしで展示会に出展可能な資格)である尾川兼圀(初代 ※故人)、尾川兼國(二代目)の刀を展示しました。
※初代、二代目ともに「おがわかねくに」。親子

武儀地域では、特産品である原木しいたけの栽培と販売に取り組む若者に対し、その費用の一部を助成することで、原木しいたけ栽培の活性化と後継者の育成を図り、地域の振興を目指しています。

上之保地域では、特産品であるジビエ(鹿肉)を使った料理(鹿肉ソーセージ)を地域で開発し、そのレシピを活用して、ゆず祭り等の地域のイベントで試食会を開催するなど、特産品のPRを行っています。

地域の宝磨き上げ事業としては5地域が対象ですが、旧関地域では15の地域委員会が立ち上がっていて、独自の視点で様々な取り組みを進めてくれています。

武儀地域の原木しいたけ

原木しいたけ

上之保ゆず祭り

上之保ゆず祭り

―― 登山道の整備も、そうした取り組みの一つですね。

山下市長 はい。もともと市民にとっては馴染みのある山だと思いますが、少し手を加えることで、より身近になると思います。健康づくりにもつながりますし、よい取り組みだと思っています。各地域にある登山道を整備することで、市内外の登山者を誘致し、地域の活性化に繋げています。 高賀山登山道入口整備(洞戸)、蕪山(かぶらやま)登山道の整備(板取)、水道山登山道の整備(武芸川)、高澤古道の整備(武儀)、城山(じょうやま)縦走路コースの整備(上之保)などを行いました。

また、これらの「地域の宝磨き上げ事業」による登山道の整備のほか、地域委員会や有志の方々による自主的な登山の環境整備が進んだことや、世代を問わず楽しめるレジャーとして、登山が定着してきたことから、当市内の9つの山に登り、スタンプを集めるデジタルスタンプラリー「せきデジスタ9」(※)を開催しました。(令和7年10月1日~令和8年1月31日)

※ 関市内の登山道9コース17スポットに設置した二次元コードを読み込むことでポイントを集め、抽選で賞品(せきpay)が当たるスタンプラリー。「地域づくり支援事業」で実施。

関市登山デジタルスタンプラリー せきデジスタ9のポスター

関市登山デジタルスタンプラリー せきデジスタ9

 

スタートアップや売り上げアップの伴走支援

―― 「創業支援拠点施設管理運営事業」の取り組み内容について教えてください。

山下市長 関市ビジネスサポートセンター(セキビズ)が立ち上がって、今年度で9年目を迎えます。中小企業の売り上げアップや、新しく創業しようという方々を応援する目的で始まって、伴走支援を続けていますが、自分がやりたいと思っていたことを実現している方々が増えています。

創業支援拠点施設「本町チャレンジBASE」は、中心市街地の本町通りにある起業・創業支援に特化したチャレンジショップ施設です。令和2年11月から令和6年3月まで「まちの賑わい創出」を目的に実証実験施設として整備した「本町BASE」を、起業・創業の相談やセミナーを受けられるチャレンジショップ機能を併せ持った拠点施設として令和7年4月にリニューアルしました。ここでのサポートは関市ビジネスサポートセンターが担当し、専門のスタッフによる伴走支援を行っています。現在、14人のチャレンジャーが市内での起業・創業を目指してこの場所で頑張っています。また、セキビズのサポートを受けて開業した方が出店する「セキビズチャレンジャーズマルシェ」なども定期的に開催し、まちの賑わい創出や中心市街地の活性化にも貢献しています。

また、3年前からビジネスプランコンテストを開催していて、スタートアップの支援も続けています。中には、市外から移住してきて、市内で工房を立ち上げた方もいます。

本町チャレンジBASE

本町チャレンジBASE

――  「公共交通利用促進事業」の概要と取り組み内容について教えてください。

山下市長 公共交通は地方都市にとって大事ですが体制の整え方は難しいです。細かくバス停をつくると、利用者にとっては便利ですが、それだと目的地に着くまでに時間がかかります。それならばと、バス停を間引くと「バス停まで遠くて使いにくい」という声が聞かれます。あるいは、乗客の少ないバスを走らせていると、利用しない方からは「経営の観点からいかがなものか」という声も出ます。その意味では、非常に難しい施策ですが、交通弱者のためには極めて重要な施策だと考えています。

長良川鉄道については、市外の高校へ通う生徒もいて、高校生の利用は一定程度あります。経営状況は極めて厳しいですが、なんとか維持したいと考えています。

そうした背景がある中で、令和7年度からの新規事業として、満75歳以上の市民を対象に、関シティバス等で利用ができる3,000円分の回数券を配布し、高齢者の公共交通利用のきっかけづくりを推進しています。

