坂祝町役場

〒505-8501 岐阜県加茂郡坂祝町取組46-18
TEL.0574-26-7111 FAX.0574-27-1808

柴山佳也町長

地域の安全・安心を守る
河川改修事業を重点事業として進める

教育環境整備の道筋を立てる

――　坂祝町の新しい動きについて教えてください。

柴山町長　当町の一つの大きな課題として道路の雨水排水対策、小河川の改修があると長年感じていました。これまでインフラ整備をはじめとして、福祉・教育分野など様々に進めてきましたが、ようやく今年の新年度予算から河川改修事業にも取り組むことにしました。昭和58年の9.28豪雨災害が起きて、国土交通省が立派な堤防を作ってくれました。それについては大変ありがたいことで感謝しています。ただ、洪水時になると各地区で水が捌けていかないなどの問題は起きています。そこで大型ポンプで水を外へ出すことができるような調整池を作るための測量・用地取得をはじめとした中小河川の氾濫防止対策に取り掛かります。億単位のお金がかかりますので、5カ年計画のような形で進めていきたいと考えています。

――　ほかにはいかがですか？

柴山町長　小学校と中学校について、建築後経過年数が随分経っています。今年、「坂祝町小中学校の将来の在り方検討委員会」を立ち上げます。義務教育学校がいいのか、小中一貫校がいいのか、木造なのか鉄筋なのかなどについて、これから検討に入っていきます。

町の魅力を伝えるPR動画を作成

――　懸案だったパジェロ工場跡地利用については大王製紙の進出が決まったわけですが、もう本格稼働していますか？

柴山町長　来年夏頃から加工工場が本格稼働する予定だと聞いています。5月からはダイオーロジスティクスという運送会社がすでに動き始めています。町民の皆さんからは「パジェロが撤退して坂祝町はやっていけるのか？」という声もたくさん寄せられました。心配をおかけしましたが、これで町民の中にも安心感が広がったと思います。新たな雇用については、オートメーション化が進んでいるのでパジェロの時のような人数の雇用は難しいですが、250人ぐらいではないかというお話を伺っています。

――　PR動画も作成するようですね。

柴山町長　はい。岐阜県の補助金も活用しながら町の魅力を伝えるPR動画を作成し、町ホームページやSNSなどを通じて広く発信します。これまではどちらかというと、国や県のパイプは少なかったのですが、私が町長に就任してからは企画課を新設し、補助金の積極的な活用にも力を入れています。この4年間、道路一つ作るにしても積極的に動くことによって、半分補助金がつきましたといった成果も多くあらわれるようになったのは大変よかったことだと思っています。その結果、財政調整基金も約8億6千万円だったものが11億7千万円に増えました。健全財政を目指す意味においても一つの実績につながっていると考えています。

木曽川を中心にした広域連携で観光を活性化

――　観光関連についてはいかがですか？

柴山町長　全長約4kｍの「日本ラインロマンチック街道」は木曽川の景色を眺めながら散策することができるとあって、歩く人はもちろんですが健康ブームと相まって走る人も増えています。「猿ばみ城(さるばみじょう)跡」は、山頂まで30分から40分ほどで登ることができるとあって、こちらも登山客で賑わいを見せています。観光については、当町だけで進めるのはもちろんですが、やはり広域連携にも力を入れていきたいと考えています。日本ラインロマンチック街道については、これまでも木曽川中流域観光振興協議会(岐阜県、美濃加茂市、各務原市、可児市、坂祝町、愛知県犬山市)のイベントの中で、「行幸公園」で、キッチンカーでカフェの出店をしたこともありますので、今後も一体的な事業を進めていくことができたらと考えています。