関ヶ原町役場

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西脇 康世 町長

史跡整備に加え、自然とのふれあい、体験も充実させ
岐阜関ケ原古戦場記念館を中心にしたまちづくりを進める

迫力ある人形絵巻展も開催

―― テレビではNHK大河ドラマ「どうする家康」も放映中ですが、「岐阜関ケ原古戦場記念館」も多くの方が訪れているのではないですか?

西脇町長 新型コロナウイルスの影響が落ち着いてきたこともあり、「どうする家康」の放映が始まってからは昨年の倍ほどの方にお越しいただいています。岐阜関ケ原古戦場記念館がオープンする前は、年明けから3月頃までに訪れる観光客はごくわずかで、4月以降、暖かくなるにつれて徐々に増え始めるという状況でしたが、今年に関しては、おかげさまで土曜日・日曜日は冬でも駐車場が満車状態です。館内には、三河一向一揆の際に、家康が百姓姿で一向宗の寺に潜入するシーンの衣装やパネルなど、「どうする家康」関連の展示物もありますので、これからもさらに多くの方々に訪れていただきたいと思っています。

―― 「関ケ原町歴史民俗学習館」では、「どうする家康」に関連した企画展も開催されているようですね。

西脇町長 現在、関ケ原町歴史民俗学習館では「「関ケ原の戦い」武者人形絵巻展」を開催しています。ひな人形と武者人形の展示で有名な、福岡県飯塚市にある旧伊藤伝右衛門邸からお借りした人形を使って、関ケ原合戦を再現しています。なかなか迫力あるシーンが凝縮して再現されています。令和51224日まで開催予定ですので、こちらもぜひ多くの方に見ていただきたいと思っています。

―― 岐阜関ケ原古戦場記念館を訪れる方が増えるのに合わせて、史跡を訪れる方も増えていますか?

西脇町長 3月は752,399人のガイド実績がありました。ガイドなしで訪ね歩く方もいらっしゃいますので、史跡を訪れる方の実数はさらに多いです。岐阜県内からはもちろんですが、東海地区をはじめとして、関西、関東圏域など県外からのお客様にも多くお越しいただいています。中には、横浜からお越しになって、「笹尾山交流館」で甲冑を借りて、甲冑姿でほら貝を吹くことができて、夢がかなったとSNSで発信されている方もいました。各地の史跡を見ることはもちろんですが、皆さん体験を含めた様々な楽しみ方をされているようです。

―― その一方で、岐阜関ケ原古戦場記念館の見学のみで終わってしまうという方もいらっしゃいますか?

西脇町長 そうですね。岐阜関ケ原古戦場記念館の来場者が2倍になったから、笹尾山を訪れる方も2倍になったかというと、やはりそうではありません。ただ、これからは新緑も気持ちいい季節ですし、少しずつ周辺の史跡まで足を伸ばす方も増えてくるのではないかと思います。

―― リピーターについてはいかがですか?

西脇町長 歴史が好きだから1人で関ケ原に来てみたところ、見ごたえがあったので、家族や友人を連れて何度も足を運んだという声も耳にします。岐阜関ケ原古戦場記念館はレストランや売店も充実していて、特に売店は当町に限らず県内の様々な商品が販売されていますので、多くの方に楽しんでいただいているようです。

観光に活用しながら積極的に整備を進める

―― 史跡に関連した話題として、「徳川家康最初陣地(桃配山)」を整備されたようですね。

西脇町長 元々、国が史跡として指定していた部分は小さなスペースしかありませんでしたが、町では史跡地外について土地の所有者の方にお願いして見晴らしが良くなるように雑木を伐らしてもらって広くしました。その一角に芝生を貼って、家康が布陣した雰囲気が出せるように幟を立てました。3月までは完成記念ということで陣幕を張って、床几を置いて、そこに座って写真が撮れるようにしました。ご好評をいただきましたので、また機会を見つけて様々な趣向を凝らしていきたいと考えています。

