白川村役場

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成原 茂 村長

シェアハウス、シェアオフィスを活用して
関係人口創出を目指す

世界遺産・白川郷で生まれ育った「結旨豚」

―― 村の新たな特産品として「結旨豚(ゆいうまぶた)」ができましたね。

成原村長 はい。旨味の決め手になるオレイン酸が一般豚に比べて豊富で、ありがたいことに大変好評です。当は一次産業がぜい弱だという背景がありました。そんな中で高山市に本社がある吉野ジーピーファームが企業誘致という形で進出してくれました。

 もう一つ、農業関連でいえば飛騨市の渡辺酒造店の協力で、白川村産山田錦を使用したお酒の醸造が試験的にスタートしました。今後、酒米づくりのために山田錦の生産に力を入れていくわけですが、山田錦は取引価格が高いため農家の所得が増えますし、新しい雇用も生み出す可能性がありますので、好循環を目指して今後も取り組んでいきたいと思っています。


―― 観光についてはいかがですか?

成原村長 2019年の入り込み客数は216万人でしたが、2020年が70万人、去年が40万人で大激減です。観光消費についても2019年が98億円ぐらいでしたが、去年は数億円まで落ち込んでいます。今年のゴールデンウィークは歩行者天国のような状態で、久しぶりにお客様が戻ってきましたが、入り込み統計をみると、2019年に比べると、まだ半分以下です。もう一つは、旅行に行ってお土産を近所に持っていくと、「こんなときに旅行に行ったの?」と言われることが多いようで、土産品の購入が伸び悩んでいます。現在の旅行は自分に対する投資で、高い部屋から予約が埋まることも多いようですが、土産物販売の回復については、もう少し時間がかかりそうです。



関係人口を移住・定住に結びつける

―― 観光については少し時間がかかるということでしたが、関係人口についてはどうお考えですか?

成原村長 コロナによって観光は大きな打撃を受けていますが、その反面、都市にいなくてもシェアハウス、シェアオフィスといった形態で、どこにいても仕事ができる環境が整備されてきたことで、当村でも若い方を中心に将来の移住を検討している方からの申し込みが増えています。例えば、リモートでオンライン授業を受けながら、当村に3カ月ほどアルバイトをしながら暮らす学生もいます。その意味では、関係人口は今後非常に大切になってくると思います。2015年に女性専用のシェアハウス「やまごや以上ほしぞら未満」がオープンしましたが、ここ最近は、ほぼ満室で稼働しています。3カ月から1年ほど、実際に当村で暮らしを体験して気に入ったからということで、村役場職員に応募して移住を決めた若者もいます。

―― 実際に移住・定住された方は、地域の方々とスムーズに溶け込んでいますか?

成原村長 ムラ社会は地域とのつながりが非常に強いです。例えば、水路や森林の草刈り、あるいは道路整備などが科せられますが、そうしたつながりを煩わしいと感じるかどうか。あるいは「どぶろく祭」は周囲の人々との助け合いで成り立っているわけですが、それに参加できるのかどうか。都会の人が思うよりも煩わしいと感じる部分はあると思います。ですから従来から暮らしている村民の皆さんが仲間意識をもって花見に誘ったり、個別に飲みに行くなどいろいろな形で声掛けすることで、相互扶助はいいものだと感じて、馴染んでいく方が多いと思います。

アフターコロナを見据えたこころの再構築が必要

―― ただ、コロナ禍の中で、そうした人間関係も少し希薄になった部分もあるのではないですか?

成原村長 それは非常に影響が多いと思います。葬儀はほとんど家族葬になりました。以前は組単位で葬儀を取り仕切っていましたが、葬儀業者に依頼する流れになりました。自分の祖父母の時、助けていただいたから、自分もやらないといけないという相互扶助の意識が強かったのですが、一回、業者に依頼してしまうと、この流れはなかなか戻らないように思います。よきムラ文化がなくなって、都市化してしまうという一面があると思います。例えば、台風が来て、どこかの家に被害が出たとわかると、自分の家よりも、被害に出た家に集中して手伝いに行きます。そうした相互扶助の考え方はまだ残っている部分もありますが、以前よりは弱くなっているように思います。日本人が持っている心の部分をコロナが壊してしまったという思いはあります。

―― アフターコロナを見据えて、よい文化をどのように復活させるかも大事になりますね。

成原村長 はい。心の再構築をしなければいけないと思います。やはりムラは密接な関係で成り立っていて、その関係が崩れると村自体が崩壊してしまいます。ただ、最近は村役場の職員は当村出身者でなく、県内だけでなく愛知県、三重県出身の職員が増えているのですが、そうした若い職員は自発的に地域の獅子保存会に入ったり、文化をつないでいこうという考えを持ってくれています。職員に限らず移住・定住を決めた方は、そうした活動に積極的の方が多いのは大変ありがたいことです。今後も人の心を大切にしながら、移住者・定住者とよい関係を構築していきたいと思います。

 

 

白川村の情報

面積:356.55km2
人口:1,549人(令和3年6月1日)
村の木:ブナ
村の花:白山シャクナゲ

名所・旧跡・観光

白川郷(荻町集落)
御母衣ダム、御母衣湖
飛騨トンネル
白山スーパー林道
どぶろく祭り

隣接する自治体

高山市|飛騨市

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