若者に対しては、高速名古屋線バスの通学定期乗車券を購入し、大学等へ通学する市内の18歳以上の方を対象に、定期乗車券購入費用の一部を補助しています。令和6年度からは、補助金の上限額を月額5,000円から10,000円に拡充しました。経済的負担の軽減をすることにより、高速名古屋線の利用を促進し、通学に伴う若者の市外転出抑制を図っています。

そのほか、市内の小学生を対象に、社会見学として長良川鉄道の施設見学の受け入れや、富岡保育園の園児がハロウィンやクリスマスをテーマにシティバスを装飾し、そのバスで乗車体験を行うなど、未来を担う子どもたちに対しても公共交通に親しみをもってもらえるように取り組んでいます。

関市のバス

バスの中のハロディン飾り付け

アクティブシニアのボランティア活動を促進する「アクティブGメン♪75」

――  「生涯現役促進プロジェクト推進事業」の概要と取り組み内容について教えてください。

山下市長 生涯現役促進プロジェクト推進事業は、人生100年時代が到来し、市民の誰もが安心して生きがいをもって暮らすことができ、活気あるまちを作るための取り組みです。自分なりの価値観を持ち、趣味や様々な活動に意欲的な元気なシニア層であるアクティブシニアを育成し、保育園の野外活動の見守り、農業体験やワークショップのサポート等、これらの活動を通じてボランティア意識を醸成し、地域の課題解決等の担い手となることを目指しています。

取り組み内容としては、当市では、「生涯現役プロジェクト」を平成30(2018)年に高齢福祉課が中心となって立ち上げ、ボランティア活動に関するセミナーや相談対応などを行っています。令和2(2020)年のコロナ禍には、企画していた多くのセミナーが中止となりましたが、感染リスクを抑えつつ屋外で活動できる「農業セミナー」は継続しました。また、高齢者の閉じこもりを防ぐ新たなセミナーを検討し、保育園や学校関係者へのヒアリングを通じて、子どもたちの成長に関わる「保育セミナー」や「木育セミナー」を企画し、多くの高齢者に参加いただきました。

令和4(2022)年には、セミナーに参加された高齢者ボランティアメンバーを「アクティブGメン♪75(健康寿命75歳以上を目指す元気なメンバー)」と命名し、活躍いただいています。現在「農業」「保育」「木育」「ICT」の4つの分野でボランティア育成セミナーを開催し、「高齢者の生きがいづくり」「繋がり・健康づくり」「高齢男性の社会参加」を推進するため、活躍の場となる保育園や学校、地域とのマッチングに力を入れています。「アクティブGメン♪75」の名前が広まるにつれ、50代の方からも問い合わせが増えたため、「生涯現役」の“生涯”の幅を広く捉え、現在は50代の参加も受け入れています。参加者同士で新たな仲間づくりにもつながっていて、「新しい友達ができました」という声も多く、大変好評です。現在は90人を超えるメンバー登録があります。

広報せき令和4年4月号特集映像「アクティブGメン♪75」

アクティブGメン75

アクティブGメン♪75

アクティブGメン75

アクティブGメン♪75

――  「関おもちゃ病院」という活動も行われているようですね。

山下市長 はい。元気なら人の役に立ちたいという市民がたくさんいます。その中で、関おもちゃ病院という活動をしている団体があります。「工場勤務で手先が器用」「PCの知識は少し詳しい」といった方々が集まって、壊れたおもちゃを子どもが持ってくると直してくれるというものです。毎年「環境フェアせき」にもブースを出して、子どもたちが愛着を持っているおもちゃを直してくれています。こういう活動も素晴らしいと思っています。こうした活動を通じて、人生100年時代、元気なシニアが活躍する関市を目指します。

関おもちゃ病院

関おもちゃ病院

 

関市役所

〒501-3894 岐阜県関市若草通3丁目1番地
TEL.0575-22-3131 FAX.0575-23-7744
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関市の情報

面積:472.33㎢
人口:83,008人(令和8年2月1日)
市の木:杉
市の花:きく

名所・旧跡・観光

岐阜県百年公園
あじさいロード(日本の道100選)
名もなき池(通称:モネの池)
弥勒寺官衙遺跡群
宗休寺(関善光寺)
新長谷寺(吉田観音)
小瀬鵜飼
ほらどキウイマラソン
刃物まつり
岐阜県博物館
岐阜関刃物会館
関鍛治伝承館
刃物総合博物館・フェザーミュージアム
岐阜現代美術館
せきてらす

隣接する自治体

岐阜市|美濃市|美濃加茂市|各務原市|下呂市|郡上市| 山県市|本巣市| 富加町|坂祝町|七宗町

商工会・商工会議所のご案内

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十六フィナンシャルグループ大垣共立銀行岐阜信用金庫関信用金庫岐阜商工信用組合
 
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