富加町 渡辺 圭太 町長

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目が行き届くコンパクトなまちの強みを生かして 快適で過ごしやすいまちづくりを目指す

目が行き届くコンパクトなまちの強みを生かして 快適で過ごしやすいまちづくりを目指す | 市町村長
目が行き届くコンパクトなまちの強みを生かして 快適で過ごしやすいまちづくりを目指す | 市町村長

Interview

富加町

渡辺 圭太 町長

交通弱者のための交通手段の確保は今後の課題

―― 富加町の強みについてどうお考えですか?

渡辺町長 大き過ぎず、小さ過ぎず、コンパクトなまちですから町民の皆さんも見知った方が多く、隅々まで目が行き届くところが強みだと思っています。コロナ禍の期間は交流の機会が減ってしまいましたが、今後は町民の方がふれあえる機会を増やしていきたいと思います。町外から転入される方も増えていますので、そういった方々とのコミュニケーションの場も作っていきたいと考えています。住民がより過ごしやすいまちづくりを、これから目指していきたいと思います。

―― 逆に課題についてはどのようにお考えですか?

渡辺町長 転入される方がいて、子育て世代も増えていますが、一方で高齢化も否めない事実です。町内を移動する手段の確保が、これからは確実に必要になってくると思います。関市や美濃加茂市と隣り合って、岐阜市や名古屋方面へもアクセスしやすい恵まれた立地環境ではありますが、車で移動できるという手段があってこそになります。車に乗らない方の移動手段をどのように確保するかは今後の課題になってくると思います。

ふるさとの歴史への理解を深めることが観光にもつながる

―― 観光面についてはどのようにお考えですか?

渡辺町長 宿泊施設もないですし、これまで観光を全面的にアピールしてきたわけではありません。ただ、歴史があるまちです。旧石器時代にはじまり、「茶臼山古墳」に代表される古墳時代の史跡があります。少し時代は進みますが、戦国時代には「加治田城跡」「堂洞城跡」が織田信長の美濃攻め最前線の舞台になりました。昭和に入ると木村小舟(きむらしょうしゅう)さんが童話作家として活躍されました。そうしたたくさんの歴史がありますので、歴史を感じていただくことをもっとアピールしていきたいと思います。  これは観光面であると同時に、子どもたちの教育、大人になってからの生涯学習の面でも活用していきたいと考えています。町内の方々がふるさとの歴史について理解を深めることが、町外へのPRにつながり、観光面にもつながっていくと考えています。

夕田茶臼山古墳の確認調査中

夕田茶臼山古墳

夕田茶臼山古墳の西からの俯瞰

夕田茶臼山古墳の西からの俯瞰

加治田城

加治田城本末

加治田城で歩け歩け大会

加治田城で行われた歩け歩け大会

―― 日本最古の戸籍ゆかりのまちでもありますね。

渡辺町長 はい。当町は奈良正倉院に現存する日本最古の戸籍ゆかりのまちですから、これについても、もっと町内外にアピールしていきたいと思います。

日本最古の戸籍「半布里戸籍」

日本最古の戸籍「半布里戸籍」

若い力で新しい富加町を作る

―― 選挙は無投票だったわけですが、町民からはどんな声が寄せられましたか?

渡辺町長 「若いんだから新しい富加町をつくっていってください」「若い人たちの力で活気あるまちにしてください」といった言葉をいただきました。  例えば当町では、よさこいダンスチーム半布里(はぶり) の皆さんが「富加の町から元気を発信」を合言葉に活動してくれています。名古屋で行われるにっぽんど真ん中祭りで優秀賞に輝くなど非常に活躍しています。ジュニアチームもありますし、10年ほど前からはチームを指導する先生が小学5、6年生を対象に運動会の演目の一つとして教えてくれて、運動会でも力強い踊りが披露されています。

よさこいダンスチーム「半布里(はぶり) 」のステージ風景

よさこいダンスチーム「半布里(はぶり) 」のステージ

よさこいダンスチーム「半布里(はぶり) 」

よさこいダンスチーム「半布里(はぶり) 」

よさこいダンスチーム「半布里(はぶり) 」

よさこいダンスチーム「半布里(はぶり) 」

よさこいダンスチーム「半布里(はぶり) 」

よさこいダンスチーム「半布里(はぶり) 」

―― 前町長時代は少子高齢化対策に非常に力を入れていましたが、これについてはどうお考えですか?

渡辺町長 前町長が3期12年務められ、私もその間、9年間らわたって町会議員を務めてきました。前町長は人口増を進めてこられたわけですが、私としてもそれを受け継ぎたいと考えています。今後、日本全体の人口は減少していきますが、その中で当町として少しでも歯止めをかけていくことが大事だと考えています。  これからの施策としては、新しく入ってきた世代の子どもたちが大きくなった時、当町に戻ってもらうことに力を入れていきたいと思います。当町はこども園、小学校、中学校がそれぞれ一つずつで、高校はありません。高校生については、当町に住み続けながら町外の高校に通う子が多いと思いますが、大学進学の際は、大半の子どもたちが町外に行くことになります。そうした子どもたちが大学を卒業して町外で就職したとしても、当町のことを思ってくれるようになってほしいと考えています。  私自身も当町が好きだったのでいつかは戻ってきたいと思いながら暮らしていました。大学を卒業して東京で就職しましたが、10年ほど前から町議という形で当町に戻ってきました。

―― 道の駅「半布里の郷とみか」の現状についてはどうお考えですか?

渡辺町長 道の駅では新鮮な野菜を販売していて、こちらは大変好評です。ただ、作り手の高齢化という課題がありますので、支援や活性化の方法を検討していきたいと思っています。駐車場が少ないという課題も以前から指摘されていますので、こちらについては早めに解決していきたいと考えています。

道の駅「半布里の郷とみか」の外観

道の駅「半布里の郷とみか」

道の駅「半布里の郷とみか」の店内

道の駅「半布里の郷とみか」の店内

―― 話題は変わりますが、健康維持のために日ごろから心がけていることはありますか?

渡辺町長 小中高は野球部に在籍して、大学も野球サークルで汗を流しました。現在は運動を特別しているわけではありませんが、毎朝、地元の小学生の見守り隊という形で、往復3kmぐらい、1時間ほど歩いています。息子が高校3年生なのですが、小学生2年生だったころから始めましたので、10年ぐらい続いています。これからも健康維持を兼ねて、続けていくことができたらと考えています。

 

富加町役場

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富加町の情報

面積:16.82km2
人口:5,860人(令和6年6月30日)
町の木:ドウダンツツジ

名所・旧跡・観光

半布里戸籍
半布ケ丘公園
道の駅「半布里の郷 とみか」
富加町郷土資料館
松井屋酒造資料館
清水寺
田の神祭り
佐久太神社

隣接する自治体

関市|美濃加茂市

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道の駅 半布里の郷とみか
 
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