高山市役所

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國島 芳明 市長

with文化をコロナ時代の観光戦略と
ものづくり産業の強化

自然や健康、清涼感がキーワードになる

―― 第八次総合計画のまちづくり戦略1-(4)既存産業の強化と新たな産業の創出【重視すべきポイント】①観光まちづくりの推進②ものづくり産業の強化③賑わいのある商業空間の形成④安全、安心で魅力ある食の産地づくり⑤100年先の森林づくり⑥新産業の創出について少し具体的に教えてください。

國島市長 当市は世界に名だたる観光都市を目指しています。観光都市ですから人が訪れることで、人とともにモノや文化がついてきます。平成31年には観光客入込数が473万人、外国人宿泊客数が61万人と過去最高を記録するなど国際観光都市として発展を続けてきました。ただ、令和2年は入込が230万人と平成17年の市町村合併以来最低、外国人宿泊者数は11万人と大幅に減少しました。新型コロナウイルス感染症の影響で海外のお客様に関しては、今後2年ほどは難しいと思っています。そこで、外国人観光客に関しては常に当市の情報を発信し続けて忘れさせないことが重要です。日本人観光客に関しては、地域のお客様をしっかりお迎えできる環境を整える必要があります。

 もう一つは、来てくださいと言っているだけではダメで、withコロナの時代ですから、感染予防をしっかり整備することが大事です。また、本物を売るということをブランドコンセプトにしています。パッケージだけが飛騨高山になっているのではなく、飛騨高山で生産されたもの、飛騨高山の人が手をかけたもの、ずっと守り続けてきたものを改めて見直してグレードアップしていきたいと考えています。

 もう一つの戦略があります。当市は93%が山林ですが、withコロナの時代にあっては、自然や健康、清涼感がキーワードになります。その意味で当市には、中部山岳国立公園があって、あふれるような新緑や雪など自然と密接に関わることができるフィールドがあります。それをしっかり活かしていきたいと思います。乗鞍岳や穂高岳だけでなく93%の森林資源が魅力につながっていくような戦略を立てていこうということで組織も変えました。これまでは外国人観光客を迎える海外戦略部、日本人観光客を迎える商工観光部、ブランド推進をするブランド戦略課という3つの部署があったわけですが、飛騨高山プロモーション戦略部という名前にして横串を刺すことで、強固な体制にしました。

―― ②ものづくり産業の強化⑥新産業の創出について、もう少し具体的に教えてください。

國島市長 1300年前に奈良の都をつくった大工は飛騨から多く派遣されています。当時であれば、中国、朝鮮を経由した仏師、彫刻師、大工などが入ってきて、大仏殿や都をつくったと思うのですが、その手伝いをすることで技術を覚えて飛騨へ戻るという交流が続きました。それによって飛騨の匠という技術、ものづくり産業が延々と残っています。現在では、家具生産は日本の三大産地といわれるほどで、多くの若者が就職するようになっています。その意味で、伝統工芸も含めたあらゆるものづくりのメッカにしていきたいと考えています。同時に、伝統的な技法だけでは、これからの時代は難しい面もあると思います。そこで、新しい産業も必要になります。デザイナー、設計、プログラマーなどが、自然環境に恵まれた当市で仕事ができるようサポートしていきたいと思います。

アウターブランディングとインナーブランディング

―― まちづくり戦略1-(3)品質・価値の向上と情報発信【重視すべきポイント】①ブランドコンセプトの共有②飛驒高山ブランドの発信③マーケティングの強化について少し具体的に教えてください。

國島市長 飛騨に流れるゆったりとした時間は独特だと思っています。ゆったりと時間が流れる中で本物を提供することが大切だと考えています。本物はいろいろな面で鍛えられています。長い時間にわたって生き残ってきたものは、しっかりしたものだと思います。その本物を提供することがブランドになると思っています。

本物を守り、よりよくして外に出していくには2つの方法があります。1つはアウターブランディングと呼んでいるのですが、様々な機会をとらえて、いろいろなツールを使って外へしっかりと発信していくことです。もう1つは、本物であるがゆえに削り落とすところ、独りよがりになっているところもあると思います。それをしっかり見つめなおす。私たちはインナーブランディングと呼んでいるのですが、この2つの方法でブランド戦略を進めています。

人が関わり続ける文化財

―― まちづくり戦略2-(5)歴史・伝統の保存、継承、活用【重視すべきポイント】①歴史遺産・伝統文化の保存、継承②産業資源としての活用③失われつつある民俗文化の保存について少し具体的に教えてください。

國島市長 文化財への関わり方は、これまでは保存を主眼にして、できるだけ見せない、さわらせないという方向性だったように思います。それがここ数年は、文化財は人がつくってきたものだから、人が関わり続けなければ存在しないという考え方に変わってきて、文化財を観光や教育など人々に活用してもらう方向に変わっています。愛媛県の大洲城の天守閣に一泊100万円で宿泊できるというニュースが大きな話題になりましたが、これまでなら考えられなかったことです。文化財は人々が知恵を出してつくり上げた結晶ですから、歴史・文化は人間の生き様だと思います。それを伝えていくためには、関わる人をできるだけ増やしていかなければならないと思っています。

 少子高齢化の時代にあっては、地域に残る祭りや伝承芸能の担い手が少なくなって、祭りや芸能そのものがなくなっているケースもあります。ですから伝え続けていきたい文化については、伝える人がいなければ映像などを活用してアーカイブしていくことも必要になります。

 もう一つは、これまでは祭りや芸能に関わる人が固定されていましたが、その囲いを取って、どんな人でも関わることができるようにしていきたいと考えています。高山祭の屋台でも、これまでは屋台がある地域の人しか関わることができなかったのですが、人口減少によって地域だけでは維持が難しくなっています。ですから、地域外の皆さんに手伝ってもらうことによって、屋台が維持できる仕組みにしていく必要があります。山の木を伐る技術に関しても同じです。これまでは森林組合の方しか山に入ることはありませんでしたが、大学生の実習林として活用してもらったり、一般の方でも週末に枝打ちをしてもらうなど、関わる人を限定することなくオープンにすることで、つないでいきたいと思います。

 

高山市の情報

面積:2,177.67km2 
人口:85,964人(令和3年6月1日)
市の木:いちい
市の花:こばのみつばつつじ

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