INTERVIEW
Leader's Voice
駅前の新たなビジネス拠点「コネクトベース垂井」が12月に開館予定
Interview
早野 博文 町長
商工会とも連携し、イノベーションを起こす
―― 「ビジネス拠点づくり事業」の概要と取り組み内容について教えてください。
早野町長 一昨年、地域経済の活性化を図るために、第一弾として創業支援アカデミーと題して、創業する意欲のある方々の掘り起こしを行いました。やる気のある方に向けて、10回のプログラムメニューを用意しました。講師によるセミナーやグループでワークショップを開催したわけですが、20名ほどの参加者がありました。
昨年はさらにステップアップするということで、当町出身者の方によるアドバイザー事業やEC開設支援を行いました。本年はそれらの集大成として、旧東保育園を活用したビジネス拠点を作ります。垂井駅北口から徒歩5分という交通の利便性を生かし、町外から事業者を誘致するためのサテライトオフィス、創業時やテレワークに利用出来るコワーキングスペースを提供し、特に若い方をターゲットに多様な働き方を提供したいと考えています。4月にオープンした「ワイワイプラザ垂井」とも近いので、相乗効果も図っていきたいと考えています。
この施設の1室には商工会が入居予定であるため、商工会会員と施設利用者が連携し、新たなイノベーションを起こしてもらえるようにもしたいと考えています。
12月1日のオープンを予定していて、名称は「コネクトベース垂井」にしました。町内外の人々がつながる場になること、また、立地的にも中山道沿いに位置しますので、垂井宿と美濃路を結ぶことをイメージして名称を決定しました。ロゴマークについては、人をモチーフにして、人がそれぞれ集って、つながって、光り輝く表現をしています。新しい可能性を作る場所がイメージできるデザインになったと思います。
旧庁舎跡地を活用した賑わいの拠点
―― 「ワイワイプラザ垂井にぎわい創出事業」の概要と取り組み内容について教えてください。
早野町長 ワイワイプラザ垂井は、旧庁舎跡地を活用した賑わい拠点施設です。令和元年9月に、新庁舎に移転したわけですが、移設の話が決まったときから、跡地をどうするかについては町民と対話を重ねてきました。ワークショップなども開催して、最終的には、住民機能、貸室機能、行政機能の三つの機能を構成した施設になりました。中央公民館、垂井地区まちづくりセンター、朝倉にあった勤労青少年ホームを集約した複合施設としてオープンしました。 4月にオープンしましたが、稼働率は非常に高く、連日、たくさんの利用者で賑わっています。卓球、タスポニーなどのスポーツもできますし、和室でお茶会をしたり、音楽、文化活動も楽しむことができます。入り口を入ると、ネット遊具が設置してあり、そこでは子どもたちが元気に遊びまわっています。ワイワイ楽しめる施設として、すでに町民にも浸透していて、今後も大勢の方にご利用いただきたいと思います。
名軍師の居城跡を調査し、国指定を目指す
―― 「菩提山城跡総合調査事業」の概要と取り組み内容について教えてください。
早野町長 豊臣秀吉の名軍師として名高い竹中半兵衛重治公の居城である菩提山城について、国史跡への指定を目指して様々な調査をしているところです。昨年は航空レーザー測量を行って、赤色立体図を作成しました。100以上の遺構があると言われていますが、全体の把握を進めました。滋賀県立大学名誉教授である中井均先生に調査委員会の委員長になっていただき、調査を進めています。 今年度は、秋ごろから城跡の発掘調査をいよいよ開始して、同時に文献調査も進めながら菩提山城が果たした役割を解明して、令和10年度の国指定を目指していきたいと考えています。
―― 現状、菩提山城を一般の方が見ることはあるのですか?
早野町長 ハイキングコースになっていますので、現在の山城ブームも反映して見に行かれる方も多いです。標高約400mで、山頂までは約 1.3 ㎞~2㎞の距離であり、四季折々の自然や戦国時代を感じられる城跡として親しまれています。
―― 「合併70周年記念事業」の概要と取り組み内容について教えてください。
早野町長 既存の事業がたくさんありますので、70周年の冠をつけて、予算の上乗せをするなど、磨きをかけて事業を展開しています。ロゴマークについては、全体の外枠が当町の花である椿、真ん中に相川が流れて、竹中半兵衛重治公の家紋、垂井の曳軕、宮代の大鳥居、表佐太鼓、鯉のぼりが描かれています。
―― 垂井の曳軕まつりの話がありましたが、5月に開催されて大変賑わったようですね。
早野町長 はい。天候にも恵まれ、多くの観光客で賑わいました。曳軕の舞台の上では子ども歌舞伎が演じられ、とても華やかです。今年はオープンしたてのワイワイプラザ垂井の正面から芸児が八重垣神社まで衣装で歩く練り込みがスタートしました。本当に見事なお祭りですので、ぜひ一度ご覧いただきたいと思います。ようやくコロナ禍も落ち着きを見せ、祭りに子どもたちの声があふれ、相川のこいのぼり一斉遊泳を合わせ、一年で一番華やかな景色が戻ってきたのは、私としても大変うれしく感じています。
リンク
垂井町役場
〒503-2193 岐阜県不破郡垂井町1532-1
TEL.0584-22-1151 FAX.0584-22-5180
垂井町のホームページはこちら
垂井町の情報
面積:57.14km2
人口: 25,810人(令和6年7月1日)
町の木:けやき
町の花:つばき
名所・旧跡・観光
南宮大社
朝倉山真禅院
垂井曳山祭り
表佐太鼓踊
中山道垂井宿
美濃路(松並木)
隣接する自治体
大垣市|関ヶ原町|養老町|揖斐川町|池田町
商工会のご案内
垂井町商工会のホームページはこちら