―― 岐阜関ケ原古戦場記念館が含まれる「陣場野公園周辺地区」については、「景観まちづくり計画」が策定されましたね。

西脇町長 これから岐阜関ケ原古戦場記念館を中心にまちづくりを進めていく陣場野公園周辺地区を重点地区として、建物の色や高さなどについて制限をかけました。この地域内には「徳川家康最後陣跡・床几場」があります。岐阜関ケ原古戦場記念館にほど近い場所なので、散策路として整備したいという思いもあります。そうした思いの中で、景観まちづくり計画を策定したという経緯もあります。

―― 将来的な散策路の整備に合わせて、より多くの方が楽しめるようにしていくというわけですね。

西脇町長 そうですね。史跡や散策路の整備だけでなく、軽い飲食が楽しめる場所や、宿泊施設ができると更に良いのではないかという思いはあります。また、私としては見るだけではなく、戦国体験ができる施設があったら面白いのではないかとも考えています。私が子どものころは竹を刀に見立てて振り回してみたり、弓矢を作ってみたり、自然の中で遊んでいました。今の子どもたちにはそうした体験が少ないと思いますので、体験を提供できる場があるとより多くの方に楽しんでいただけるのではないかと思います。

―― 先ほど、岐阜関ケ原古戦場記念館のレストランという話がありましたが、町内で食事を楽しむ施設についてはいかがですか?

西脇町長 昨年、関西から移住された方が、収集している実物の甲冑を「関ケ原戦国甲冑館」として展示しています。その方が甲冑館の中で「お食事処『兵糧』」をオープンしました。町内に飲食店が少ないという課題は以前からありますので、こうした動きが今後も民間の中から出てくることは大いに歓迎ですし、さらに増えていってほしいと期待しています。

古戦場だけではない関ケ原を

―― 岐阜関ケ原古戦場記念館のオープン以降、明らかに町内を訪れる観光客は増えていると思うのですが、観光客は何月が一番多いですか?

西脇町長 秋はイベントもありますので、お越しになる観光客の方も多いと思いますが、大きな偏りなくお越しいただいている印象です。昨年、「開戦地」周辺にフジバカマという花を植えました。そこにはアサギマダラという長距離を移動するチョウが集まることから、愛好家が多数訪れています。元々、ご自宅にフジバカマを植えている町民の方から「うちにチョウがたくさん来るけれど、見に来ますか?」とお誘いいただいたことがきっかけです。ご自宅に伺い、1株に30匹ほどのアサギマダラが群れている様子を見て、これは面白いと思いました。そこで休耕地を活用してフジバカマを植えたところ、アサギマダラが集まるようになり、予想以上に多くの方に来ていただきました。9月下旬から10月下旬にかけてが見ごろです。やはり岐阜関ケ原古戦場記念館がオープンして以降、町民の意識も少しずつ変わってきていると思います。たくさんの方にお越しいただいて、町が活気づくことはうれしいことですし、このように花やチョウなど様々な入口を作ることによって、当町を訪れていただくことで、当町に対する理解もさらに深まっていくと思います。今後も当町に訪れていただくための新しい魅力づくりにどんどん取り組んでいきたいと思います。

―― 関ケ原町は、「関ケ原の合戦」の舞台であると同時に古代東山道の関所の一つである不破関(ふわのせき)があった場所でもありますね。

西脇町長 今年は不破関ができてからちょうど1350年ということで、名古屋大学が主体となって不破関の発掘調査を始めることになりました。5年計画で調査研究が行われるようですが、不破関の中心となる施設があったと言われる場所の周辺の発掘調査ですから、何か遺構が出てくると大変うれしいと期待しているところです。

関ヶ原町の情報

面積:49.29km2
人口:6,482人(令和4年12月1日)
町の木:すぎ
町の花:うめ

名所・旧跡・観光

関ヶ原古戦場跡
関ヶ原ウォーランド
中山道関ヶ原宿
今須宿
寝物語の里(美濃・近江の国境)
胡麻の郷

隣接する自治体

大垣市|垂井町|揖斐川町

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